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[短編小説集]

「いつもありがとう、そしてこれからも…」

作者: 名無しの人

今日5月12日、【母の日】であるが…

本来いつもの感謝を伝えるはずなのだがそれを伝えづらい状況にしてしまった…。


***

今日の朝、僕が茶の間でダラダラとしている時だった。

お母さんがこう言った、


「もー!!またダラダラして!勉強はしなくていいのかい!!!」


そして、僕は反抗してこう言った。


「うるせぇーな、ババア余計なお世話だよ。」


「何だい!その態度はあんたのためを思って言ってるんだよ!!」


「もー!うるさいな!!!黙れ!」

と言って家を飛び出してきてしまった。


そして今に至るわけである。


僕は今中学生で反抗期真っ只中だ。

それは自分でもよく分かっている。

でも、お母さんに何か言われるごとにイライラし、いつも休みの日の部活の日にお弁当を作ってくれたり、日常的に色々な面でお世話になっていて感謝の気持ちを持っているが逆切れし、ババアとかと呼んだりと言葉遣いが悪くなってしまう。


今何をしているのかと友達と一緒にカラオケにいる。

このお母さんとのイライラを歌を歌えば吹き飛ばせると思ったからだ。

しかし…


(全然スッキリしない!!!)


むしろモヤモヤ感が増してきた気がする。


(何故だろう?)


と思った。考えれば考えるほどお母さんの顔が頭に浮かぶ。

もう本当に訳が分からないけど、居ても立っても居られなくなった。

テーブルに雑に自分の分の代金を置き。友達にこう言い風のように部屋を飛び出した。


「ごめん!ちょっと用事思い出した!!」


友達が「いきなり何だよ!」とか言ってるが気にしないで走った。


走っている間にどうしてこんなにモヤモヤしているのかを少し分かった気がした。

それは…

・・

『いつも反抗ばかりしているが、本心では大切に思っている』


ということだった。


-------------

走っている間にお母さんのために何か買って帰ろうと考えた。

しかし、お母さんとは中学校に入ってからまともに話したことはあまり無かった。

記憶の片隅から一生懸命思い出そうとした。


「あっ…」


という声が出るほど懐かしい記憶が出てきた。

昔、小学校の帰りにたまたまお母さんと会い帰っていた時に、咲いていたある花を見てこう言った。


「私、この花好きなのよねー。」


僕はこう返した。


「このはななーに?」

・・・・・・・

「この花はねカーネーションというのよ」


という記憶である。

そして、今日は母の日。

カーネーションは母の日に渡す物で丁度いい。


帰りに花屋さんによってカーネーションを買って帰った。


静かに家に入った。

後ろから声がした。


「おかえり。」


「うわっ!びっくりした!!びっくりさせないでよ…」


「ごめんね、帰り遅くては心配したんだからね」


「ごめん…。あのさ、」


「何?」


もうこのタイミングしかない、このタイミングを逃したら二度と言えないと思った。


「いつも迷惑をかけてごめん!いつもありがとう

!!!これからもよろしくお願いしますm(_ _)m」


と言って、関係は平和に戻ったのだった。





読んでいただきありがとうございました!

またよろしくお願いしますm(_ _)m

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