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バグズ・ノート  作者: 御山 良歩
第二章 エレメル村
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十二話 森羅万象辞典

データが・・・データが・・・消えた・・・!


そんなわけで遅れました、本編です。

最近、暑くて、パソコンの前は苦しいです。

『 クエスト《母の病と少女の愛》が、成功条件に達したことを確認しました 』


『 ****から、成功報酬が渡されます 』


『 能力(スキル)【万能翻訳】を、獲得しました 』


『 能力(スキル)【高速理解】を、獲得しました 』


『 森羅万象辞典(アカシック・レコード)を、入手しました 』


『 クエスト、《神域の守護者》が、発注されました 』


『 クエストを受注しました 』


・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・


 ラムールとの正式な契約が終わった後、皆が寝静まったときに頭の中でアナウンスが流れた。

 ラムールとの契約は次の通りに決まった。


・期間は、次の神域が決まるまで、つまり五十年間。

・場所は、エレメル村から周囲の都市まで。

・内容は、エレメル村及び、エレメル村の住人の守護、普段は好きに過ごしてもいいが(破壊行動は禁止)村に危害を加えそうなもの、例えば他国からの侵略軍や、盗賊、貴族に雇われた傭兵や私兵、などから村の土地、住人を守ること。

 

 ・・・こんな感じだ。

 他にも細かいのがあった気がするが、今はいいだろう。

 ちなみに、エレメル村の住人には俺の存在のことを教えるみたいだ。

 俺的には、教えない方がいいと思うんだが、侵略されて混乱している時に、どこからともなく正体不明の《特殊災害指定個体》が出現した場合、さらなる混乱を巻き起こすかもしれないというかららしい。

 このことは、情報が漏れることを考えて、エレメル村の住人とラムールとあともう一人のギルド長だけに知らされるらしい。

 情報は、無形の中で一番恐ろしい武器だからね。

 相手のことを知っていて戦うのと、全く知らずに戦うのでは、まるで結果が違うこともあるしね。

 で、俺側のメリットは二つ。

 まず、神域の守護者に着任したことによる、神からのスキル授与。

 昔、俺と同じように神域の人々を守るため守護者になった英雄がいたみたいで、そいつも神から守護者になったということで強力なスキルを貰い、神域を守り通したらしい。

 人間じゃないけど、やることには変わりなくね?ということで、俺も貰えることを期待しておく。

 もう一つは、村からの食料供給。

 守ってくれているお礼にと、村の収穫物を少しだけ分けてくれるみたいだ。

 村の人たちに相談していないのに勝手に決めていいのか?と思ったが、後で説得するから問題無いらしい。

 ・・・不安になる棒読みの返事だったが。

 村からの供給は、本当に少しだけらしく、デザート感覚で食べなくてはならない。

 主食にしちゃったら、食い尽くしちゃうしね。

 まあ、契約はこんな感じで終わった。

 そのあとは、少女(名前はレイラというらしい)は泣き疲れて眠ってしまい、少女の母親は体力がまだ回復していないので早めに就寝。ラムールと俺も、特にすることなんて無いのでさっさと寝た。

 それにしても、クエストか・・・強制じゃないのはすでに引き受けたからかな・・・?

 そうぼんやりと考えながら、夢の中に落ちていった。




          *




 コケッコッコー!という鶏の声の代わりに、ゲキョゲキョッゲキョ!という奇声で朝を迎えた。

 周りを見てみると、僕の頭の上でこれでもか!といわんばかりにありとあらゆるペンキをぶっかけたような鶏がいた。

 その『極彩鶏』は、僕の頭の上で、まるでいたずら成功という感じに嘴を歪めて笑っている。

 ・・・イラッ。

 むかついたので、影から本体を出して後ろから食らってやった。

  鋼装巨蟲アイアントキャタピロスから出てくる、混沌百足(カオスセンチビートル)

