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World Is Made Of Puzzles ー多面相たる創造者ー  作者: 撓★Shina
【The world of Manipulator and Puppets】
1/4

プロットڿڰۣ

考えるな感じるんだ。意味は無いんだよ、きっとね。

次の投稿は結構先になりそうです。

 一欠片足りなきジグソーパズルは彼と我の物語。

 それは饒舌に落ちき一滴の雫で壊れぬる程儚く脆い。

 されど其は尊ゐ存在。尊く卑しき潜在。

 

 撓な実を垂らしし彼女は、歌舞伎の混血童女。

 天真爛漫、無配慮にして強引たる童女は、人皆より敬遠。然れど彼にとりて演技人の子同士。

 其がために気の合いし日暮れ友垣なり。其は彼等のみが集ひし、にぎははしき教室のみ開かるる水色いらずの茜色空間。

 童女にわろきにされて、忙しきかぞに学びゆくねこなしの夜。

 

 齢五十のクラウン束ぬる極上曲芸団。マドンナいろはに誘はれ且つ且つ見聞。

 見様見真似にやりてみば極才見入られ、時々加盟の圧巻ピエロに成り変はけど、其は本の一時。知る人居らず起こりし凶事、団員一人息絶ゆ。

 童達の勉学帰りに差障り、大傷かふぶちし凶事引金の混血童女。

 童女諸トモ鉄猪ノ追撃ヲ喰ラッタニ関ワラズ無傷ナ彼ハ、ハ̶̗̀ハ̴͎̇ハ̸͓̄ ̶͓͘ハ̴͔̈ ̶͙̒ ̵̾ͅハ̴̎ͅハ̸̛͇ハ̸̖̕ハ̶̳̄ハ̸͉̔ ̷̯́ ̷̞̽ڿ ̵͕̅ ̴̞̓ ̴̺̉ ̵̟́ ̵͚͘ڰۣ ̶̗͂ハ̶̹́ハ̷̡̑ハ̷̜͛ハ̴̰͂ ̵̳͝ハ̷̋ͅハ̸̩̄ ̶͉̐ハ̵͈̔ ̶̥̊ ̶̜̌ ̶̼̕ハ̵̢͝ハ̷̩͗ ̷͔͊ハ̷̗͋ڰۣ ̵̗̒ハ̵̝̔ハ̴͎̉ハ̸̫̔ハ̴̤̆ ̷͖̒ ̶̛͕ڰ ̶͎͐ ̸̭̅ ̵͍̋ハ̵̺̾ハ̴̺̅ ̴̝͛ハ̴̖͝ ̶͎͘ハ̷̬͋ ̷̫̅ ̶̳͝ڰۣ ̵̮͛ ̷̬̚ ̵̧̾ハ̷̞͑ハ̴̟̈́ハ̷̠͂ハ̸̧̔

̷̳̒ハ̸̠͊ ̴̙̄ ̶̰̀ ̴͕̊ ̸͙͗ ̵͍̾ ̶̜̈́ハ̶̺͊ハ̵̝̉ハ̴̦̌ハ̵̟͋ ̴͉̉ ̴͖̽ ̸̖̇ ̷̻̀ハ̸͕̽ハ̴͇̚

̵̛̟ハ̴͔̓ハ̷̯͌ ̴̬̎ハ̷͕̒ハ̸̼́ ̵̙̓ハ̵̠́。

 童女は、遠方の学舎へとかげを晦しき。


 暗闇に浮かぶ、御生誕の日を御迎へ為されましてげに御目出度仕りを祝ふ為、一あまり三つの小さき鬼火が白き洋菓子を照らし、周囲を彼とかぞいろはが囲み、祝歌をながむ。

 その明後日には親亡き童。とぶらひー弔意を表す、遺族を慰問の儀にて、壊れ行き心にただ住む、我達の笑い増す素。

 眼にかげ無き少女に誘はれ、塩々ながらも悠久の日々。少女裸の引籠りといふものも、情報集めの美しき麒麟。日々の物々交換にて深まる思い出。


 十五我等は知らざる人は、際無き演技人へと成り変はる。

 而して様々なる見合ひ有りて今の我等が在りけり。其は薄く、濃き思い出。

 

 白鬼 ̴̦̈に抱かれ潜まれ増えし心。

 大きく多きな負担落とし為、統一目指して喰はれ残りし皮。ただボディサスペンションのごとく、フック状の手錠に刺し吊るされ獄に眠る。

 我等はPuppets。被られしもの也。

 真中の道にはManipulatorが佇む。喰ぶ前は獄の看守。最初に生まれし存在。親に近く、遠き存在。我はPuppetsを被り、動かす存在。我の面はいざ知れず。

 奥に潜みし未だしき我等が親は、パズルと言う名の玩具に対し、無邪気に戯るのみ。

 皮被り演じる狐狸。ピエロゆえにピエロなる狐狸の多面相。場合に従い変わる多き面相。

 目的不可能と知れば、落ちて飽きて、そこに眠りき。

  

 ※※※※※※※


 目も開けることが難しい程強い風が、血濡れたTシャツと肩まで伸びた黒髪を靡かせ、はためかせる。五月蝿く感じる風音は、前から後ろへとに流れていった。

 止まったように長く感じる時間。どこからか聞こえる讃美歌が急かすように時間を、世界を焦らせる。

 薄く目を開けてみた。

 目の前には、重力に逆らったように立ち尽くす──驚きに満ちた女性の顔。

 血色の良くない痩せ細った顔の男は、ニヒルな笑い顔で、悪戯に、不気味に囁いた。

 

 “飽きた”……と。

 

 その瞬間、大きな破裂音を周りに響き、赤い液体を体全体に浴びる女性。

 そして生まれる道路上の静寂。

 しかしそれを殺すように、赤濡れた女性は腰が抜け、尻を地に着け、悲鳴を上げながら後退る。

 それを皮切りに絶叫、顔を歪める者、顔を背ける者、多数いた。

 アスファルトの地には足の関節を逆に曲げてうつ伏せに倒れている、ウェーブの掛かった長髪の男。

 赤黒い液体が噴水のように垂れ流れ、薄ピンクの白子が無造作に残されている。

 そんな男は死にかけの魚のように体を震わし、その度に口からは液体が吐き出され、泡を生む。

 顔が潰れた男は、微かに残った口角を不気味に上げ、まるで生きてるように痙攣していた。


 ──そんな男の意識は、とうに闇の中……。


 ※※※※※※


 黒鬼に出会えば夢と知れ。そして出来し、新々たるジグソーパズル──そこは我等の新たなる物語。

 出会ひは生まれ、死にていく。其はいづこも同じこと。

 さて、古き欠片は何処えやら。さることは、鬼や狐狸も誰も知らず……。


 ……ハレルヤ。

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