ラルフとアイゼン。モーガン家の事情 その2
最近ガチャ運がいいです。
アルキャスから始まりキアラ様をお迎え出来ました! 今のところ水着はコンプ中だぜ。
それはそうと大人アンデルやばくない?
あの見た目で子安声とかやばくない?
今のところ実装されるか分からないけど、やばくない?
ヤバすぎて執筆が全然進まなくてヤバくない? まぁそれはいつもの事ですね。はい。
時間は戻り卒業パーティーの夜。
ラルフ・モーガンが目を覚ますと知らない天井が見えた。
「どこだここ? なんで俺は……ッ」
起き上がろうと体に力を入れると、体のあちこちが痛む。
それも一ヶ所二ヶ所ではない。体全体、特に後頭部がずきずきと痛んだ。
「目が覚めましたか」
声がかけられ、視線を動かすとどことなく見覚えのある顔が目に入った。
「あんたは……」
ベッドの隣には軽装の鎧をつけた騎士団の騎士がいる。お世辞にも小奇麗とはいえない狭苦しい部屋には不釣り合いの格好だ。
よく観察してみるとその騎士は、以前会った事のある人だ。
親父の職場を見学した時に案内をやってくれた騎士の兄ちゃんだ。
なら、不釣り合いなのも頷ける。王国騎士団の中でも親父が団長を務める第一騎士団は貴族の中でも実力者だけで結成された精鋭部隊。
そこら辺の地方領主よりも裕福な部類だろう。
よく分からない現状で見知った顔があるのは安心する。けど、なんでか騎士の兄ちゃんの顔がおかしい。ブサイクとそういう意味じゃなくて、前会った時は丁寧な物腰に人の良さそうな笑みを終始浮かべているそんな人だった。
なのに、なぜか今はどこか小難しい顔をしている。まるで苦虫の足を食ったような顔だ。実地演習で俺も食ったが、アレは不味い。
騎士の兄ちゃんはその顔のまま深呼吸をすると表情を引き締めた。それは任務に就くときの凛々しい騎士の表情だ。
「早速ですが、事情聴取を行います」
「あん?」
どういう事だと小首を傾げる。一体誰に何を事情聴取するというのか。
辺りを見回してもこの部屋には俺と騎士の兄ちゃんしかいない。なら、相手は俺なのだろう。
「え、なんで?」
・・・
少し学園の事を説明しよう。
貴族しか通えない学園は、その特質上不穏分子の標的にされやすい。
何せ、適当に誰でもいいので学園の生徒を誘拐してもそれは貴族の関係者だ。身代金はとりやすい。
その他にも偉い奴の家族は色々な理由で狙われる。身代金目的の誘拐から見せしめや恨みを晴らすための暗殺。
貴族の子供なんて利用方法はいくらでもあるだろう。
なので当然、普段から警備は厳しいし、全寮制なのも学園の敷地内は安全だからだ。
ただ、卒業パーティーみたいな大規模なイベントがあると普段の警備では厳しい部分も出てくる。外部から当主や大臣クラスの偉い人がやってくるなら尚更だろう。
その為、当日の警備は普段の警護隊のほかに一般の兵士や衛兵、騎士団からも応援が出される。
ここはそんな騎士団の人達が一時的な拠点として使っている駐屯所の一つらしい。
俺は気にしないが普段から手入がされていないのか結構ぼろい。
場所を移動してさっきよりもさらに狭い部屋に連れていかれる。ちいさな机とぐらつく椅子。明かりも最低限の蝋燭があるだけだ。
さて、事情聴取が始まったが俺はある異変に気がついた。
なぜだか知らないがここに来るまでの記憶がないのだ。だから、これが何に対する聴取なのかも、なんで俺が傷だらけなのかもわからない。
それを素直に話すと、騎士の兄ちゃんはこれまでの経緯を教えてくれる。
「我々騎士団は会場の周辺の見回りが担当でした。見回りの最中に近くで乱闘が起きている事を警備の者から知らされ現場に急行しました。すると、そこには貴方とパーティーに出席していた複数の生徒が殴り合いをしていました」
なるほど、どうやら俺はその時に頭でもぶつけたのだろう。騎士見習いの授業で、頭に強い衝撃を受けると前後の記憶がなくなるとかやった気がする。
道理で頭がいてぇわけだ。
言われてみると段々と思い出してきたような気がする。
確か俺は卒業パーティーで殿下とシーザーと一緒にあの女を断罪するために色々やっていた。詳しくはよく思い出せないが、それは成功した。