 ・・・ファントムとか無駄無駄無駄!とか言いたくなってくる。

 ちなみに、『極彩鶏』のお味は、なかなかのものだったが、『緑鬼小僧(ゴブリン)』に少ししたくらいだった。

 朝ごはんになにか狩りにでも行こうかと思っていたら、いつの間にか起きていたラムールがあくびをしながら近づいてきた。


「ふぁぁ~・・・どこかへ出かけるのですか?村の人たちには、来てもらってすぐに紹介したいので、昼前までには帰ってきてくださいね」


『う~ん、獲物が早く見つかればいいんだけど・・・とりあえず、覚えておくよ』


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


 ラムールは、あくびをしたままの体勢で固まってしまった。

 どうかしたのだろうか?信じられないと言わんばかりの目でこちらを見ているが周囲を見回しても家しか見当たらない。


『どうかしたのか?』


「・・・・・・いえ・・・あなたは・・・喋れるんですか?」


『・・・え?』


 どうやらラムールには俺の言っていることが理解できているみたいだ。

 俺にはシャーシャー言っているようにしか聞こえないけどな。


『俺の言葉が理解できているのか?』


「はい・・・耳に入ってくるのは、シャーシャーと聞こえるんですが、そこから頭の中で別の言葉に置き換えられるような・・・」


『これは・・・スキルか?』


「スキルですか?」


『ああ、昨日寝た時に頭の中でアナウンスみたいのがかかってな』


 ステータスを開いてみる。


―――――――――――――――――――――――――


《種族》  混沌百足(カオスセンチビートル)・異常種


能力(スキル)》  【絶対捕食】【同属吸収】【麻痺耐性】【粘糸生成】【鋼糸生成】

【猛毒耐性】【鋼装強化】【超突猛進】【疾風怒濤(ドランク・トランク)】【覇激連突】【電子操作(エレクトロマスター)】【万象発炎(パイロキネシス)】【水流操作】【瞬間治癒(ハイパーヒーリング)】【大鎌生成】【首狩り】【四刃乱舞】【高速移動】【強靭なる生命力】【威嚇叫声】【無音殺害】【僻地蹂躙】【毒液生成】【狂気の奇叫】【異常なる生命力】【従体生成】【堅牢なる無傷鎧】【疾風迅雷】【不死不滅】【万能翻訳】【高速理解】


《称号》  【輪廻異常者】 【不釣り合いな魂】 【罪を背負う者】 【屍喰い】【鬼殺し】【罠師】【下克上】【卑怯者】【森の王】【神の暇つぶし】【森羅万象辞典(アカシックレコード)の保持者】


《加護》  無し


《祝福》  無し


《現在受注中のクエスト》 《神域の守護者》 


―――――――――――――――――――――――――


 少しだけ増えてるみたいだ。

 スキルの方はどうかなっと。



【万能翻訳】:哀れに思った神様が、どんな言葉でも翻訳してくれるスキルをくれたよ。これで、外国語のテストは満点だね!リスニングだけだけど。


【高速理解】:どんなことでも、すぐに覚えられることができるよ。これさえあれば、最難関校の受験もバッチリだね!学校自体あんまりないけど。


 おお、俺のもやっと翻訳がついたみたいだ。これで、人と話すことができる。

 会話は、一番のコミュニケーション方法だからね。これで、色々と誤解が起きることはなさそうだ。

 【高速理解】も、優秀スキルだ。

 これで、念願の本が読める。前世では”読書狂”と言われてたくらいだからな。

 称号も増えてるみたいだ。こっちは、どんな感じかな・・・?



【神の暇つぶし】:その名の通り、神様の暇つぶし。色々とそっちに送り込んだりするから、頑張ってね!面白いことしてくれたら、なにかがあるかも?

       付属能力:神による監視


森羅万象辞典(アカシックレコード)の保持者】:森羅万象、世界のありとあらゆる知識を記した辞典を手に入れた。でも、読み解くためにはそれ相応の知識が必要だよ!



 ・・・だらっしゃーーーー!

 【神の暇つぶし】て、どういうことじゃあぁぁぁ!

 てか、今も見てるの!?怖いんだよ!ストーカーじゃねえか!?

