勘違いの騎士と賢い従者R
某漫才コンビのパロディーです。
またしても勢いに任せで書きました。反省はしてますが、後悔はしていません。
「昨夜、インターネットの『小説家のナロー』というサイトで」
「『小説家になろう』ね。人名じゃないから」
「いろいろ調べてたら、面白い作家さんを一人見つけてしまったんですよ」
「というと?」
「石河翠さんって知ってます?」
「今更だね。結構、なろう界では有名な作家さんだよ」
「今日は、石河翠さんについて調べてきたので、お話しさせていただきます」
「大丈夫かな」
「で、このシーへーツゥイさんは」
「急に中国語読みしないで。代表作の『龍の望み、翡翠の夢』をはじめとして、中国関連の話は多いけども」
「以前は苗字の漢字が違って、黄河の河ではなく、四川の川でした」
「そこは、河口湖と石川県で良いでしょう。ややこしいから、無理に中国を絡めないで」
「でも、中華ファンタジーと言えば、石河翠さんですからね。鹿ボールペンと言えば、古川アモロさんというのと同じです」
「関係ない人を一緒にしないで。混ぜるな危険」
「そんな石河翠さんは、ヘルトゥというキャラクターがお好きで、どれくらいお好きかと言うと、イラストを見て速攻で小説を書いてしまうくらいの熱愛ぶりなんです」
「ねっ。元は、自分のキャラクターじゃないのに、スゴイ熱量です」
「ご存じない方に説明しておきますと、ヘルトゥというのは、貴様二太郎さんの小説に出てくる人物で」
「いやいや、あっきコタロウさんだよ。工場長じゃなくて相談役の方です」
「あぁ、海原にたろ・こたろのツッコミ役の方か」
「千里・万里みたいに言わないで。二太郎さんはボケ役なの?」
「それで、ヘルトゥの魅力を一言に凝縮すると『裸族』です」
「どこに集約してるんだよ。もっと他にピックアップすべきポイントがあったでしょう」
「中華ファンタジー以外にも、ただいま申し上げましたヘルトゥが活躍する西洋風恋愛モノの『恋は歌声とともに』や、リポグラムを使用した掌編集『『あい』を失った女』など、幅広いジャンルで文才を発揮されてます」
「ねぇ。精力的に活動されてます」
「中でも、活動報告の冒頭に入れられてる小ネタは、エッジが利いてて面白いです」
「そこは作品を褒めなさい。興味の対象がおかしい」
「だって、クーラーから大量の水漏れとか、冷奴でかつお節の骨が刺さるとか、しょっちゅうスーツケースが壊れるとか、一歩間違えたらコントだよ?」
「いい加減にしなさい」
「「どうも、ありがとうございました」」
石河 翠様、ならびに作中に登場した皆様。本当に、申し訳ございませんでした。