で、その後ピーチクぱーちくうるさいあの女を殿下の命令で外に連れ出した。
すると会場の外に出てしばらくすると連中が襲ってきたんだ。
「相手側の生徒は重傷者も多いので治療院に送り軽傷の者も別の場所で聴取を行っています。彼らは皆ローズフィード系の貴族子弟でした」
そうだ。
なんどか騎士見習いの授業で顔を合わせた奴らがいた。あいつらは、シーザーとあの女の家の傘下にいた連中だ。
連中の目的が女の奪還である事はすぐにわかった。だが、俺は殿下から見張るように命令をされていた。大事なアリスを守るためにもここで奪われる訳にはいかない。
だから、襲ってくる連中を逆に返り討ちにしたんだ。
俺は強い。学園のトーナメント戦では負けなしの優勝をしたし、模擬戦でも負けた事はない。それでも、あくまで一対一、多くても一対二くらいの場合だ。
武器を持っていれば話は変わるが、無手だと流石に多勢に無勢。奴らは少なく見積もっても十人以上いた。
それでも善戦したし返り討ちにしたといっても過言ではない。無傷とはいかないがそれは相手も同じだ。
「ここまでの説明ならローズフィード系の貴族に貴方一人が襲われたという事件です。ですが、その現場にはもう一人の人物がいました。宰相様のご令嬢であり王子殿下の婚約者様であるイザベラ・ローズフィード様です」
そうだ、あの女だ。
俺は不覚にも意識を失いあの女の動向を監視できないでいる。
下手をすれば、目覚めた奴がまたアリスを虐める……いいや、今度こそ本当にアリスを手にかけるかもしれない!?
居ても立っても居られず俺は立ち上がり扉まで駆け寄る。
「止まりなさい!」
すると、これまで口を挟んでこなかったもう一人の騎士が静止を呼びかけた。扉の前に立ち通せんぼをするように。
「おい、どけよ! 俺はいかなくちゃいけないんだ!」
「それはどこにでしょうか?」
冷たい声がかけられる。後ろから、騎士の兄ちゃんの声だ。けど、後ろを振り向くことができない。
もし下手に動こうとしたら背中からバッサリと切り殺される。俺の勘がそう警告していた。
首筋に冷たい何かが触れる。それは、馴染のある刃の感触だ。
「これは我ら王国騎士団が行っている正式な聴取です。許可なくこの場を出る事はできませんし、逃亡するのなら実力行使を我々は許可されている。もう一度お聞きします。一体どこに行こうとして、何をするつもりですか?」
言葉は丁寧だが殺気は本物だ。
「……えらく物騒だな」
「ええ、何せ我々の目の前にいるのは公爵令嬢に暴行を加えそれを助けようとした貴族子弟に怪我を負わせた事件の重要参考人ですから。油断はできませんし、我ら騎士団の名誉のためにも取り逃がす事はできません」
冷淡な声だ。
言われた内容には物申したいが相手が本気である事は疑う余地がない。だからと言って俺にも譲れないものがある。
「俺は、殿下の下にいかなきゃいけないんだ!」
あれはいつの夜だったか。
俺達幼馴染三人が同じ人を好きになった事は長年の連れだ、すぐにわかった。
それでも俺達の友情が壊れる事はなかった。
俺達は男同士で月夜に誓った。誰がアリスの心を射止めても決して恨みっこなしだ。アリスの幸せを何よりも優先させて選ばれた奴共々全力で彼女を守り幸せにしようと。
殿下はアリスを王妃として一生愛すると、シーザーは宰相として政治的に殿下とアリスを助けると、俺は騎士として生涯の剣をアリスに捧げ全てを守ろうと誓いを立てた。
俺達の愛情と友情を裏切る事はできない。例え命を懸けたとしても。
「生憎ですがそれはできません」
「あくまで俺の邪魔をするつもりか?」
「残念ながら我々だけではなく、誰も王子殿下にお会いすることはできません」
「なに?」
「なぜかは分かりませんが、殿下は急ぎ城へと向かわれました。その後、城にはだれも入る事はできなくなり、騎士団が何事かと問い合わせても帰ってくる返事は現状維持に努めよという決まり文句ばかり。殿下にお会いしたいのなら時がたつのを待つしかありません」
殿下が城に向かった。え、なんでだ?
