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おくりびと。 ~口コミで転生できると広まって~

作者: 桜庭恵斗

どこかで見たパクリだと思いますが、

書きたいなって思い書きました。

へたくそですが楽しんでもらえると嬉しいです。

よろしくお願いいたします。

信号が赤から青に変わる。

男はレバーを操作し、ペダルを踏みこむ。

車内に重厚なエンジン音と振動が伝わる。


『番組の途中ですが、ここでニュースをお伝えします。

先月から急激に増加していた行方不明者ですが、

今月に入って二十人の増加が確認されました。

現在行方不明者が増加する原因は判明しておらず、

警察庁はこれからも増加の一途を辿るだろうとコメントをのこしました。

続いては天気予報です。関東は……』


男はトラックをゆっくりと発車させ、車体を加速させていく。

やがてラジオは陽気なメロディーへと移り変わる。


「ちッ、また来やがった」


目前の信号機は青。

しかし、横断歩道の上には一人の男が立っていた。

このトラックを操縦する男の名は田島高志。

この国を愛車トラックと共に旅する男である。

浅黒くなった肌に大木のような太い腕。

彼は今、トラックの積み荷を運んでいる最中であった。


「てめぇらの好きにさせるかよ!」


田島はクラクションを鳴らし、

トラックに搭載されているライトを点滅させた。

目の前の男はライトに目をくらませ、自らの顔を腕で隠す。

田島はその隙を見逃さない。

男とトラックの距離は数メートル。

田島は大きくハンドルを回し、すぐさま反対方向に切る。

トラックは多少浮くが、男をぬるりと避けた。


「ハハハァ! 見たかゴラァ! こちとら場数が違うんじゃぁ!」


気を良くした田島は歓喜を上げるが、目の前の光景に落胆した。


「まだいるのかよ。今日何人目だ?」


二つ先の信号の横断歩道に女が立っていた。

しかも手を大きく振りながら。


「嬉しくねえ歓迎だな」


田島は先ほどと同じ方法で女を避けた。

田島はため息をつく。


どうしてこんな事になっちまったんだ……?




