六十話 小細工
銀色の人影が、空を縦横無尽に飛び回る。
巨大な箱から円筒形のものをばらまき、明らかに体格に合わない巨大な杭を片手に巨人へ突撃する。
それだけではない。一度使用したものは霧のように虚空に消え、次々に新たな兵器が銀色の人影を中心に展開されていく。
それも、全てが人影の中には収納できそうにも無い巨大なものばかりだ。
「あはははははははははは!!!流石だ、流石だ巨人!あの主様に傷をつけた化け物なだけはあるな!有機物だろうが無機物だろうが無差別に分解する光線、細胞間の結合を中和する化学兵器、超大型惑星級戦艦の装甲に風穴をぶち開けた杭型爆弾!どれも、星を滅ぼす兵器だぞ!はははははははははは!!!本っ当に化け物だよ貴様はぁ!装填、三十八連爆筒式破城拳!」
『承諾・展開・三十八連爆筒式破城拳』
高笑いを上げながら、銀色の人影―――【英雄の棺桶】は拳を引き巨人へ迫る。
雄たけびを上げながら、振り回される巨人の腕の間を縫うように銀色の人影は進み、真っ直ぐに伸ばした右手を中心に次の兵器が展開されていく。
それは、巨大な拳。
杭ではなく、鈍重な輝きを放つ純粋な金属の塊。
兵器と接合面との中間点では三十八のシリンダーが炎を上げ、徐々に兵器全体が赤熱化していく。
一目見れば、それがどれほどまでに破壊を呼ぶ強力な兵器かわかるだろう。
だが、その分だけ【英雄の棺桶】に負荷がかかり、飛行速度が目に見えるほど落ちる。
それでも巨人の拳は回避できる程度、まだ焦るような速度ではない。
しかし、ベルゼは一切躊躇することなく武装を展開していく。
「装填、銀輝星翼」
『承諾・展開・銀輝星翼』
機械的な音声と共に【英雄の棺桶】の背面装甲から、光の翼が現れる。
銀色に輝く翼は空を覆いつくすかのように広がり、実体無き羽は美しく散る。
銀色の体に、美しく輝く銀色の光の翼。
その神々しさはまるで神話に語られる天使のようにも思えるかもしれない。
その実体は―――
「起動、銀輝星翼」
―――語り継ぐにはあまりにも惨く酷く醜悪なものであるが。
【英雄の棺桶】は、一瞬にして消え去った。
残ったのは、あまりの速さゆえに光を置き去りにして残された影。
巨人がそれが残像であることに気づくことなく拳を振りぬいた瞬間―――強烈な炸裂音と共に顎が横に大きく動き、口から多量の血と共に巨岩のような歯を零し、初めて膝を折った。
巨人の頭上では、【英雄の棺桶】が右腕を庇うように浮遊していた。
銀輝星翼は、惑星単位の移動のため作られた移動用の道具、そう【英雄の棺桶】では珍しく、兵器ではなく道具なのだ。
それを、ベルゼは最小出力で使用し真横に移動し、そして最大出力で元の場所へと戻った。
空の遥か彼方で強烈な鋭角のくの字を描き、ベルゼは右腕に装着した金属塊―――三十八連爆筒式破城拳で
巨人の顎を抉ったのだ。
パイルバンカーのような爆薬による推進力、そして銀輝星翼による超加速を合わせた衝撃は、まさに星を割りかねないほどの一撃。
しかし、それほどのものを食らっても巨人の優位は揺るがない。
もろに顎にくらい脳が揺れ、膝はついたが巨人は決して戦闘不能ではない。
それに対し、ベルゼは・・・
「くっそが・・・どれだけ固いんだ貴様はぁ!」
口元に笑みを浮かべ悪態をつくが、決してその容態はよくない。
三十八連爆筒式破城拳による爆薬の衝撃+巨人への衝突はベルゼの右腕を完膚なきまでに破壊しつくした。
