星になった旅人
成人式に合わせての最終回となります。
その日、魔法の最先端をいく魔法都市テラーナでは一つの伝説が誕生した。それと同時に今まで研究していた魔法を別のベクトルへ変換して再度研究が再開されたとされている。
そしてその魔法こそが、想像魔法。
今でこそ当たり前に使われている想像魔法はこのようにしてとても長い年月を、そうエルフですら寿命が足りないほどの長い年月をかけて完成しています。皆さんはこのことをよく覚えておいてください。
この魔法はこのテロスに住むたくさんの思いから生まれた魔法だということを。
かつてテラリッサが目指した想像魔法は、テロス自身の手によって創造魔法をその目で見た子孫のさらにその子孫によってついに完成した。
基盤となる想像魔法の魔法陣にぽつんと空いた空白。その部分に術式を書き込むことで魔法を発動させるという画期的な発想によってそれはなされたのだった。
その為人々はこの魔法を使うために、魔法式の理解度を高め、今ではこの世界全土で子供のころに魔法式を習い、成人するころには皆が想像魔法を扱える時代になっていった。
そして新成人となるテロスにすむ子達はみな、想像魔法の生い立ちと、創造魔法を使ったテロス神の話を聞く。
新たな世界へと旅立った神のことをその世界に住む子らはみな、『星になった旅人』と呼んだ。
本当は朝6時に投稿予定だったのですが、予約掲載設定ミスで投稿出来ていませんでした。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
今回は少しモチベを上げるためなのと、ずっとこの名前「星になった旅人」の小説を書きたかったのもあって今回筆を執らせていただきました。
転生魔女の話も近々再開するつもりですので引き続きお付き合いよろしくお願いします。