表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/5

魔法の国と中央都市テラーナ

 「やぁ、エテルノ。今日は仕事は休みかい?」

 「こんにちはジャン。今日は1日休みだよ。」

 「休みとはいいねぇ。しっかりと満喫しなよ」

 「言われなくてもそうするさ。ジャンはこれから研究会か?」

 「あぁ、もう何百年と研究している魔法のな…。もう諦めたらいいのにな」

 「まぁ、そう言わずに頑張りなよ。じゃあ俺はこの辺で。また会おう」

 「おう、またな」


 ここは魔法の国アダルダにある、中央都市テラーナ。

 創造魔法を見つけたテラリッサとその意思を引き継いだリリアナ、その二人から名前をとって名付けられた街である。

 そして私の本当の名前はテロス。世界と同じ名前だと世間から浮いてしまうので偽名を使っている。

 いつもは、街の外に出て薬草を採取して、家に持ち帰り薬を作り、それを店で売っている。そのため、7日に分けて、最初の2日は薬傷採取、次の1日は薬作り、次の3日で販売、残りの1日が休日という形になっている。

この町は、ここ100年でいくつもの新しい魔法を生み出していて、まさにテラリッサの願いが叶いつつあるといっても過言ではないだろう。

しかし、せっかくテラリッサの願いが形になってきたところだが、この世界の寿命は短い。

創造魔法の発動条件を満たすために必要な日数は残すところあと1日。

誤って創造魔法を発動されると私も困るし発動させた人も訳が分からなくなって困るだろう。

だから私の今日の目的地は、研究会。あそこにいるジャンやそのほかの人には悪いけど、発動条件を満たしたその瞬間に私が発動させてもらおう。

と昨日までの私は考えていた。

 しかし、この世界の人々に愛着がないわけではなくむしろ愛しているといっても間違いではないだろう。

 なので私は、創造魔法を正しく発動させる。その瞬間だけは彼らに見せてあげようと思う。

そしてこの世界が消える残り1万年は創造魔法の真実にたどり着けるだろう。そこからテラリッサの目指した想像魔法の開発へ力を入れてくれると信じて…。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