 後、森羅万象辞典て何!?なんか凄そうなんだけど、それ相応の知識って、まさか読めないってオチじゃねえよな?

 早速、呼び出してみることに、

 えっと~―――召喚!

 そう心の中で念じると、目の前に一冊の本が飛び出てきた。


「おや?その本はなんですか?」


『タイトルは【森羅万象辞典(アカシックレコード)】って書いてあるな。知ってる?』


「・・・・・・・・・」


 ラムールは、何故かまた固まってしまった。

 ・・・また何かあるのか?


『なんだよ。これも、またなんかすごいもんだったりするのか?』


「・・・すごいなんてものじゃありませんよ。【森羅万象辞典(アカシックレコード)】は、神代の遺跡でしか見つからない世界の知識が詰め込まれた本です。見つかるものは、たいていページの切れ端だったりしますが、そこに書いてある知識は全てこの世界では理論さえなかった魔法や、神代の兵器の設計図、万能薬の製法等貴重な資料ばかり。ページの切れ端だけでもこれだけのものが生まれているんです。もしも、その本が原典なら・・・」


『原典なら?』


「・・・神域狙いのものが、その本を狙うことに一瞬でくら替えするでしょう」


『・・・・・・・・』


 おい、どうしてくれんだよ神様。

 ターゲットが変わっちまったじゃねえか。

 グチグチ心の中で、神に文句を言っていると、ラムールが疑わしげな目でこちらを見てきた。


「それより・・・それは、本当に本物ですか?そんな貴重なものが、遺跡ではなく、こんなところにポンと置いてあると、どうしても信じられなくて・・・」


『それもそうだわな。どうすれば、本物か偽物かわかるんだ?』


「そうですね・・・私が、過去に出土した【森羅万象辞典(アカシックレコード)】に載っていたことを質問し、それをその本で調べて答える・・・ってのはどうですか?」


『それが、一番だな。よし!何でも質問してくれ!』


 ラムールは、一度咳払いをし、少しばかり記憶を探って現在もっとも役に立っているモノについて質問した。


「ゴホンッ!・・・では、いきます。古代回復薬エンシェントポーションの製造方法は?」


古代回復薬エンシェンとポーション・・・古代回復薬エンシェントポーション・・・あっ!』


「・・・あったんですか?」


『いや・・・これは・・・』


「・・・もしかして、偽物だったんですか?」


 これは・・・そんなレベルじゃない・・・!


『文字が・・・読めない・・・!』


「・・・・・・・・・」


 こうして、歴史上初の神の遺産は、役たたずの烙印を押されるのであった。




          *




『って、おいぃぃぃぃぃぃ!!』


『のわッ!いきなりどうしたんじゃ?』


『いやね・・・折角、森羅万象辞典(アカシックレコード)を虫にあげたんだけどさ・・・まさか、まだ字が読めないとは・・・』


森羅万象辞典(アカシックレコード)・・・?―――ああ、あの便利辞典か!』


『そうそう、その正直いらない辞典。世界中の知識が集合してるって言っても、僕たちは生まれながら全知全能とまではいかなくても、大抵のことは頭の中に入ってるから、わざわざ辞書なんて使う必要ないんだよね~』


『そうかのう?儂は、結構使ったりするぞ?・・・あいつが泣きついてくるから』


『あ~、確かに、作ったはいいけど誰も使わないから、ってこと教えると泣きじゃくるもんな、あいつ』


『しかも、感想を聞いてくるからな・・・そういえば、娘三人組はどうしたんじゃ?』


『彼女たちは、自分の仕事をしに行ったよ。・・・どっちかというと、無理やり連れてかれた感じだけど』


『あやつらの、秘書は有能じゃが、頑固じゃからな・・・』


『僕は、仕事なんてないからね。むしろこの前、「お前は、仕事をしないのが仕事だ」って糞爺に言われちゃったよ』


『厄介事しか起こさからな・・・』

これからも、ちょくちょく謎の会話を入れていこうと思います。


さてと、次はどうしよっかな?



誤字脱字アドバイス等ありましたら、ご報告ください。

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