複雑骨折なんて甘ったるいことではない、右腕が原型が残らないほどすり潰され、辛うじて千切れていない皮膚によって肩につながっているほどである。
使用者が負傷したことにより発動した【夢現の境界線】で直ぐに修復されてしまう程度のものであるが、巨人と比べれば圧倒的にベルゼの方が重傷だ。
更に、修復された腕は妙に金属光沢を帯びており、ところどころに虹色の霧が漏れ出るようにかかっていた。
ベルゼは舌打ちする。
度重なる修復により、ナノマシンの制御が外れ始めているのだ。
虹色の霧が漏れ出る部分を歯で食いちぎり、布を縛り付ける。
応急手当にすらならない程度のものだが、今は一秒でも生存することが第一条件だ。
別に己の主が正気に戻ることを期待しているわけでない、ベルゼが待つのは神々の支援だ。
後何時間何分かは覚えてない。しかし、そう遠い未来でないことは確か。
神界の移転が終われば、直ぐにでも神々は救援に来る。
彼らがここまで手こずらせ、手間をかけさせた相手を見逃すはずが無い。
ベルゼにできることは―――ただその時を待ち、時間を稼ぐしかなかった。
脳震盪が治まった巨人は立ち上がり、怒りの咆哮を上げ【英雄の棺桶】へ飛び掛る。
ベルゼは手早く操作を再開し、【英雄の棺桶】を空へと飛ばす。
巨岩に非ず、巨山のような拳の猛攻を掻い潜り、再び大型マテリアルライフルを構え、無防備な顔面に弾丸を撒き散らす。
ちらっと下を見れば、口から零れ落ちた歯が巨大な亀の怪物へと変化し、味方すら見分けがつかないのか同じ同胞であるはずの怪物を踏み潰しながら進撃している。
しかし、すぐに頭のほうから消しゴムをかけるように削られていき、死体を残すことなくこの世から消えた。
腹を空かせたもう一つの災厄、異形の仕業だろう。
先ほどから、巨人に向かうよりは落ちてくる怪物を喰らったほうが効率がいいことに気がついたのか、まるであり地獄のように待ち構えている。
だが、あの伽藍な瞳から零れる炎の量を見るからに、巨人を喰うことを諦めてはいないようだ。
体の修復が可能なまでのエネルギーを確保すれば、今すぐにでも巨人へ飛び掛ってくるだろう。
「装填、アイアンクラスター」
『承諾・展開アイアンクラスター』
弾丸が切れたライフルを収納し、次の兵器である多連装ミサイルをばら撒く。
まるでマシンガンのように大量のミサイルが放たれ、巨人の顔面で炸裂した。
先端部に大量の爆薬入りの棘鉄球を内臓したミサイルは巨人の目を中心に炸裂するが、全てが分厚い瞼に遮られ無効化されてしまう。
しかし、無駄と知っても決して攻撃の手を止めることはない。せめてもの抵抗ではあるが、巨人の視界を制限する程度はできるのだから。
攻撃を続けながら、ベルゼは空を見上げる。
そこにあるのは漆黒の球体だ。
異形と共に現れたこの球体は、未だ膨張を続けている。
同時に出現したことからして、異形と関連性がないとは思えない。
己の主が司っていたのは黒太陽である。よってあの漆黒の球体も黒太陽であるはずなのだが・・・
「何かがおかしい・・・」
黒太陽にしては、成長が速すぎる。
太陽は、ある程度規模というものが最初から決まっている。
そして、その象徴たる膨大なる光量と熱量を発生させるため内部で核融合を起こし、徐々に質量が減少していくのが普通だ。
主が、神が創りだした太陽がそんな法則に縛られているとは思えないが、それでもこの膨張速度はおかしい。
死に向かっているようにも見えない、風船を膨らますように空虚に膨張しているようにも見えない。
しっかりとした中身を伴って、成長を続けているのだ。
