最後に・・・(300文字)
「ごめんなさい」と一言だけ書いたメモが飛ばないように、揃えて脱いだ靴で押さえる。
フェンスを乗り越えて下を見ると車や人がおもちゃのサイズに見える。
ここから、一歩、踏み出せば・・・
私の苦しかった人生が終わるのだ────
呼吸を整えて大きく深呼吸をしてから、ゆっくりと目を閉じた。
フェンスから手を離し、足場のない空中へと飛び込む。その時。
どこからかカレーのいい匂いが漂ってくる。
「あ・・・カレー食べたいな・・・」
って、これが人生最後の言葉??ほかにもっとあるでしょう?
ほら、何か考えないと!もうすぐ地面についちゃう!!
えっと、ええ~・・・っと・・・
あっ・・・───────