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ぶんげぶ!  作者: ゆうり
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文芸部に来なさい!

文芸部それは、居場所が分からない人に救いを与えるもの。

20XX年4月3日 県立三北高等学校

私は、ドキドキしながら学校に足を運んでいた。というのも、見栄を張り高い偏差値の高校を目指し、直向きに努力をして掴んだ憧れの高校生活が始まるからだ!しかし、問題は沢山ありその中の特に大きな1つは友達がいないことである。というのも、偏差値の高い高校を目指してしまったからに、(こう言ってはなんだか)あまり頭がいいわけでは無い友達とは別々の学校に行ってしまった訳で…。正直あまりコミュニケーションが、得意では無い自分にとって一番の心配ごとではある、とはいえ中学の時はどちらかと言えば陽キャの方だったと実感しているし、まぁ大丈夫でしょ!



ーーー今日することは、購入した制服や教科書を受け取り、部活動紹介を観賞するだけだ。

だけだったんだけど…『めちゃくちゃ疲れた』3月の春休みのせいで自分の価値観がおかしくなったのだろうかはたまた、学校に来るまでに電車を使うほど遠くの場所に来たからだろうか、まだ学校についてのルールを言われただけのたった数分が、とても疲れた。「ええっと、次は体育館で部活紹介かな?」正直コレは少しワクワクしていた、学生が作った映像ってなんであんなにワクワクするんだろう?普段はそんな動画など見ないのに。体育館は今いる4階から2階に降り、その少し先にある渡り廊下から体育館に入る。それだけなんだけど『長いな、さすが6組もあるだけはあるな』中学の時は一学年に約60人ほどで2クラしか無く、移動すると言ってもあまり混まずせいぜい避難訓練の時に出口で少し混むぐらいの感覚だったのでそこは少し感心した。


《ザワザワ、ザワザワ》移動をしてる時に自分はなぜこんなに疲れているのか、少しわかった気がした。『もしかして、今ボッチになってる!?』というのも周りの人のほとんどは、この学校近くの中学校出身の人達で既にもう関係が形成されていた。内心焦りつつ自分は、誰かに話しかけられるだろうとか、1人になっている人が居るだろうと思っていた。そう思い周りを見渡す見える景色はスポーツが好きなんだろうと見ただけでわかるような男子達や、何を話しているのかわからない女子達ばかりだった。


結局誰とも話さずに体育館についてしまった。で、でもまだ初日だし!入学して1週間ほどで合宿にいくし!その時友達を作ればいいだけで!と、自分にいい聞かせていた。「コレより、各部活動の紹介を始めます。」と、生徒会長がいい部活動紹介が始まった。どれどれと、心の中でワクワクしていると、「女子テニス部です」と軽い活動紹介を説明し、映像が流れた。


有名な曲が流れ始め、写真がスライドされていく、内心つまらないなと思っていたがそれよりも『ぜんぜん活動、してる写真がなくない?』と感じた流れる写真は、手持ち花火や、どこかで泊まった宿泊の様子など遊んでいる写真ばかりだった。その後も沢山の部活紹介があったが、内容は女子はテニス部と同じようなもの男子は流行りのダンスや、カッコイイショットをキル集の様に編集されただけの映像だった。詰まらないという感情より、正直陽キャ達が自分達が出来ない行為をしていることに怒りと悲しみの気持ちになってしまった。次、また次へと紹介が進み文化部の紹介に入った。


「三北高校、文芸部。普通の生徒には興味がありません。この中にマンガ好き、ゲーム好き、特撮好きがいたら文芸部に来なさい!以上」私は少し顔がにやけていた。それは、自分の居場所が見つかったような気したからだろうか。

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