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第一〇話 冬来たりなば春遠からじ ~未だ蕾のぼくたちは~/A;ccol❀aders [Official Music Video]

——A;ccol❀aders !


『——というわけで、この動画がいいなと思った方はチャンネル登録とコメント、高評価などなどお願いします。それじゃあ次の動画も——と、お別れの挨拶に行く前に……なんと、本日は新企画についての告知があります!』

『以前の動画でも少しだけ話題にしたんだけど、お兄ちゃんお姉ちゃんも参加できる新企画ですっ。題して~』

『『華燐とメグムの姉妹喧嘩⁉ バズリ動画対決~!』』

『……ねえ、メグちゃん。華燐たちって喧嘩中なの? ……あ、もしかして華燐が冷蔵庫の中の納豆を勝手に食べたから怒って……』

『えーっと、今のはあくまで企画のタイトルであって、私たちが実際に喧嘩をしてるって訳じゃないから、華燐もファンの皆も心配しないで大丈夫だからね?』

『なーんだ。運営さんが華燐たちを喧嘩させたいだけなんだね☆』

《ニッコリ黒華燐、爆誕⁉》


『ま、また台本にも無い触れにくいコメントを……というか、今一瞬流しかけたけど冷蔵庫の納豆ってなに? 私聞いてな——……じゃなくて、普通その手のネタで出てくるのってプリンとかケーキとか、もっと可愛らしいスイーツよね? どうして私は納豆なのかしら? いや、察しはつくから答えられても嫌なんだけど、なんか納得が——』

『という訳で、新企画の内容について説明しますね? 実はこの企画、華燐たちが裏で個人的にやっていたゲームが元になっているんです! だよね、メグちゃん』

『え? あ、ああ。そうね。私と華燐がそれぞれ動画の企画を考案してきて、どっちの動画がより多く再生されるか勝負をしてたのよね』

『そうそう。勝った方は負けた方に何でも一つ命令できるっていう罰ゲーム有りのゲームだったんだけど……あ、ちなみに裏でやってた時も勝負は華燐が勝ちまくってたよ☆』

※これまでの戦績……華燐:一〇勝 メグム:二勝


『あ、そういえば当時の罰ゲームの写真が——』

『——わああああ! ナシナシ! 残っていたとしてもあんなものは見せられないから!』

《メグム、必死w》


『とまあ、こんな感じで、メグちゃんが罰ゲームを受けてる様子を動画で公開したら反響が凄くて、ならいっそ企画としてやっちゃおう! ってことになったの!』

『今回はファンの皆の再生数で勝敗が決まる参加型の企画……ということで、私や華燐が受ける罰ゲームも、皆から募集しちゃおうと思います!』

『募集した中から勝負の度にくじ引きで罰ゲームを決めて、罰ゲームが採用された方には華燐たちのサイン入りのチェキをプレゼント☆』

『応募方法はT〇itter、動画の概要欄等で詳しく説明していますので、皆からの応募待ってますね。あ、当然ですけどY〇uTube的にアウトな罰ゲームはこっちで事前に弾く事になってしまうので、清く正しく節度と規約を守った内容でお願いしますよ? それから——』



 ——冬。

 一年でもっとも夜が長く、もっとも気温が低い季節。

 人も街も、訪れる春の日差しを待ち焦がれ、耐え忍ぶ季節。

 あるいは——冷たい終わりの足音を予感する、どこか切なく寂しい季節。


 ダラダラと燻るような残暑と申し訳程度の短い秋を越え、私たちが日々を過ごす『ブルーオーシャン』の事務所にもいよいよ本格的に冬がやってきた。

 とはいえ、私が冬の訪れを感じているのは、冬特有の澄んだ高い空や気温の変化といった目に見えない曖昧なものに対してではなくて、


「お風呂上がったわよー……って、さっむーっ。コタツコタツ……」


 風呂上がり、共有スペースに設置されたコタツにいの一番に飛び込む。

 時刻は既に夜の一〇時過ぎ。電気代節約令により暖房が禁止され、窓から差し込む太陽の光すら失った今、この世の極楽はもうこの一メートル四方の立方体の中にしかないんじゃないかとすら思ってしまう。


