表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
固有スキル【交換】でいらないものを邪魔者に押し付けて成り上がります!  作者: 気まぐれ@ハズリバ2巻
地方都市メイベル編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/56

第10話 盗賊を煽る 

「いらっしゃいませ。何をお探しですか?」


「片手剣を探しに来ました」 


 というわけで、ブレイズナイト戦で折れてしまったウォーリアソードの代わりを求めて武器防具店『蒼剣の煌めき』にやってきた。

 メイベルで一番大きな店だ。


 ここは冒険者の登録をする直前に初心者用のブロードソードを購入したところだ。

 ブレイズダガーを持っているので攻撃ができなくもないけど、やはり使い慣れた長さがほしい。


 ウォーリアソードと同じような使用感で攻撃力が少し高いもの、を頼んだらクレイモアがいいというので、素振りをしてみる。

 すぐに使えそうだ。


 武器を買ったあと、今度は防具のところに行く。

 水のローブと水の指輪を購入した。


 と、準備を終えたところで火の山岳に向かおう。



 4階の転移陣からまた7階を目指す。

 今度は特に変わった色のスライムは出なかった。


 最後の転移陣に着いたけど、ボス部屋に入るかどうか迷う。

 前回のアレは多分虹色のスライムが出たからだ。

 後から思えばだけど、レアスキルをもらっておいてタダで済むはずがない。

 で、実はこの先ずっとボスがランクアップしたままでした、とかだったりするとまた死にかけるかもしれないし。

 

 ……思い悩んだ挙句、帰ることにした。




 そして、火の山岳の4階からボス直前で引き返したり常設の薬草採取などをしながら一週間がたった。


 この間にディメンジョンボックスの実験をいろいろ行っていた。

 いろいろ試そうにも作成に毎回MPが100必要だから、回復するまでの時間つぶしも兼ねていたのだ。

 決して怖かったからじゃない。


 ディメンジョンボックスについてわかったのはだいたい次のとおりだ。


 魔法を入れすぎると爆発する。

 物を入れすぎても爆発する。

 何であれ入れすぎると爆発するらしい。


 入れた物は取り出せるが、入れた魔法は取り出せない。

 魔法はただ容量を食うだけというわけだ。


 いったん解除したり、爆発すると中の物がその辺にばらまかれる。

 魔法は消えてなくなる。



 とまあこんな感じだ。

 魔法を取り出せるなら相手の得意魔法を収納しておいてお返ししてあげれば防御も攻撃も兼ねられると考えたが、そんな都合よくいかなかった。




 今度こそ、火の山岳のボスに会いに行こう。


 というわけでMPを全快にしておき、ブレイズダガーを2本持って火耐性を60%上げてHPポーションも火耐性ポーションも用意して、ディメンジョンボックスも空の状態だ。

 これでまたブレイズナイトが出てもなんとかなるだろう。

 これで大丈夫、と言い聞かせてボス部屋に進んだ。




 ……ただのファイアナイト1体だった。

 扉も閉まったりしない。


 ああ、よかった。

 毎回死闘を演じるとかごめんだ。




 ファイアナイトを難なく1撃で倒して帰還し、魔石とドロップの火のロッドをギルドに買い取ってもらう。

 いつもどおりエリアさんに納品書を渡してカードを更新してもらう。


「クラウスさん、カードをお返しします。それから、クラウスさんが捕まえた盗賊の報奨金が出ています」

 

「ありがとうございます。銀貨5枚ももらえるんですね。それなりに強かったのかな」


「足取りが掴みにくい盗賊団だったそうです。今は盗賊団の頭目も含めて逃げていた全員が捕まって、このメイベルの監獄にいるようですよ」


 盗賊のリーダーを思い浮かべてみると、現在地がわかった。

 確かにメイベルの牢屋にいるようだ。

 てか、他のメンバーも捕まったのか。


 それなら、ちょっと捕まった盗賊に会いに行ってみよう。




◇◇◇




 門にいる衛兵に会って、近頃捕まった盗賊団に会えないか聞いてみる。




「だめですか?」


「うーん、やめとけ、身内だったら会えんこともないけどな。あと、もしそいつらが脱獄したらお前が疑われることになるぞ」


「そうですね……。やめておきます。どんな悪いやつなのか姿を見ておきたかったのですが……」


「別に見るだけならできるぞ。明日王都へ移送するからそのわずかな時間だけだがな。明日の朝にもう一度来な。しかし、犯罪者を見たいなんて変わってんな。見る価値なんてないと思うが」


 いや、僕にはあるんです。とても。





 次の日、朝に門の前に来ると、ちょうど盗賊が移送用の馬車に乗せられるところだった。


「なんだ、このガキ。見世物じゃねえぞ!」


 僕の視線に気が付いたのか、がっちり拘束された盗賊のリーダーがこちらを向いて悪態をつく。

 声につられて残りの3人も俯いていた顔を見上げて僕を見るが、この3人はステータスが見えない。


 そこで僕は、


「僕に見覚えありませんか? あなたたちのうち2人を返り討ちにしたんですが」


 と煽ってやった。

 2人の盗賊が『こんなガキに……』などと言いながらこちらを睨みつけてくる。

 同時にステータスが見えるようになった。

 もう1人は見えないままだ。

 捕まってから全てを諦めてしまって僕に悪意をもてないのだろうか。


 まあ、成功だ。

 うまくいった。

 これで2人から交換できる。


 これでもうここに用はない。

 僕はここを立ち去って、早速【交換】する。


精神:152(←76)

スキル

【スキル成長速度上昇Ⅰ】(←【精神半減】)


 盗賊は、言ってはなんだが大したスキルを持っていなかった。

 一番マシだと思ったのが【スキル成長速度上昇Ⅰ】だったので、僕の【精神半減】と交換しておいた。

 これで、ディメンジョンボックスの容量が増えるし、魔法防御も上がる。

 あとは、明日まで待ってもう1人と交換しよう。

 とりあえず今日は午前と午後で1回ずつ火の山岳をクリアしようかな。

 いつもお読みいただきありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