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転生者は能力を隠したままで隠居生活を目指したい!  作者: 虹夢 なうみ
魔法学校編
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幕間∶ルルイエッティの苦労③


 こうして、人間として過ごす羽目になった私ですが、本当に苦難の連続でした。

 しかし、私はそんな生活を救ってくれる存在と出会ったのです。


「そう、食事。特に肉!!!あの食感!溢れ出る肉汁!あの旨さ!香辛料と共に頬張る贅沢!というか、先輩の持ってきた焼き肉のタレとやらが反則的に旨いのですがどうなってるんですか!」


「まさか、食事の美味しさに目覚めることで人間に対する敬意が生まれるとは・・・・・・」


 先輩が呆れたように言っていますが、それどころではありません!

 この旨いものを知らずにこれまで過ごしてきていたなんて、なんと勿体ないことをしていたのでしょう!


「この旨さを教えてくれた人間には、感謝します。なんと、旨い」


 目の前には、先輩が用意してくれた肉。

 焼き肉という自分で焼いて食べるものですが、この自分でやるということすらも楽しみとして昇華させているとは、人間侮り難し。

 それにしても、部位によって味や食感、旨さに変化が出るとは奥深いものです。


「私としては、肉より魚とか野菜とかが好きなんだが。まあ、人間に対しての心境も変わったようだし、結果オーライかな」


「本当にそれでいいのか?」


 どうやら、いつかの音楽神がまたしゃしゃり出てきているようです。

 まあ、そのようなことは目の前にある肉の旨さと比べれば些細なことですがね。


「ムーシカ、久しぶり。まあ、いいんじゃない?私への舐めた態度も可愛いものだし」


 先輩への舐めた態度が直らないのは、単純に先輩が無知だからです。

 肉の種類を聞いても分からないなんて、それでも人間出身ですか?


「肉そんな好きじゃなくて、牛肉と豚肉の違いも分からない人間に部位の違いを聞くのはハードモードなんだって」


「まあ、こちらとしては和食の方が好きだな。ルーンの作る和食美味なんだよ」


 音楽神がそんなことを言っているようですが、肉こそが至高にして究極。

 何も分かってないと言わざるおえません。


「せめて、食ってから言え!とりあえず、和食の食事会でもする?ラーミナとかベルルムとかカプノスとかも呼んで」


「それがいいね、声かけとくよ」


 どうやら、話はトントン拍子に進んで私も食事会とやらに参加することになったようです。

 嗚呼、本当に話を聞かない先輩方ですね。

 私の苦労はまだまだ続きそうです。


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