目を凝らし観察を続けていると、黒太陽の最下部に何かが渦巻くのが見えた。
「・・・装填、超微点視鏡」
『承諾・展開・超微点視鏡」
【英雄の棺桶】の無機質な声がベルゼへ返答を返すと、異空間からとりだされた双眼鏡のような道具が【英雄の棺桶】のメインカメラのある頭部へととりつけられる。
光年単位の距離が離れている物体の僅かな動きを観測するために作られた超微点視鏡は、光量を調節するためスモッグを自動的にかけ、使用者が望む光景を映し出した。
極限まで拡大された黒太陽の最下部の渦巻くものが、はっきりと映し出された。
そこにあったのは、一本の矢であった。
真っ黒な炎を黒き球体から吸い上げ、どこまでも収束していく矢。
大きさは、球体と比較すればだがそれほどでもない。ベルゼが乗る【英雄の棺桶】よりも少し小さい程度だ。
目の前で見れば別かもしれないが、あの巨星から比べれば実に微小なものだ。
だが、ベルゼの中で巨人と出会ったときと同じレベルの警鐘が鳴り響く。
―――やばい。あれは駄目だ。
この戦争が始まった頃から何度も感じた寒気が、ぬるく感じるような極寒の気配を感じた。
大人しくしていると思ったら、まさかあれほどのものを創り上げようとは思いもよらなかった。
異形は、体を修復しながら虎視眈々と隙を狙っていたのだ。
矢が落ちれば、最初の死の惑星に匹敵しかねない悲劇が訪れかねない。
それを防ぐには・・・やはり巨人へと矢を誘導して直撃させるしかない。
『警告・対象逃亡中』
「はっ?!」
矢を相殺するための計画を練るベルゼの意識を、機械的な音声が引き戻す。
【英雄の棺桶】の警告を聞き顔を上げれば、巨人はいつのまにかミサイルから顔を守りながら全力で後退する光景が写っていた。
既に巨人が横になった程度の距離が離れている。
ベルゼが感じ取ったように、巨人もあの矢の存在に感づいたのだろうが・・・
「どういうことだ!何故私がそれに気づけなかった!」
いくら黒き球体に集中していたとはいえ、これほどまでの巨体の逃亡をベルゼが感づけないはずが無い。
【英雄の棺桶】だってそうだ。この兵器は宇宙戦争のため作られた兵器だ。
広大な宇宙空間での戦争のため、数々の高性能レーダーや観測機が搭載されている。
それがここまで距離が離されるまで警告を出さないはずが無い。
そこではっとベルゼは気づいた。
巨人の足元に風が渦巻き、体表が虹色の光を薄っすらと帯びていることを。
ベルゼが訊ねるよりも観測を開始していた【英雄の棺桶】は、ベルゼの疑問へと率直に回答する。
記されていたのは・・・
「魔術反応?風による足音の消滅と、光による幻覚?!さらには魔術痕跡の消滅のための隠蔽?!」
巨人が発動していた、魔術の詳細であった。
「ふざけるな・・・ふざけるな!その図体で、よくもこんな小細工を・・・!」
巨人はその圧倒的な図体にまるで相応しくない、はぐれ魔術師が使うような小細工を使い逃亡していた。
しかし、小細工であろうとその技術は一流を超えている。
ベルゼが【英雄の棺桶】の警告を聞くまで感づけなかったのがその証拠だ。
知性を感じさせないような行動とは正反対の、巧みな魔術。
それはベルゼにとってあまりにも予想外の行動であった。
「逃がすものか!!!」
アイアンクラスターを投げ捨て、逃げる巨人を追いかける。
しかし、一気に加速しようとしたベルゼは、己の中にある疑問によって動きを止められた。
あの矢は・・・自分が巨人へとぶつけようとしていた矢は今どこを向いている?