田島は先月を振り返る。

確かあれは深夜の事。

俺は不覚にもウトウトしていた。

深夜の道路はとてつもなくつまらない。

通り過ぎるのはライトと信号、そしてライトと信号。

等間隔で流れ過ぎるそれらは一種の催眠術かと思える。

そうして眠気と戦っていた俺はついにやっちまった。

コンビニから出る一人の少年。

そいつは俯きながらブツブツ呟きながら歩いていた。

そしてそれは起こった。

少年は信号には一瞥もくれずに横断歩道を渡る。

もちろん信号の色は青。

俺はあいつが止まるんだと油断していた。

しかしそいつは止まらなかった。

後は想像通り俺の愛車で轢き、急ブレーキをかけた。

眠気なんかは地平線の彼方に吹っ飛び、吐き気を覚えていた。

俺は恐る恐る運転席を降り、現場を確認した

頭の中は赤一色。

血みどろに彩られたフロント。

至る所い付着したピンク色の肉片。

なんとも形容しがたい悪臭。

特に暑くもないのに流れ出る汗。

田島は喉を鳴らし、乱れる呼吸を何とか抑える。

意を決し現場を見る。


「ど、どうなっていやがる?」


田島は見た。

そこにあったのは原型が分からないほど崩れた破片、

溢れ出る赤黒い液体――ではなく、あったのは無だった。

フロントにはへこみや傷が無く、血液のけの字すらついていなかった。

さらには、恐らく轢いたであろう男の姿すら見えなかった。

その後田島は顔を白くさせてトラックを走らせた。

これが先月の出来事である。




「ぬおっと!? あぶねえなぁ!」


歩道から一人車道へ飛び出るも、田島はこれを華麗なハンドル捌きで回避する。

このように田島の運転するトラックに轢かれようとする者が後を絶たない。


「この時代、便利な世の中になった気がするが生きづらくなったものだな」


誰かが言った。

“あいつは死んだんじゃなくて転生したのだ”と。

それ以来、匿名掲示板では転生者が出たと大騒ぎのお祭り騒ぎとなった。

ネットの力は凄い。

あの事件から数日も経たない内にトラック、

運転者、走行ルート、運転時の弱点、その全てを特定された。



そして最初の挑戦者は上下ジャージ姿の冴えない男だった。

その時、田島はあの日から慎重な運転を心がけていた。


「ん? なんだあいつ?」


道路の真上に仁王立ちで立ちふさがる男。

田島はクラクションを鳴らし、車線を変更しようとした時であった。


「なっ!?」


男は空を仰ぎ一つ息を吐くと、真っ直ぐこちらへ向かった。

田島は男を避けられなかった。

すぐさまトラックを停車させ、あの夜と同じように現場を確認する。

しかし、そこには何もなかった。

彼らは自らを転生志願者と呼んだ。

この日を境に田島と転生志願者の闘いが始まった。

田島は必死に彼らから抵抗した。

死んではいないとは言え、人を轢くという感覚は何度やってもなれない。

轢いてしまう度に、胃袋がキュッと締め付けられる感覚。

口の中が乾ききってしまう感覚。

身体にぽっかり穴が空いて手に力が入らない感覚。

もうそんなのは御免だ。

しかし田島も完璧ではない。

彼らの奇襲により、悔しくも轢いてしまう。

田島も負けじと、ドライビングテクニックを磨く。

そして今に至る。




「腹ぁへったな。コンビニでも寄るか」


田島はトラックを駐車させ、コンビニへ駆け寄る。

今流行りの歌をBGMに店内を歩く。


「へへ、先輩これ最高っすよ!」

「そうだなぁ、こっちも最高だぞ? 

何しろこのまん丸としたケツがたまんねぇ!」

「いいっすねぇ! パネェっすねぇ! 

こっちもいいっすよ? 見てくださいこの豊満なバスト! 

たまんねぇっすわ!」

「おお、おお! いいなぁ、いいなぁ!?」


 成人雑誌コーナーにたむろする二人の不良。

二人はビニールで留められた雑誌を輪っかにしたり、

折り曲げたりして中身を覗きこんでいた。


「おいガキ共。邪魔だ。どけ」

「は、はい」


二人の不良は委縮して道を譲る。

田島はコンビニのトイレに入った。


「まったく」


ズボンを脱ぎ、便座へドスンと座る。

田島は腹に力を入れながらも物思いにふける。

今の若いやつらは何やってるんだ?

エロ本読むなら黙って買え。それが男ってもんだ。

俺が若い頃は可愛い店員のねーちゃんにエロ本持っていって、

その様子を楽しんだもんだ。

それにあの態度はなんだ?

俺が邪魔だと言ったら猫みたいに逃げていった。

俺だったら譲らねえ。

己のプライドにかけて負けを認めちゃいけねえ。

それが男ってもんだ。

まったく、今の若いやつらは……。


田島は夜食を購入した後、車内に戻った。


「さてと」


田島はスマートフォンを持ち、件の匿名掲示板へとアクセスする。


“ちくしょう! 今日はだめだった”

“段々あいつのテクニックが向上している気がする”

“田島さぁん! 転生させてよぉ!”


「誰がするかボケ」


掲示板には行った内容、その結果、考察など様々な事が書き込まれていた。

田島はコメントを流し見ていると、ある一つのワードに注目した。


“奥の手”

スマートフォンを下へとスライドさせていく。

“こうなっては仕方がない。僕たちには知恵がある。奥の手を使おう”

“奥の手って何? めっちゃきになる”

“教えてくれ! たのむ!”

“奥の手ってのはな……”


「なんじゃこりゃ?」


そこには意味不明な文字列が並んでいた。


“ふなるぢきりすっぴうすちぢきりむあにどふきろわえ”

“天才!”

