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3

田原は、しばし沈黙後、言った。

「あのさ、フツーの幸せを、もっと追い求めれば?」


島田は、おでんを摘まみながら言う。


「なんていうか、フツーって面白くないじゃないですか?俺、けっこーモテるんでフツーの女は、ある程度、抱いたし、もっと特別な経験がしたいんすよね」


そう言いながらハンペンをハフハウと頬張る。


ちょうど、その時、町田が来た。


「ゴメン、遅くなって!残業なかなか終わらなくてな」


そう言って、取り敢えずビールを頼み、飲み出した。

今回の飲み会は、島田が田原に持ちかけ、田原が町田にも声を掛け、三人で飲むことになったのだ。


町田が来てから、島田は話さなくなった。島田は、中学のサッカー部でも元々だれかと馴れ合うことはなく、愛想が悪く部内でも浮いていた。


そんな島田は、ある日、部活が終わっても一人黙々と練習する田原に声を掛けた。

「先輩、メアド交換してもらえますか?」と。


以後、中学を卒業して社会人になっても二人は、たまに会ったり遊んだりしていた。


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