目を見開き頭上へと視線を向け、超微点視鏡を起動し、射角を【英雄の棺桶】に計算させれば・・・
無情にも、着弾地点ベルゼの眼前。つまり巨人が先ほどまでいた場所と記されていた。
そう、異形は―――巨人の逃亡に感づいていない。
「くっそがああああああああああああああああああああああ!!!装填、全開火力・集中砲火!!!」
自分の声なのか信じられないほどの怒声をあげ、収束する矢に向けて兵器を展開する。
もはや、他への影響など考える余裕も無い。
そもそもの相手は、惑星どころでなく神の恒星なのだから。
『承諾・全武装展開』
まるで針鼠のように【英雄の棺桶】を中心に悪魔の兵器が展開されていく。
どれも一つ一つが、この星を滅ぼしかねない兵器。
実弾、光学、実体、非実体、なにものともいえぬ混沌たる暴力の塊が、黒き球体へと一気に放たれた。
この星を百回破壊しつくしてもまだ尽きることの無い力の塊が、黒き球体へ差し迫る。
最悪、矢だけでも発散させれば上出来。恒星を削れれば最高。
そうベルゼは考えていた・・・あまりにも楽観的に。
巨人と並ぶもう一つの災厄は、その希望観測すら絶望に塗りつぶした。
黒き球体は大口を開くように真横に裂け、丸呑みするようにベルゼの攻撃を飲み込んだ。
散らすことも、爆発することも無く、混沌の弾丸は一瞬にして消滅した。
「・・・はっ?」
間の抜けたベルゼの声が、空しく【英雄の棺桶】の中に響き渡る。
目の前の光景が信じられない。理解できない、そう言い表すかのような声であった。
漆黒の球体はベルゼの努力をあざ笑うように、漆黒の矢を放った。
ゆっくりと、ゆっくりと矢は何もいない大地へと落ちていく。
ベルゼは諦めた。
未来などは既に捨てた。ベルゼが捨てたのは・・・
「・・・・・・さよならだ」
今の命であった。
展開できるだけの装甲や結界、斥力バリアーを展開し、漆黒の矢の射線上へと立ち塞がる。
【英雄の棺桶】は、超攻撃特化タイプだ。そのため、防御系の兵器はその他の物に比べると圧倒的に少ない。
この努力も、所詮無駄であろう。この程度の防御であの矢を相殺できるとは微塵も思っていない。
だが・・・せめて、主が愛したこの星を守れるのなら・・・
「・・・・・・世界は美しい」
ベルゼは、漆黒の矢へと突撃した。
全力で防御を固めた超合金の棺桶は、破滅を齎す矢へと衝突した。
音は無かった。光も、衝撃も無かった。
ただ、漆黒の矢はベルゼの抵抗空しく、豆腐に爪楊枝を突き刺すように、素通りするように貫通した。
超合金の棺桶は、瞬間で蒸発したのだ。
しかし、漆黒の矢もそれが限界であったのか、ほつれるように空中で消えてしまった。
ベルゼの目的は、辛うじて達成された。
その代償に、【英雄の棺桶】は半身を失い、そして・・・
「ごほっ・・・ごぼっ・・・」
こみ上げた血の塊が、ベルゼの呼吸を阻害する。
それもそのはず、ベルゼにはあるべき右肩から左腰にかけての半身が消失していたのだから。
呪い―――【肩代わり】が発動したのだ。
ベルゼは【英雄の棺桶】と同じように、右肩から左の腰にかけての下半身が消滅していた。
【夢現の境界線】が発動し、治癒が開始されるが、圧倒的熱量に故障したのか治癒速度が蝸牛のようにのろくなっている。
片方しか肺がないため呼吸に苦しみ、それでもなんとか息を整えようとすると、その努力を笑うようにドンッと背中から衝撃が加わった。
機体の大半が消滅し、飛行機能も機能不全になってしまったため墜落したのだろう。
ベルゼは乱れてしまった息をなんとか整え、残った左手でハッチを開ける。
死ぬならば、こんな異世界の呪われた棺桶で死にたくは無い。
どうせ死ぬならば、主の世界たる大地で死にたい。
左手で操縦席から抜け出し、転げ落ちるように抜け出す。
操縦席からとはいえ、結構な高さから転げ落ちた衝撃で血が口から零れ落ちるが、なんとか踏ん張り仰向けに空を見上げる。
ここで、自分は死ぬだろう。
いくら魔蟲種とはいえ、首を落とされようと灰にされようと生き返ることができる魔蟲種とはいえ、その膨大な生命力が尽きてしまえばただの生き物と変わりない。
