五話 トラップ無双
まさかの連続投稿。テスト終わったんで、次も早いかも。
テスト中も早かったけどね!
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異世界生活二日目!
微妙に使えそうな能力やら、訳わかんない称号や、衝撃の事実の発覚などいろんなことがあったが、めげずに俺は戦う!
というわけで、早速【屍喰い】の効果を使ってみることにした。
でも、よく考えたら動物を食べるときは、だいたい死体だよね。
生きたまま食うのは、蛇だけだよね。
まあそれは置いといて。
さあ!いくぞ『痺れ蜜柑』!『ドクレシア』!
カプッ!ムシャムシャ。
・・・・・・変わんね。
*
称号の方は、あまりにも役たたずであったが、そんなことでくじける俺じゃない!
前世でも、よく上司に『その切り替えの良さというか諦めの良さがお前の長所だな・・・』って疲れた顔で言ってたしな!
さてと、今日も食いもんを獲りに行くとしようか。
えっ、獲りに行くの字が、違うって?
残念ながら、これが正しいんだ。
今日は昨日とちがって、洞窟で考えた秘策がある。もちろん完璧な作戦だ。
ちなみに、今日の獲物は・・・『緑鬼小僧』だ!
*
「キシャァァァ!!」
ザシュッ!ゴロッ。
「シャァァァァァッ!!」
ザシュッ!ゴロッ。
「ガアアアァァァァァァ!!」
パキパキ、ブシュッ!ゴロッ。
えっ、さっきから鳴ってるこの音何って?
それは、もちろん。
俺が、『緑鬼小僧』を殺しまくってる音だ!
『何言ってるの、コイツ。種族的に考えて無理だろ?』ってお前らは思ったろ。
残念だが今日の俺は今まで(と言ってもまだ二日しか経ってないが)と違う。
昨日、俺は必死に考えた。
どうすれば、あの憎き『緑鬼小僧』に勝てるのかと・・・。
そして、俺が思いついたんだ。意外にあっけなく。
その方法・・・それは―――
―――キラートラップだ。
まず、森の中の少し開けた場所に移動する。
そして、周りの木に【鋼糸生成】で限界まで細くした鋼糸を『緑鬼小僧』の首と膝の高さにくくりつける。
後は、鋼糸の柵の真ん中で囮役。
はい、完成。
いや~、面白いほどかかるよ。馬鹿ばっかりだよ。楽でいいね、ピアノ線トラップ。
前世の推理小説が役に立ったよ。合言葉はバーローだっけ。
でも、『緑鬼小僧』と比べてひときわでかい奴が来た時はビビった。
あいつ、鋼糸無視して突っ切ろうとしたもん。
結局、あいつの体の方が耐えられず、鋼糸で切られてたけどね。
でも、びっくり。それでもあいつ生きてたよ。
首に輪っか状の鋼糸を引っ掛けて絞め殺したけど。
二十匹ぐらい殺したところで、他の『緑鬼小僧』が来なくなった。
まあ、こんなけ仲間死ねば、さすがに気づくはな。
解除方法はわかんないみたいだけど。
さて、念願のお食事ターイム!
まずはじめに、『緑鬼小僧』から。
ガリッ!バキバキ、グシャグシャ、モグモグ。ゴックン。
・・・まさか・・・嘘だろ・・・。
う、うめえ・・・。
人の死体なんか目じゃ無い程うめえ。
血抜きしていない肉は、まるでソース染み込んだ鶏肉のようだ。
少しさっぱりした感じで歯ごたえがあるのがまたいい。
期待して、でかいほうも。
ゴリゴリ、バキバキ、ムシャムシャ。
・・・最高だよ。
こりゃ、あれだな。最高級の鶏肉セットを食べた時以来の感動だな。
あまりにもうますぎて、涙が出てくる。涙腺ないけど。
*
大満足の食事会を終え、俺はその場所で寝てしまった。
鋼糸はまだあるし、弱肉強食的には大丈夫だろう。
俺は・・・満足だ!
とりあえず、寝た。
『 レベルが一定の量に達しました 』
『 【大量虐殺】 【高みの見物】 【鋼生成】【鬼主殺害】などの条件を満たしているので、鋼装巨蟲・異常種に存在進化できます 』
『 存在進化しますか? 』
【YES】or【NO】
『 ****により、強制的に、【YES】が、選択されました 』
『 存在進化を開始します 』
えっ・・・選ばせてくれないの?
蟲は別に誤字じゃないですよ。
フラグっぽいのが、出てきました・・・。
訂正
・条件に【鬼主殺害】を追加しました。
・種族に異常種を追加しました。