“やっと俺にもケモ耳メイドのハーレムを作る時が来たか……”

“え、どゆこと”

“これ分からんとか頭悪すぎだろ”


その後も意味不明のコメントは続き、称賛の声が上がった。


「なんだこいつら意味わかんねえ言葉並べやがって。

やめだやめだ、もう寝よ」


田島は住み慣れた運転席で夜を明かした。




けたたましく鳴り響くアラームにとって田島は起こされた。

すぐさまスムーズ機能に切り替える。

田島は二度寝を試みようとするが、窓から見える車外の様子に阻止される。


「こんな朝っぱらから馬鹿かよ」


トラックの前を大の字で寝転がる男が一人。

仕方なく田島はその男へと近寄る。


「こんな所で寝てんじゃねーよ。さっさとどけ」

「嫌です」


男は即答した。


「お前轢かれちまうぞ?」

「いいんです。轢かれていいんです。ていうか轢いてください田島さん」

「あー。転生志願者ってやつか」


ぽりぽりと頭を掻く。

いつまでたってもどかない男に痺れを切らし、田島はコンビニへ入った。

やがて田島は総菜と缶コーヒーをそれぞれ二つ購入すると、男の元へと戻った。


「お前朝飯食ったか?」

「いや徹夜で来たんでまだです」

「そうか。じゃあこれやるよ」


田島はビニール袋から惣菜と缶コーヒーを取り出して、男に渡した。


「僕コーヒー飲めないです」

「うるせぇ。黙って飲め」


田島が食事をし始めたのを確認したあと、男は渡された物に手を付け始めた。

早朝とはいえ、道路には多くのトラックが走る。

田島はそれを横目で見つつも男に質問した。


「うめえか?」

「はい、美味しいです」

「おし、じゃあ払え、金」

「え、僕持ってないですよ」

「お前それなんて言うか知ってるか? 泥棒って言うんだぜ?」

「でも田島さんが食えって……」

「うるせぇ! 俺は飲めとは言ったが食えとは言ってねえ!」

「そ、そんなぁ!」

「払えねえってんならしょうがねえなぁ~。

ぴっぽっぱ、ぷるる~ぷるる~あ、お巡りさ~ん? 泥棒ですぅ~」

「わ、分かりました! なんでもしますから許して下さい!」

「あっそ。じゃあ帰れ」

「分かりました」


そういうと男はすんなりと帰った。

何度かこういう事があったがこの手に限る。

やつらは金と国家権力には弱い。


「あんまりゆっくりしていると間に合わねえからな」


田島はそそくさとトラックに乗り込み発車した。




古臭いデパート。茶色に錆び切った看板。

見慣れた風景が広がる。


「まさか俺の地元に帰ってくることになるとはな」


田島は遠回りをしていた。

転生志願者の奥の手を警戒してのことだ。

見慣れた地元に田島は口笛を吹く。

無意識にハンドルを指でトントンと叩く。

しかし、そんな上機嫌な田島に魔の手が忍び寄る。


「おい嘘だろ……」


横断歩道の上に男女四人。

大股で足を広げ、顔は前を向きながらも目線は田島のトラックに向いている。


「……ビートルズか?」


このまま直進したらあの四人を転生させてしまう。

しかし、深夜の首都高速で鍛えられた田島は負けない。

ブレーキペダルを目一杯踏み、車体をドリフトさせる。

そして真横に方向転換させたあと、トラックは車幅ギリギリの小道を走る。


「馬鹿な!」


転生志願者の一人が声を上げる。

しかしトラックの姿は遠く離れて見えなくなり、転生志願者達は膝を落とす。


「俺様をなめてもらっちゃあ困るぜ!」


田島はハンドルを細かく動かし、小道を通り抜けた。

やがて大通りに出ると、更なる刺客が目の前に現われた。


「こ、これが奥の手かぁ!」


慌ててトラックにブレーキをかけて停車させる。


“僕たちを転生させてください”

“No more 人生! Welcome 転生!”