「ぁーったかーい。生き返る……」

「……脱衣所出ると一気に地獄よね、ここ。隙間風エグ過ぎ」


 既にコタツに沈んでいる華燐が、顔を顰めながら同意を示すようにしきりに頷く。

 可愛らしいピンクの寝間着に柄物のやぼったい半纏を羽織った姿はとてもじゃないが配信では見せられない、完全に油断しきったオフの姿だ。


「いる? みかん」

「あ、じゃあ一つ貰っていい?」

「ん」

「ありがと」


 差し出されたみかんを手に取り、皮を剝いて一房ずつ口に放り込む。

 隣の華燐は小さく細い指で房についた白い繊維を丁寧に取ってから口にしていた。

 あの白いふさふさが一番栄養あるんだけどな……。

 前にそれを指摘したら「あんたはあたしの保護者か」って怒られたから言わないけどさ。


「それじゃあ、そろそろ始める? ミーティング」


 一息ついたところで華燐にそう声を掛ける。コタツに半纏にみかんで気分は一足先にお正月って感じだけど、実はそうノンビリもしていられない。

 なにせ、およそ三週間後に開催される『ブルーオーシャン』のクリスマスライブに出演できなければ華燐はアイドルを卒業、私たち『A;ccol❀aders』は解散となってしまうのだから。


「ね、その前に手拭きたいんだけど。なんかない?」

「そこの箱ティッシュ……は空か。ないわよー。洗ってくれば?」

「嫌。寒い。無理。ここから出れない出たくない」

「……じゃあ諦めたらー」

「嫌よ。手に白いのついたままじゃノーパソ触れないじゃない」

「……はぁ。もういいわ。私が操作するから」

「あ、ちょっと。ソレあたしのノーパソ!」


 文句ばかりの華燐からパソコンを奪い、『ブルーオーシャン』公式チャンネルを開く。お目当ての投票ページへ飛ぶと、華燐が横からひょいと画面を覗き込んできた。


「……それで、どうなの?」

「急かさないでよ。というか、手。ちゃっかり私の服で拭くな」

「あら、あんたの癖に目ざといわね」

「あなたねぇ……はぁ、まあいいわ。えっと、私たちの順位は……」


 こちらの指摘に悪びれもしない華燐に呆れながら、私もランキングに目を走らせる。


「一位は……またあの人のところのグループ、『RustiRe(ラスティ):ca(リカ)』か……」


 ランキング一位を走る『RustiRe:ca』のセンター、片凪なぐも。

 入寮日に事務所の前で出会ったパンクな格好のあの美女がブルーオーシャンのトップアイドルだと知った時は驚いたけど、あれだけオーラのある人だ、人気があるのは頷ける。


「……チッ、ウチはまた四位よ。ホント、つまらないランキングね」


 この数日で見慣れてしまった代わり映えしない結果に、華燐が露骨に苛立ちを見せる。

 なにせ、人気投票が始まってから上位三グループに関しては順位の変動が殆どない。

 気になって調べた所、ここ数年は毎年のようにこの上位三グループで優勝争いをしているらしく、ファンにとってはお馴染みの光景ですらあるらしい。


「けど、十二グループ中の四位よ? 炎上で一度ファンを失いかけたことを考えたら、我ながら一か月ちょっとでよくここまで来たなって思うわ」


 謝罪動画を出してからの一か月、私たち『A;ccol❀aders』はこれまで以上に動画や配信に力を入れて活動していた。

 当然だけど、あの謝罪動画で全ての視聴者を納得させられた訳じゃない。

 謝罪動画でのやや強引な説明に疑問を持った人もいただろうし、ライブで見せてしまった失態で離れてしまったファンや視聴者も相当数いたはずだ。


 そんな中での再スタート。厳しい状況なのは分かっていたし、実際に活動再開直後の動画は以前と比べて再生数やコメントの伸びは悪かった。

 状況が好転したのは私たちが個人的にやっていた再生数勝負とその罰ゲームを、視聴者参加型の企画として動画で公開するようになってからだった。


「それは本当にそうね。あの時私が華燐の罰ゲームを独断で公開していなかったらと思うとゾッとするわ……」

「知らない間に罰ゲームが公開されてた私は別の意味で死ぬほどゾッとしたけどね……!」


 ちなみに、その時華燐に命令されていた罰ゲームの内容は納豆パン頭の着ぐるみで『A;ccol❀aders』の楽曲を通しで歌って踊ることだった。

 ……この子、私の納豆パン頭姿好き過ぎない?


「まあ実際、あんたが言うように今のあたしたちは調子がいいわ。動画はかなり伸びてるし、十一月の定期ライブだって悪い出来じゃなかった」


 華燐が言うように、先月行われた『ブルーオーシャン』定期ライブは大成功に終わった。

 私たち『A;ccol❀aders』はライブ中盤に出演し、オリジナルの楽曲三曲を披露。

 前回はライブ前に深刻な体力不足が露呈した華燐だったけど、今回のライブでは基礎体力の向上をメインにトレーニングメニューを組んだ成果がちゃんと出ていた。

 前回失敗した『Bad Buddy Girls !』も無事に二人で踊り切れたし、何より最後までクオリティの高いパフォーマンスを維持することができた。今回に関しては、前回のリベンジを果たせたと胸を張って言えるクオリティだったと思う。


