第一話 イツキ!まだ慌てる時間じゃない!
NTRモノが大嫌いです。えっ才能あるって?
11/24 文章を全体的に改稿しました。
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……あれ?……ここは?
『おお、よくぞ参られた勇者よ』
……誰?
突如現れた王様のコスプレをしたおっさんに俺は困惑した。
『我はヨゼフ・リプトフスキー・ミクラーシュ。ミクラーシュ王国の国王だ』
あっ、本物だった。
これは夢か?白昼夢というやつか?
何しろ人生初の出来事なので若干の懐疑心が生まれる。―――さっきまで自室でPCをしていた筈なのに……
そして今の状況も懐疑心に拍車をかける。
急に知らない人がわんさかいる場に半シャツ短パンで放り出されているのだ。
訳がわからない
とりあえず、辺りを見回してみる―――
―――体育館くらいの広い空間にキラキラした装飾品が至る所に散りばめてある。ゲームとかでよくある謁見の間?―――そのイメージのまんまだ。
夢にしてはやけに意識が鮮明だ。
正常に脳が働いているのがわかる。そして段々と状況を把握し頭の中で噛み砕き、やっと理解した時には不安という名の波が押し寄せてきた。
良くわからない場所
良くわからない人
良くわからないけどみんなに注目されている。
外面には見せないようにしているが内心は焦りと不安で頭の中がぐちゃぐちゃになっている。
《イツキ!まだ慌てる時間じゃない!》
一種の防衛本能か、現実逃避かはわからないが、俺の心の中の仙◯先輩が囁く。………先輩、ありがとう。
仙◯先輩?の支えもあってか、少しだけ冷静になれたような気がした。
改めて状況を整理して見た。
(たしか俺は部屋で今夜のオカズを探してて………)
そう!さっきまでPCの画面を見てて、それから、急に画面が光出してそれから………
王様は困惑しているイツキを見て察したらしい
『異世界から参られて少々困惑しておると見受けられるな………おい!ガーディ!ガーディはおるか?』
顎に手を当て考えに更けていると、一人の従者がイツキに近いてくる
「ささ、勇者様。遠いところからの御足労心中察しあげます。先ずは気持ちを落ち着かせてから後で事情を話します故、ひとまずは別室にておくつろぎ下さいませ。」
ガーディと呼ばれていた従者はそう言うと俺の肩に手を添え部屋へと案内しようとする。
『今日はお疲れであろう、まずは部屋で休まれよ明日、事の経緯を説明させて頂く』
王様も同じような事を言ったが、状況のいまいち掴めていない俺には渡りに船であった。―――そうだ。ここはひとまず気持ちを落ち着かせてから考えよう。
俺は良くわからないままに部屋へと案内された。
今でもこれが現実なのか夢なのか良く分かっていない………ただ。
(下半身出して無くて良かった)
妙な安堵感だけは確かにあった。