甘い香りの甘い罠
通称 ゼッツー
フルカスタム フルチューン
悪魔の様な、うなり声をあげる。あきなの単車
ヤンキー仕様だが、いわゆる渋い改造。
東京中の不良が憧れる単車
ネットのスレも・・
~~~伝説の火の玉ZⅡを語ろうスレ~~~
本当、かっこいいよな山本さんの単車
いじりまくってんな
悪魔のうなり声か・・・
ああ・・あの音が聞こえ出したら、走って逃げないとな
ああ・・狩られるぞ・・ボンタンじゃなくても・・
もう、ズボン狩りって、言い切ればいいのに・・
一応、ボンタン狩りじゃ~って、言ってるよ
マジ、火の玉みたいに、突っ込んで来るしな
イワナガ君も、運転した事あるってよ。化けもんらしい(書き込んでる嫁のはるか)
まあ、伝説の単車だな。
じゃじゃ馬らしいな。
六Jの青山が、山本さんに持って来い言われ乗った時も振り落とされそうだったて
六J? (はるか)
二代目六本木JACK。正確には、26J
なるほど。新しいな。渋J・六J・・初代は?
PJ。
PJ??どんどん新しいの放り込んでくるな~ (はるか)
プレミアジャック。でPJ
もう、あれは、プレミアだからって・・
誰だよ・・勝手に、こんなの言い出したの・・
山本さん・・
テル・・
山ちゃん・・
極悪姫・・
毒イチゴ・・
あれっ?そうなの? (はるか)
正式名称は、プレミアジャックポット・・だって・・
PJP・・
もう、完全に名前変わってるじゃん・・・ (はるか)
きっと、ゲーセンか、なんかで思いついたな・・・
コイン落としとかで、ありそうだな・・
ダセエ・・・弱そう・・
渋谷の事務所に、現金のコイン落としゲーム機あるよ(はるか)
それだ!買いやがったか・・
オシャレだな。現金だと、カジノっぽいな
山ちゃん居ない時、若手が、台ガンガン殴って落してたよ (はるか)
ww見つかったら殺されるなww
話戻って、単車は、山本さんが三代目だろ?
だな。どうやったら、継げるのかな~マジ欲しいよ。
まあ、よっぽどじゃねえとな・・歴代もすごいし。
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「ウォン・・」
岩永を迎えに来たあきな
「んっ。ありがと。よいしょっ」単車の後ろに乗る岩永
「へへ・・何か、ニケツも久しぶりだね。」あきな
というより、あきなが、一人で、いつもフラフラしてるから。
極たまに、後ろに乗せてもらう岩永
「んっ?そうだな。ふふ・・あの時は、俺が運転か・・」岩永
「マジ、恐かった・・なんで、未だに、運転できないの?」あきな
単車の運転が超ヘタな岩永。
走り出す単車
「だいたい俺不良じゃねえし・・」岩永
「不良じゃねえのに、愚連隊のボスになんのか?」あきな
「うおおおお・・火の玉ゼッツーに、山本さんと、岩永さん!」
「すげー!プレミア・・かっこええー!!」
「じゃ・・蛇撃だ・・」
東京で伝説の不良チーム。
東京ミッドナイトサーカス蛇撃 (JACK系と爆撃系の連合)
初代総長 岩永
二代目総長 楠木(天使の弾丸)
三代目総長 山本(現役、去年復活させた。いい歳なのに・・)
「ふふ・・ねえ、あきなっ!」風の音がすごいので、少し大きな声で
「なに~~~?」こちらも大きな声
「田代さん女帝にしたって、すごい人なんだろうねっ」岩永ヤクケンの事を・・
「だってアンタ孫みたいなもんじゃん。わはははは」あきな
微妙な関係。ヤクケンが、田代を・・その田代が岩永を・・
渋谷の事務所に戻って来た二人、あきなは情報収集と言う名の、遊びに出かける
「バシっ!」
「わははは、本当、バカな事ばっかり言って~!」はるか、石川を殴る
「わははは・・んっ?おお帰ってきたか岩永~」石川
(はるか、すげ~な・・石川さんに、強めの突っ込み入れてたな・・)岩永
ヤクケンの話へ・・・
「正直、どうしたらいいか・・・複雑な関係ですし・・」岩永
「向こうは、お前の事、怒ってるよ・・そりゃあな・・」石川
「まあ・・俺も悪いとこあるけど・・」中野
「似てるとか、俺が、プチヤクケンだって、言われてるみたいですが・・」岩永
「まあ能力とか・・カリスマ性とか・・」中野
「ああ・・唯一違うとすれば・・」石川
「何でしょう?気兼ねなしに・・」岩永
どっちかと言うと・・いや、岩永は、正義である。
