7.恋の歌〈2〉
君に赤い鉛筆を
貴方に青い消しゴムを
君にピンクのノートを
貴方にスカイブルーの下敷きを
君に黄色のかばんを
貴方に紺色の靴を
君に水色の洋服を
貴方に茶色の帽子を
君に明るい花束を
貴方に白いシャツを
君に「好きだよ」
貴方に「愛してる」
ああなんて素敵な音
ああなんて甘美な響き
二人で補いあったから?
二人で支えあったから?
二人で愛しあったから?
二人で贈りあったから?
どれも違って
どれもあってる
愛してるって
素敵なことね
『リオンの恋歌』誕生年111年作 “珠玉”リオン・デオルター・アウィン作
せせらぎに身をゆだねてたゆたう
水の流れに思考を重ね
我が身を見つめる
心は今どこにあるか
何を求め 何を探し
この身に何を大事に隠し
この身から何を離さずにいるのか
流れに散らばった思考を観察する
流れに消えていくものはなく
我が身の周りに散らばるばかり
身の内に残るものは
静かに燃えたぎる
愛しき人への愛
身の内に隠していたものは
矛盾する憧れを超えた
愛しき人への憎しみ
かき集めた思考は
ひとつひとつ丁寧に
身の内へとしまいこむ
いつでも広げられるようにして
せせらぎに身をゆだねてたゆたう
気がつけば午後
木漏れ日が水面に反射し
輝きがいっそう強くなる
その中で一人
愛と向き合う
『アーサの恋歌』誕生年244年作 “珠玉”アーサ・セイリン・アウィン作
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