確か予定だと断罪劇を終えたらパーティー終了までアリスと一緒に過ごしてその後に身支度を済ませる予定だったよな?
流石に城に行くのが早すぎるきがする。
「じゃあアリスはどうしたんだ?」
「アリス? 誰だが知りませんが、殿下とシーザー様、それにもう一人令嬢が王城へ向かったと報告を受けています。そのご令嬢の事でしょうか」
殿下とシーザーというメンツに加えて令嬢と言えばアリスだ。
ふと肩の力が抜ける。
流石にあの女と言えど、城にいるアリスを害することはできないはずだ。城は殿下のホームだし俺が無理をして駆け付けなくとも大丈夫だろう。
「わかった、大人しくする。だから剣を収めてくれ」
両手を軽く上げ降参のポーズをすると、少しの沈黙の後しゅるりと剣が鞘に収まる音がした。
「お座りください」
「ああ」
ゆっくりと振り向く。
剣は出されていないが兄ちゃんの手は未だ剣の柄に近い位置にある。
転がった椅子を立て座り直す。そこでようやく兄ちゃんと扉の近くにいる騎士の警戒が解けた。
「さて話を再開しましょう。端的に言えば、現在我々はイザベラ様に暴行を働いた犯人を捜索しています。現状で怪しいのが現場で乱闘をしていた貴方とローズフィード系の貴族達です。ただ、貴方が意識を失っている間にローズフィード系の貴族の聴取はあらかた終わりました。彼らは皆、ラルフ・モーガンがイザベラ様を害したので救出に向かったと証言しています」
そこまで話した兄ちゃんの表情はよく分からない。感情を切り離したような顔だ。
さて、どう答えたものか。
イエスかノーで言えば、イエスだ。でも俺は、あの女には人の痛みを知るべきだと思うし、あのくらいでこれまで苦しめられてきたアリスの事を思えば軽い罰だとも思ってる。
正直、自業自得のクソ女がどうなろうとどうでもいいとも思ってる。反省もなければ後悔もない。
だが、それをそのまま述べてもまかり通らない事はわかる。
「……殿下の命令だ」
悩んだ結果、出した答えがこれだ。
実行したのは俺だがあくまで俺は忠臣として命令に従っただけだ。ぶっちゃけ頭の良くない俺があーだこーだいうより得意な奴が説明すればいい。
シーザー辺りが説明するだろう。
「……婦女暴行を殿下の命令だと?」
うん? 気のせいか部屋の空気が冷たくなったような。まぁいいか。
それはそうと兄ちゃんの言葉は、流石に言い方が悪い気がする。
「いや、そうじゃなくて、あの女をつまみ出せって」
「では婦女暴行と傷害事件は貴方の単独犯で、自供をしたと捉えてもよろしいですね」
「え……い、いやいや、それは可笑しいだろ!?」
なんでそうなるんだ!?
「守るべき淑女に手を上げる事の方がおかしな事でしょう。それも相手はよりによってあの宰相様のご令嬢……最悪は家を巻き込んだ大問題になると自覚をしていますか? その上、他の家の方々にまで暴力を振るうなど、騎士として恥ずべき行いです」
「だからそれは殿下の命令で! それにあいつらが襲ってきた方だろ! むしろ俺は襲われた被害者だ!」
咎める様な言葉の羅列に段々と冷静でいられなくなってくる。
おかしい。なんでこんな事に?