【英雄の棺桶】の半分のダメージを受けたこの体は既にボロボロ。
【夢現の境界線】で無理やり回復速度を上げたため、生命力は底を尽きている。
蝿の神の善意が、ようやく理解できた。
なるほど、確かに、この二つを使わなければならない事態になって使えば、死ぬのは確定的だ。
ふと、頭に影がかかった。
見上げれば、そこにいたのは腹を空かせたもう一つの災厄―――異形が待ち構えていた。
自分も、怪物たちのように喰われるのだろう。
だが、それもいいかもしれない。
狂信的だとなんだと言われようと、この身が主のためなれば・・・
目を閉じ、全てを受け入れるように体を投げ出した。
ゆっくりと、ベルゼは意識を闇の中に落とし・・・
「お待ち下さい主様!!!」
愛しき妹の声で目を覚ました。
目を見開けば、異形の前でとうせんぼをするようにアゲハが泣きながら異形へ訴えかけている。
血交じりの息を吐き、体が軋むことで生じる激痛を無視して出せるだけの声で叫ぶ。
「なにを・・・している・・・はやく・・・逃げろ・・・!アゲハ・・・!!!」
「引きません!あのお優しき主様ならば、きっと目覚めてくれるはずです!どうか・・・どうか目を覚まして下さい、主様!!!」
必死に叫ぶアゲハ。
だが、異形は止まらない。
無限に闇が広がる口を開け、アゲハを喰おうと前へ進む。
止めなくてはならない。
残った一本の腕で、箱を取り出し、一丁の銃を取り出す。
今まで使っていた兵器と違い、極めて原始的なリボルバーだ。
震える腕で狙いをつけ引き金を引くが、発射すらされない。もう自分には引き金を引くほどの握力も残っていないのだ。
自分はいい、もう生き残る可能性はないのだから・・・だが、まだ未来が残っているアゲハを道連れにするわけにはいかない。
体が引きちぎられているのではないかというほどの激痛をかみ殺し、地面をつかみ前へ進む。
しかし、アゲハへたどり着くよりも、異形がアゲハの前へたどり着くほうが速かった。
堅牢な装甲を持つ亀の怪物を容易く噛み砕いた絶望の門が開かれる。
「逃げ・・・ろ・・・アゲ・・・ハ・・・!!!」
必死の叫び空しく、アゲハは動かない。
アゲハも覚悟を決めたのか、目を閉じてしまう。
そんな結末は望んでいない。見る気も無い。
ベルゼは左手で地面を掴み、体を引き寄せ前へ進むが、間に合わない。
「アゲハアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
自分の口から出たのが、信じられないほどの大声であった。
己が死にかけ手前であったか疑問に思うほどの、叫びであった。
しかし、そんなものは何も意味を成さない。
異形の口はゆっくりとアゲハへ迫り―――
―――【魂縛】
―――止まった。
何が起こったか、ベルゼには理解できなかった。
正気を取り戻したようには見えない。それを示すように、今にも異形の口は閉まりそうなほど震えている。
まるで、金縛りにでもあっているように。
「感謝いたします眷族の皆様方。そしてお許しを。私が近づくにはあまりにも警戒され、近づけなかったのです。誰かが囮にならなければいけなかった。このタイミングまで救援に出なかったことをお詫びいたします」
若い女の声が聞こえると同時に、異形の丁度顎の下の部分から何かが染み出てくる。
現れたのは、輝く蒼白の人影。
ゆらゆらと炎の如く揺れる体躯を持つ蒼白の人影は、異形の胸の部分に両手を重ねる。
「ご無礼をお許しを、偉大なる黒よ。しかし、これが最善。少し響きますが、あなたなら朽ちることはないはずです。胸をお借りいたしますよ―――魔神様」
―――【魂撃】
トンと軽い音をたて、蒼白の両手が異形の胸を貫いた。
蒼白の人影・・・一体誰なんだ・・・(棒読み)
割烹(早速使うにわか)でも報告しましたが、ツイッター始めました。
製作中の秘話(だいたい愚痴)や、更新情報などが見えたり見えなかったりします。
ツイッター名は作者名と同じ、御山 良歩です。
たぶんこれで出ると思います。始めたばっかりで何をどう説明すればいいやら・・・