 実際、ライブ直後の様配信では「ライブ良かったよ」というような好意的な感想でコメント欄が埋まっていたし、翌日の投票で『A;ccol❀aders』は九位から四位にまで急上昇し、今もその順位をキープすることが出来ている。


「……けど、ライブ直後の投票でも上位三グループの牙城は崩せなかった」


 私たちはアイドルだ。

 SNSや動画配信など様々な情報発信の手段を得たとはいえ、アイドルが最も自らの魅力を発揮しファンの皆へアピール出来る場というのは、やはりライブに他ならない。

 本番となるクリスマスライブ前最後の定期ライブは、言ってしまえば新規ファンを大量に獲得する最後にして最大のチャンスだった。


「九位から四位への急上昇……結果だけ見れば、悪くないどころか大成功だったって言えるんだけどね。新規ファンだって充分に獲得した訳だし」

「ふん。どれだけライブが成功した所で、一位を獲れなかったんじゃ意味ないわよ。クリスマスライブに出られなかったら、あたしたちはそこで終わりなんだから」


 現在トップを走るなぐもさんの『RustiRe:ca』との票差はおよそ五〇〇。

 二位三位のグループも『RustiRe:ca』と殆ど票差のない四百票差前後のところにいる。

 この票差を覆すだけの新規のファン、それも人気投票企画に参加してくれるレベルのコアなファンを獲得しなければ、毎日の投票でこれ以上に票差は開いていく。


 定期ライブが終わった今、動画配信だけでこの差を挽回するのは……正直、かなり厳しい。


「分かってるわよ。だからこそ、ここで勝負を賭ける——そうでしょ?」


 だからといって、私たちはクリスマスライブを諦めたわけじゃない。


「ええ、スケジュール的にキツかろうと、予定通りやるわ。対バンライブ五連戦……!」


 クリスマスライブ前に開催される『ブルーオーシャン』の定期ライブは確かに終わった。

 けど、それはあくまで『ブルーオーシャン』主催のライブの話だ。

 余所のライブハウスであれば、年末までに出演可能なイベントはいくらでもある。


「今から上位三グループと票の奪い合いをしても勝ち目は薄い。なら、票数自体を増やしてしまえばいい。単純だけど、成功すればこれ以上効果的な策はないと思う」


 この人気投票イベントは、『ブルーオーシャン』所属のアイドルたちを推しているコアなファン向け……言ってしまえば内輪向けのイベントだ。

 けど、だからといって内輪だけで勝負をしなきゃいけないルールなんてない。


「本当は真っ正面から全員捻じ伏せてやりたい所だけど……ま。これはこれで余所の流派に殴り込む道場破り感があって悪くはないわね。ムカつくのはムカつくけど」

「なんでそう武士っぽい表現になるかなぁ……」


 華燐はそう言うけど、私たちがどれだけライブで凄いパフォーマンスをしてバズる動画を投稿したとしても、上位三グループのファンを奪うことは難しかったと思う。


 だって、〝ファン〟って、そういうものだ。

 理屈とか客観的な評価とか技術的にどちらが優れているとかじゃなくて、彼らを突き動かしているのは狂的なまでの感情であり情動であり熱であり衝動だ。

 それら全てを塗り潰して彼らの心を奪ってしまう特別な存在——それこそが私が目指すトップアイドルなのかもしれないけど、少なくとも今の私たちはその域に達していない。


 だから今は、現実的に勝ち目のある戦い方をするしかない。

 トップアイドルになって、桜花との『約束』を果たすためにも、私は——


「——かましてやろう、華燐」

「当然。出演するアイドルたちのファン、全部あたしたちで奪ってやるんだから」


 そうして、翌日から私たち『A;ccol❀aders』の勝負の一週間が始まった。

 単純に会場を抑えてライブをするのではなく、他のアイドルグループが複数出演する対バン形式のイベントを選んだのは完全な新規層の獲得——他のグループ目当てで会場に来ているお客さんたちに、私たちのファンになって貰う為だった。

 外部のイベントで獲得したファンなら、『ブルーオーシャン』所属の他グループとファンの競合が起こる可能性は極めて低く、票の奪い合いになる心配はない。


 とはいえ、当然だけどメリットばかりではない——


「——ダメ。今日のパフォーマンスじゃ全然……ああクソっ、自分がムカつく腹立たしい!」

「……そうね。とくに後列のお客さんの反応、正直、かなり微妙だったわ」

「認めたくないけど……吞まれた。今までどれだけぬるい環境でライブをしていたか思い知らされたわ。でも次はこうはいかない、絶対に——あの後列で退屈そうにスマホ弄ってた無礼者ども全員あたしの歌とダンスでぶっ〇してやる」