どこで間違えたんだ?
「主家や寄親のご令嬢を守るのは家臣の勤めです。主の名誉と命を守ろうと奮闘した騎士を裁く法はありません」
「俺は殿下の命令通りに動いただけで……そうだ! 殿下に問い合わせてくれそうすれば」
「先ほども言いましたが、王城との連絡は取れず、殿下は王城にいます。というより、そんなすぐにばれる嘘をつくのは自分の首を絞めるだけですよ」
そうだった。でも嘘つき呼ばわりは酷くいないか!?
「俺が嘘をついてるだと!? 自慢じゃないが俺はこれまで生きてきて嘘をついた事が一度もないんだぞ!」
何せ、すぐにばれるからだ。
家族は無論、シーザーやリチャード殿下にもなぜか嘘がすぐにばれる。
いつの頃からかどうせバレるのだし自分に正直に生きようと決めたんだ。嘘つきのレッテルを張られる筋合いはない。
「現状で貴方の言葉を裏付ける信憑性はありません。殿下が婚約者であるイザベラ様を害する命令を出すわけないでしょ」
その言葉を聞いて合点がいった。
兄ちゃんはあの卒業パーティーでの断罪を知らないのだ。だから俺の言葉を疑っている。
ならばと、俺はこれまであった事を洗いざらい述べた。
アリスへの愛情に、同じ人を愛してなおも変わらない俺達の友情。そして、イザベラの悪逆非道な行いに、俺達の正義の断罪劇。
全てを話し終えて、俺の正当性を主張するが兄ちゃんの呆れの感情が更にました。
「誰がそんな虚言を信じると思うんですか?」
「だから嘘じゃねえって!」
俺なりに心を込めて精一杯に話したつもりだ。なのになぜ信じない。
「侯爵家の貴方に抗弁をたれるつもりはありませんが、貴族としてそんな事起こる訳ないでしょう。巷に流行ってるおとぎ話じゃないんだから。それよりも、もっと現状をしっかりと理解してください。ただでさえ王子の婚約者様に手を上げたのも大問題ですが、よりにもよってあの宰相様のご令嬢に手を上げるなんて……最悪一族まとめて打ち首もあり得ますよ」
「それも何回も言っただろ! 殿下はあの女との婚約を破棄してアリスを選んだって!!」
「何回も言っているでしょう。そんな事ありえないって、よしんば殿下が不貞を行ったとしても婚約破棄なんて普通はしません。子供の口約束ならまだしも、栄えある国王陛下が、あのローズフィード公爵と、教会の猊下の下交わした契約ですよ? それを無断で破棄しようならいくら殿下と言えど立場を失います。というか、アリスって誰ですか?」
「アリスは男爵令嬢で殿下の恋人だ!」
「なんで男爵令嬢と殿下が恋仲になるんですか? 身分が違い過ぎるし、遊び半分で孕ませたとしても妾や側室でいいでしょう」
「ふざけんな! アリスと殿下は愛し合っているんだ! 真実の愛を見つけたんだ。だから、俺やシーザーはアリスが幸せならそれでもいいって身を引いて」
「真実の愛って何ですか?」
「え? そりゃあお互いが愛し合って……」
「政略結婚でも長年連れ添えば愛情は沸くし、そもそも貴族にとって家の繁栄こそが最も重要でしょう。王族となればそれは国の繁栄です。それを押し通してまで求める価値があるモノですか? 仮に貴方にとって価値があろうとも立場と身分上不適切ですし、やっぱりそれなら妾や側室でいいじゃないですか。ただの男爵令嬢が宮廷で生き残るなんてそれこそ無謀にもほどがあります」
「いや、だから、それは俺やシーザーがアリスを守って」
「貴方の役目はモーガン家を継いでお父上である団長から騎士団を任され国に仕える事です。足枷にしかならない存在なんて本当に必要ですか? むしろ、相手を愛しているなら身分の低いアリスさんとやらが身を引くのが適切でしょう。それから――」