“田島は逃げるのをやめろ!”

“田島と僕たちは友達”


進行方向におびただしい数の転生志願者たち。

彼らは中指を立てながらプラカードを掲げる。

メガホンを持った男が一歩前に出る。


「我らはー、他者に虐げられー、けなされー、

それでも必死に生きてきたー。

しかしー、我らの元にー、一つの知らせが届いたー。

それはー田島さんのトラックに轢かれるとー、

転生できるというものだー、我らは要求するー、

田島さんー、我らをそのトラックで轢きなさーい!」


リーダーらしき男の後ろから「轢けー!」「出来ないのか臆病ものぉー!」

など野次がとんでくる。

田島は窓を開けて叫ぶ。


「こちとら仕事しとんじゃぁ! さっさとどけ!」

「うるさーい! 我々はー、転生することを望んでいるー。

田島さんはー、転生させる事ができるのにやろうとしないー。

それはー、力を持つ者の怠慢だぁー」

「そうだそうだー」

「いいからどけ!」

「我らはどかなーい。

なるべくー、この手は使いたくなかったがー、そうせざるをえまーい」

リーダーはメガホンを下ろすと、転生志願者たち全員がこっちに走ってきた。


「田島さーん、貴方は完全に包囲されているー。

観念して我らを轢きなさーい」


転生志願者たちは田島の愛車を囲み、バンバンと叩いた。


「やめろ! 叩くな! このトラックは割と新車なんだ! だからやめろ!」


しかし転生志願者たちは叩くのをやめない。

くっ、こうなったらあれしかない!

田島はスマートフォンを起動させ、三度タップする。

しばらくするとサイレンと共に黒と白を基調とした車両が駆け付けた。


「こら! 君たち何をやっている!」


さすがはお巡りさん。

お巡りさんは転生志願者たちをいともたやすく蹴散らす。


「おのれぇ! 田島さん! 僕たちは諦めないぞ!」

「ふん! さっさとお家に帰りな!」


転生志願者たちはお巡りさんに連れられてどこかへ消える。

国家組織の名は伊達じゃない。

田島は意気揚々とアクセルを踏むのであった。




「しっかし、ここも変わったよな」


気が付くと時計の針は夕時を指していた。

田島は見渡す。


「前まで砂利道だったここがこうも綺麗に舗装されてるとはな……」


田島は過ぎていった過去を思い出す。


『たかし! 宿題やったの!?』

『たかし! こんな夜更けまで何してたの!』

『たかし! 向こうに行ってもたまには顔を見せなさい』


おかんは口うるさい人だった。

それに対して俺は。


『うるせえババア! 話しかけてくんな!』


こうして俺はオカンと関係を断ってトラックの運ちゃんをやっている。

あの時から今までオカンと会えずにいる。


「そういえばオカン。今何をしているのかな。

あんだけうるさいオカンだ。まさか病気で死んじまってる事なんかないよな……」


田島は親と過ごした日々を幼少期からなぞる。


「ふん!」


何かが目へと昇ってきそうになるが、喉の辺りでぐっと抑え込む。


オカン、今も元気でやってるか? 

