あらすじ3
■「初デート」 第44話〜第48話
ようやく恋人となった2人は、初デートに向かう。
「2人きりになれるところに行きたい」というユーキのリクエストで、朱葵は首都高へと車を走らせる。
楽しい車内。ユーキは朱葵の前の彼女の存在に嫉妬しながらも、朱葵もそうなのだと気づき、2人は自分たちを笑い合う。
夕暮れの時間、2人は横浜に来ていた。観覧車から見渡す景色が好きだと話す朱葵。ユーキは、朱葵の好きなものを知っていく楽しさに幸せを感じる。
そのあと2人はベイブリッジの展望台に向かった。ラウンジからはちょうど夕陽の沈む瞬間が見えて、ユーキは、20歳のころに海で見た夜明けの美しさを思い出す。(プロローグより)
帰りの車内。次に会う日を約束できないことに気づいた2人。気まずさが漂う中、朱葵はユーキに「いつでも会える」と言う。
お互いの必要性を実感したユーキと朱葵は、車内で、人目もはばからずに抱きしめ合う。
■「思いがけない再会」 第49話〜第55話
いつでも会えるとは言ったものの、連絡先も交換していなかった2人は、仕事の忙しさもあって会うことができずにいた。
そんなある日、朱葵の主演するドラマが、「フルムーン」で3日間、ロケをすることになる。 ユーキに会えると楽しみにしていた朱葵だが、初日はユーキが休みの為、気を落とす。
そこへ、共演者の夏野心が、「ユーキさんのことが気になるのか」と、朱葵に聞いてくる。心は、朱葵が初めてユーキと会ったとき、一緒にプロデューサーに連れられてきたうちの1人だったのだ。
2日目。ユーキが出勤するとロケのことを聞かされ、思いがけず、朱葵と再会する。が、ばれないようにと他人行儀に接し、仕事へと戻る。
心は、朱葵がユーキに恋をしているのだと気づく。が、他人行儀に振舞うユーキを見て、あくまで朱葵の片想いなのだと安心する。実は心も、ユーキのことが気になっていたのだった。
すると、朱葵と心のもとへ、キャバ嬢たちが集まってくる。そこで朱葵は、ユーキと樹が恋人だという噂を聞かされる。
■「噂に悩む」 第56話〜第62話
その夜、ユーキは「好き」と「不安」がいつも側にあることに、漠然と悩みを抱いていた。
仕事終わり、ユーキは有紗に悩みを告白する。だが、樹とユーキが恋人だと思い込んでいた有紗は、ユーキが樹以外に気になる人がいると勘違いして、樹のもとへと向かう。
一方、朱葵は噂のことが気になって、仕事に集中できないでいた。そして朱葵は、いつの間にか、自分の一番大切なものがユーキになっていたことに気づくのだった。
桐野のおかげで朱葵は立ち直り、ユーキに会って真相を確かめることを決める。
有紗は「トワイライト」へ行き、樹と会う。そこで、ユーキが樹のことを好きじゃなくなっている、と話す。
するとそこへ、ユーキがやって来た。ユーキと樹は、有紗に噂の内容を聞いたあと、全て話すことにする。
「噂はほとんど本当のことなの」
そう言いかけた瞬間、3人のところに、今度はユーキを探しに来た朱葵がやって来る。
朱葵はユーキの腕を掴むと、ユーキをそこから連れ出し、自分のマンションに連れて行った。
樹への嫉妬と、噂への動揺。朱葵は、ユーキをベッドに押し倒す。
そんな朱葵に、ユーキは優しく声をかけ、朱葵の唇にそっと、キスをする。
■「お互いのために」 第63話〜第66話
落ち着いた朱葵とユーキは、ベッドを背もたれにして、並んで床に座っていた。
バレンタインデーが誕生日なのだと話すユーキに、朱葵は、自分は捨てられた子供で、誕生日を知らないのだと告白する。
そのあと、お互いに知らないことが多すぎた2人は笑い合い、ようやくアドレスを交換する。
バレンタインまであと1週間。メールで気持ちが繋がることに、2人は喜びを感じていた。
そして、ユーキは朱葵へのバレンタインチョコを探しに、朱葵はユーキへの誕生日プレゼントを探しに、それぞれ街へと出かける。
ユーキはデパートに来ていた。有紗の助言もあり、ユーキはクッキーを手作りすることに決める。
一方、朱葵は青山で買い物中、入ったお店で、ある写真たてに目を奪われる。