「ああもう、ごちゃごちゃとうるせえ!!」
激情に駆られ、机を思いっ切り殴りつける。
鈍い音を鳴らしてそのまま机は真っ二つへと割れた。
難しい話なんて知らないし分からない。そういうのはシーザーの役割だ。
この世界はもっと単純だ。アリスが殿下を愛して殿下がアリスを愛してる。その事実があれば他の事なんて関係ない。
そうだ、惑わされてはいけない。自分の中に芽生えそうになった『もしも』なんて不安は殴り捨て、騎士の兄ちゃんを睨みつける。
「この机、一応騎士団の備品なので後で請求出しますよ」
けれど、兄ちゃんはまったく動じてない。
結局俺の主張はまったく信じられず時間だけが過ぎていく。
それから何時間かして、ようやく王城との連絡がつき、俺は一度実家であるモーガン家のハウスに帰宅することになった。
なったのだが。
「おい、なんでついてくるんだよ」
俺の周りには六人の騎士がいる。これでは犯罪者の護送じゃないか。
「これから貴方を自宅まで護送するんですから、1人で帰られても困ります」
「護送なんて俺に必要だとでも思ってんのか?」
「自宅謹慎を命じられた者が逃走しないように見張るのも我々の仕事です」
「……」
まんま犯罪者への対応だ。
「いちおうですが、貴方がまた暴行を働こうとしたら取り押さえるだけの戦力はあります。大人しく護送されてください」
だから違うっての。
アリスや殿下達がどうなったのかは分からない。あの女の行方も分からない。なんで俺だけが犯罪者みたいな目で見られないといけないのか。
不満ではあるが、上からの命令は絶対だ。それも、命じた人間が騎士団長である親父なら猶更だ。
だがまさか3年間の寮生活からこんな形で実家に帰ることになるとは夢にも思わなかった。
モーガン家の庭はそこそこ広く、玄関を通り抜けると庭の中央に天使を象った彫像の噴水がある。そこを通り抜ければ玄関ホールまではすぐだ。
「夜分に失礼」
護送の騎士が入り口でそう呼びかけると、獅子が描かれた飾り扉は何の抵抗もなく開かれる。
その瞬間だった。
騎士の真横を風が通り抜け、俺の顔面を叩きつけた。
「ごはぁ!?」
いきなりの衝撃に目を白黒させ、周囲がゆっくりと見える。だが、すぐにその景色は高速で移動し、気がつけば俺の体は宙を舞っていた。
気持ちの悪い浮遊感。それが衝撃と共に収まり水しぶきが全身を濡らす。
「一体なにが……!?」
誰かが叫ぶが、それは俺が聞きたい。
だが、これが何ものかの攻撃だというのは理解できる。急いで体を越して臨戦態勢になろうとするが思ったように体が動かない。
這うように瓦礫をつかみ上体を起こすと、掴んだ瓦礫が見えた。それは、噴水の所にある天使の彫像だ。
「うそだろ……!?」
その事実に戦慄する。
まさか、玄関ホールから庭の中央まで吹っ飛ばされたのか。どんな馬鹿力だ!?
このまま寝ているのはマジでヤバい。
悲鳴を上げてる体に鞭打って強引に立ち上がると、目の前には鬼がいた。
「お、親父……」
赤い髪が赤い魔力で揺らめき体中から闘志を漲らせている。
ゴキゴキと拳を鳴らし、フーと呼吸を落ち着ける息を吐く。さっきの一撃で乱れたであろう髪を頭の後ろで一括りにしてひもで結ぶとッシと音が出た。
戦う準備が整った鬼は咆哮を上げた。
「この馬鹿息子が!!!!!」
そこから始まるのは一方的な殴り合いだった。
騎士の兄ちゃんさんを書いてて思った事。
常識人がいると話の流れが遅くなって邪魔。
……あれ? なにかおかしなことをいってるような?
感想、ご意見、質問、お待ちしております。