「だから言動が一々物騒なんだって」


 『ブルーオーシャン』所属のアイドルであれば、無条件に応援してくれているお客さんばかりが集まる『Blue Garden』での定期ライブとは異なり、会場に集まるファンの大半は『A;ccol❀aders』に興味がない人達ばかり。

 華燐にとっては初めて経験することになる完全アウェイな環境でのライブ。

 空気感に吞まれた生半可なパフォーマンスでは、彼らを振り向かせることすらできない。


「——お疲れ様、華燐。今日のパフォーマンスはだいぶ良かったんじゃない?」

「は? どこがよ。あたし、こんなモンじゃないんだけど。ていうかナニその上から目線。まるで自分のパフォーマンスの方が上だったみたいに聞こえるんだけど気のせい?」

「さあ? 華燐がそう聞こえたって言うなら、そういうことなんじゃない?」

「……は? なにそれ。あたしよりちょっと経験豊富で安定感あって場慣れしてるからって余裕ぶってクソムカつくんだけど」

「あら、ムカつくってことは図星ってことなんじゃない?」

「……っ。あんた、さっきから喧嘩売って——」

「出演する他のグループ、全部喰ってやるんでしょ? なら、私くらいパフォーマンスで黙らせてみなさいよ」

「——っ、いいわ。あたしを煽ったこと、隣に立ってるあんたから後悔させてやる……!」


 互いに煽り煽られて、遠慮なしに言葉と心をぶつけ合って喧嘩して……そうやって全力一〇〇%のさらに向こう側を無理矢理にでも引き出して、一人でも多くのお客さんの心に私たちの歌が、ダンスが、パフォーマンスが届くようにと全身全霊命を燃やし尽くす。


『——画面の前の皆~、おはアーコレード! 桜咲く乙女満開姉妹系アイドルユニット、『A;ccol❀aders』の叶メグムと』

『みんなの妹、一宮華燐です☆』

『本日の「毎日更新、のぞき見アーコレード!」は……「ギリギリチキンレース! 姉妹デートで一万円超えたら即自腹、㏌ショッピングモール~!』

『というわけで、本日はア〇レ秋葉原店様にお邪魔しているのですが——』


 当然、ライブとライブの合間の動画配信だって手を抜かない。

 ライブで私たちに興味を持ってくれた人たちに『A;ccol❀aders』がどんなアイドルなのかを伝える絶好の機会、どんなに疲れていたって妥協なんて有り得ない。


「——お兄ちゃんっ! お姉ちゃんっ、華燐たちの歌、聞いてくれてありがとうー!」

「まだまだ皆と歌っていたいけれど、もっともっと今この瞬間を嚙み締めていたいけれど、次が最後の曲です!」

「でもでもっ、みんなに寂しい思いなんてさせないから! 最高に最強のラストスパート、今日一でスゴイのぶちかますから、ちゃーんと華燐たちに付いて来てよね☆」


 ……まるで、あの頃に戻ったみたいだ。

 ステージに立ちながら、ふと懐かしさにも似た感慨がこみ上げてくる。

 余計なことを考える余裕なんてどこにもない。目の前の今この瞬間、一瞬一瞬に必死で喰らい付き、全速力で駆け抜けた研修生時代。

 将来への不安や期待。夢が仕事になる事の苦しみ、現実の厳しさ。

 この道を進んだ先に確かにあの日憧れた理想(わたし)がいる事実への歓喜と高揚——胸の裡で渦巻く感情を一緒くたにして希望で包んで抱き締めて、向こう見ずに前だけ見ていたっけ。


 それでもどうしようもなく辛くて挫けそうな時は、顔を上げればいつだって前を進む桜花がこちらを振り返って笑いかけてくれて……だから、諦めずに頑張れた。

 誰よりも自由に輝いていた桜花が、私のことを待ってくれていたから。


 あの頃の私は、誰よりもアイドルに夢中だった。

 いつかきっと、自由に飛べるって信じていた。


 なら……今の私は?


「——それじゃあ、華燐」


 頭上より降り注ぐ光の雨、鳴り響く歓声と喝采。

 眼前には、暗闇に浮かぶ色鮮やかなヒカリで輝く星の大海。

 舞台上には、可憐で煌びやかな衣装に身を包んだ、私じゃないみたいな私がいる。

 私と華燐とみんなで作り上げる世界(ライブ)、その熱に侵された頭で夢見心地のまま顔をあげた。

 視線の先——そこにはもう、私に微笑む桜花の姿はどこにもなくて。


「うん、メグちゃん——」


 わざわざ視線を横へ向けるまでもない。


 私の隣には、生意気で失礼で傲慢で腹立たしい程に頼りになる小さな相棒が、その凛々しくも可憐な横顔に勝気を剥き出しにした無敵の笑みを湛えている。


「「——いくよ、『少女偶像、桜色(イデア/カラーズ)』」」


 私だって負けていられないって、そう思える。


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