正義の不良。悪い事もしないし、スジも通す。人を騙すなんてしないタイプ。
一方ヤクケンは、これまた不思議だが、正義の大悪党。
本性は正義だが、やる事、成す事悪党。悪党として・・って気持ちが強い。
だが、それも、悪党に対して。一般人をどうとかは、一切無い。
「正義の大泥棒?」はるか
「あっ!うまいっ。そんな感じ。
悪代官虐殺して、金奪って、庶民にバラまくって感じだな」石川
「いてて・・悪代官だ、俺・・」足をさする中野
「じゃあ、私は~?」はるか石川に聞く
「田舎の一流ホステス・・・
やらして、くれそうで、絶対やらせない・・思わせぶりな女」石川
「わかる・・俺、ねーちゃんと、エッチできんじゃねえか?って
何度も思った。けど、手も握らせてくれねー」中野
「いや・・人の女房を・・・」岩永呆れる
「あれっ?そうなの・・気をつけよ・・」はるか
よくいる、その気あるんじゃねえのかって?接し方する女のはるか。
いい意味で馴れ馴れしいと言うか・・
「山本なんて、匂い嗅いだだけで、撃たれそうだけどな」石川
「ありゃ・・恐い。未だに、恐い。見ただけで、セクハラだって、
結婚式の時、俺殴られたぞ・・・もう、どうしたらいいやら」中野
「ははは。すみません。よく言っときます。」岩永
(んっ?ヤクケンと、荒尾足して、割ったら、山本みてえだな・・)石川
(んっ?ヤクケンと荒尾混ぜると山本?じゃあ愚連隊最高傑作の女か?)中野
同じ様な事を思う二人。
六本木
こんな状況でも遊びにやって来た山本
一人で、単車を止め、食事など、ブラブラ。
「おいっ・・おっちゃん!駄目だよ、触っちゃ~」あきな
泊めてある、あきなの単車を触る人物
「んっ?・・・・ああ、ごめん、おねーちゃんのか・・・」おっちゃん
「あれっ・・そこまで、おっちゃんじゃなかったね。
ごめんね、かっこいいおっちゃんっ」あきな(芸能人だな・・俳優?)
「はは、結局、おっちゃんだ・・・」おっちゃん
「ウォン・・」エンジンを掛けるあきな
「丁寧に乗ってるんだね・・」おっちゃん
「うん。大事な単車なんだ・・特別な・・」あきな
「・・お~い・・あきな~」遠くで、これまた六本木に食事に来ていた岩永
「おおー!すげー偶然だー!今行く~」あきな
岩永のもとへ
「知り合い?」僅かに先ほどのおっちゃんが見える
「ううん。単車丁寧に乗ってるんだねって」あきな
「帰ろうよっ。もう石川さんと中野さんもタクシーで帰ったし」岩永
「へへ、ちょっと、流そうよ。」あきな
「いいよっ♪。よいしょっと・・」単車の後ろに乗り込む岩永
「よし行け~あきな~」岩永
「おおー六本木を切り裂いてやるっ。
東京ミッドナイトサーカス蛇撃参上だ!バカヤロー!!」あきな
「ふふ・・・」遠くで見てるおっちゃん
「わー・・ほんっと・・いい年して、いい役職の人間が・・」
「知り合い?おねーちゃん?二人と?」おっちゃん
「ん・・まあ・・身内だね。」
「かわいいけど、男居るのおねーちゃん」おっちゃん
「わーエロいな、おっちゃん・・ナンパ?」
「ナンパ。」おっちゃん
「私極道だぞ」
「おおー女なのに・・いい・・響きが・・もう一回言って♪」おっちゃん
「私、ご・あっ・・・」
胸ぐら掴まれて引き寄せられる女
「何が、極道だ!ぶち殺すぞっ!このやろうっ」おっちゃん
「・・うっ・・う・・・・ブルっ・・ブルっ・・」震えだす女
(恐い・・この私が・・誰?この人?・・)
「行こうか」おっちゃん
「えっ・・?えっ?」
「ご飯行こっか♪」笑顔のおっちゃん
「わー・・ギャップ~・・・ふふ、
でも、・・・極道舐めんなやっ!」胸ぐら掴み返し、睨む女
「わはは。恐い恐い・・。ごめんなさいっ。・・じゃあ行こうか♪」
やさしく、その手を包み込み、引き離すおっちゃん
「はは・・。でも絶対ヤラせないぞっ」(おっちゃんいい感じだな、手~握られた・・)
連れ去られたのか、引きずり込まれたのか・・・
何か、手を握られる事も久しく無かったので、少し恥かしく感じる
甘い香りの甘い罠・・
何年とかけて、必死に体に纏った威圧のメッキを、ゆっくり溶かされ女に変わる
極道が、ただの女に・・
「あ・・あ・・あっっくぅ・・」
あっという間に・・・・六本木・・・陥落。
鳳凰・・・落ちる。
「あと、三匹・・くくく・・」ヤクケン
「・・この悪党っ・・・・・」ココ、ヤクケンに絡みつき小さな声で