あの時は迷惑をかけたと思う。

四十過ぎても結婚してないけどさ、その内会いに行くよ。


田島はそう決意すると、前方にコンビニを見つけた。


「おっと、もうこんな時間か」


田島はコンビニの駐車場にトラックを停めた。


「今日はカップ麵かな~」


顎に指を当てながら、商品棚を物色する。

すると、田島の視界に二人の男が映る。


「先輩! 見てくださいよ! この脚、そそられません?」

「おお、おお、ええな! ええなぁ!」


成人雑誌にたむろする不良。

しかし、先日みた不良とは似ても似つかない。


はぁ、不良ってのはいつの時代でも、どこにでもいるんだな。


田島は厳選したカップ麵と弁当をビニール袋に引っさげ、車内へと戻った。

割りばしを片手に、弁当の白米を頬張る。


「チッ、温めんの忘れた」


悪態をつきながらも箸は止まらない。


今日はなかなか大変な一日だった気がする。

泥棒少年にビートルズ、転生志願者たち。

しかし、喜ばしい事に転生者はゼロだ。


「毎日こんな感じだと良いんだがな……いや良くない。疲れてるな、俺」


食事も終わり、田島が就寝しようとした時だった。


「ご、ごめんなさい!」

「ごめんで済んだら警察いらねーんだよ」

「そうだよいらねーんだよ」


女性と男二人の声が閑静な駐車場に広がる。

なんだなんだぁ?

田島は片目をそっと開ける。

映るのは先ほどの不良と女性。


「なっ!? オカン!?」


あのダサい服。ダサい鞄。ダサい髪型。

全て田島の母を象徴するものであり、距離をおいた要因である。

それが二人の不良に襲われている。


「クッソォ! 許さねえ!! 人の親に手を出すとは良い度胸してやがらぁ!」


田島は刺さっているキーを右に回し、エンジンをかける。


「唸れエンジン! 弾けろディーゼル! 

燃料もアドブルーも全部くれてやる! だから俺に力を貸してくれ! 

あいつらを引き転がす正義の一槌をッ!!」


兼ねてより吹かしていたエンジンを、レバー操作によって一気に解放させる。


部長、すまねえ。新車を廃車にしちまうみてえだ。

アドブルー入れてくれるガソスタの兄ちゃん。

いつもこぼすけど気にしてないぜ。

ダルそうに接客するコンビニの黒ギャルJKちゃん。

結構胸大きいね。

そしてオカン。

出来損ないの息子を許してくれ。


「いっけぇぇぇぇえぇぇええええええええええええ!!」


一直線。

田島は不良と接触する前に、すれ違う母親の姿を見た。


「オカン……いやお前誰だよ」


田島の瞳にはダサい恰好をしたた、だのおばさんが映っていた。

愛車は不良を轢き、コンビニの壁に激突する。

反動で田島はフロントガラスを打ち破り、車外に飛び出て、その人生を終えた。




「ここは……」


気が付くと真っ白な空間。


「ふぉっふぉっふぉ。まさか、こんなことになるとはの」

「誰だお前!」

「まあそんな慌てるでない」


田島の前に現われたのは真っ白なローブにみを包んだ初老。


「ワシは神だ。そしてお主は死んだ。

という事で剣と魔法のファンタジーな世界に転生してもらう」

「はぁ!? なんだそりゃ!?」

「まあまあまあ。本当はお主を転生させたかったのじゃが、

何かの手違いでお主の周りを転生させてしまってのお……」

「お前かよ!」

「まあよい。

これからお前さんはワシが与えるプレゼントと共に魔王を倒す旅に出てもらう」

「は? ふざけんな!」

「それじゃあ達者でのぉ~」


目を開けていられない程のまばゆい閃光に思わず目を隠す。

やがて光が弱まり、ゆっくりと目を開けた。


「こ、ここは!?」


地平線まで続く青々とした草原。

そこを駆けるのは角を生やしたウサギのような生物。

綺麗な花を咲かせた二足歩行する奇妙な生物。

空を見上げれば、昼だというのに月のような大きさと輝きを持つ天体。

田島は直感した。

ここは異世界だと。


「何が何だか分からねえが、やるしかねえみたいだな」


田島は神より授かったプレゼント(トラック)に乗って草原を走行した。


「こういうのは聖剣やスマホとかじゃないのかねぇ」


こうして田島は魔王を討つべく旅にでた。


猫耳メイドやツンデレエルフ。

そして巨乳変態魔女や奴隷になっていた女王様と出会い、

田島ハーレムを作り上げるのはずっと先の話である。


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