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旦那の導火線。

次の日


「新宿~!?」あきな

「はいっ。新宿に事務所出しました正式に」川上


川上  40歳 愚連隊竜系の構成員   



「いきなり、ウチの縄張りか・・・」あきな

「しかも、一番でかくて、一番弱い所・・」川上


新宿は愚連隊系が取り仕切るが、

最近起こった内部抗争などで、エース級の幹部達を失い、人手の足りない状況。

現在、若手の不良が取り仕切ってるくらい・・


「涼太に、まだ揉めるなって伝えろ!」あきな

「はいっすぐに。」川上

   

涼太  18歳  新宿の不良チームの大将。愚連隊若手三銃士の一人。(3バカ)

         岩永と、昔東京に居た女帝田代との子。

         育ての親は、あきな。籍は、岩永とはるかの子。

         一応、今、新宿の管理人、四霊の後継者ではない。


新宿


「派手に事務所開きして・・・てか、訪問客多いな・・・

 東京中のアウトローが来てんじゃねえか?」涼太


「いいんですかね?関西系の事務所に関東の者がお祝いに行って?」兵隊

「う~ん・・微妙だな・・・あっ・・・椎名さんの花輪出てる・・」涼太


「ひでえ・・祝おめでとう事務所開き。すぐ出てけ。って書いてる」兵隊

「寛大だな・・それでも置いてくれてる・・

 でも、こっちから挑発してどうすんだよ・・」涼太



渋谷


「おつかれーっ。昨日旦那パクられてさー」はるか

「何やってるのよ、もうっ。この大事な時に・・」あきな

「まあ、明日には、帰ってくるって警察から連絡あったから」川上


話は、やはり、関西系の暴力団の進出に

愚連隊系主要メンバーも集められる。


「で・・涼太、どうだった?」あきな

「訪問客多いですね。

 あと椎名さんが出てけって、お祝いの花輪出してましたよ」涼太

「ひどい・・」はるか


「二次団体か?それとも、三次か?どの系列だった?」川上


重要な所。三次団体くらいの切り捨ててもいい、捨て駒の組なのか?

それとも本気で抗争するために、二次の組織を置くのか?

そして、どの系列なのか?いわゆる、ナンバー2系だ、ナンバー3系だ・・


「大花組って、書いてありました」涼太

「まあ・・そこはな・・その下だ問題は。

 いわゆる、大花組何々会とか、大花組何々組ってな・・」川上


みんなコーヒーを飲みながら、まだ緩やかな風の流れだが・・


「ガチャ~ン!」落して割れるコーヒーカップ


「何~~~~~~~~!!?」川上

「何だと~~~!!」下谷(川上の相方、二人の通称、上下コンビ)


「ありゃや割れちゃった・・」片付ける はるか

「・・・・」あきな


「えっ・・・ですから・・・

 大花組真龍会しんりゅうかいです・・・・・」涼太


「本家本元・・若頭の組織か・・」あきな

「・・・真龍会・・・ついに・・」川上


「ついに?」はるか


「・・・・この東京のアウトローの歴史で謎が多い時代があるだろ?

 都市伝説以外の・・・二つの時代・・」川上


東京アウトローの歴史で、謎の多い時代が二つ・・・

二つの戦争・・・池袋・・・第二次六本木・・・



「ああ・・ある・・まず、近いところで

 未だに謎なのが、兄ちゃん、名前と、年齢が違うんだよね」あきな

「いいな~若返れるの?」はるか


「いや、いつからか、4つ位年食ってた

 名前も、本名高橋だったのに、若い頃」

 あの時代、本当に謎だらけだよ。アウトロー都市伝説以上の」あきな


「へ~ネットのスレでもわかんない?」はるか


「まず、池袋大戦争ってのが、あったらしいけど・・城島絡みで」あきな

「・・・・もう、言っていいのかな・・20年経ったし」下谷


「ああ・・元々、俺達も、20年タブーとされてたチーム出身なんだ」川上


「・・・・聞いた・・・派閥の頭になって・・・

 新宿の中野さんと、田代さんの代理戦争・・・・

 ウチの旦那にそっくりな人が、居たんでしょ?この東京に」あきな


「そっくり、どころじゃないぞ。二割増し位だよ・・・

 もっと、タブーを、言えば、

 田代さん。佐藤ねーさん。ゴスロリさんの、彼氏だった」川上


「うわあああああああ!!」(旦那の導火線・・) あきな 

「強力・・・全部女かぶってる・・ウチの旦那と・・」はるか


「伝説のタブー・・・

 20年封印されたんだ、この東京で語る事を・・・」川上


「何て、名前?」はるか恐る恐る



「エース オブ ドラゴンっ・・・」



不意に、この事務所に現れた男が、二人


「うおっ!お疲れ様です!」

「お疲れ様です!!」

「お疲れ様です」


「お疲れ様です・・日本に?」あきな

「わぁ~お疲れさまっすー」はるか


「ああ・・」中野 元二代目東京紅蓮総長。

「・・続けろ・・」石川 元初代東京紅蓮総長代理。


愚連隊のOB達・・・


(テンション低っ・・どうした?悪党?)はるか


共に、現役は引退して、他の初代東京紅蓮メンバーと海外で生活中



「では・・・エースオブドラゴン

 大将は、通称ヤクケン。渋谷と六本木の覇者。

 ウチの渋谷系の前に、ほぼ派閥として成り立ってた。

 本名・・・・大花 龍也・・・」川上


「大花組、若頭・・・・真龍会会長か・・・」あきな


「それと・・・もう、全部言うが・・」川上

「ああ。もういいだろ、20年経った・・」石川


「はいっ・・エースオブドラゴンには、三つ派閥があったんだ。

 ヤクケンと、その同級生の高橋、年上の荒尾・・」川上


「みんな聞いた事ないよ。スレでも有名なの?」はるか


「消し去られたんだ・・歴史から・・・

 第四代秋高番長の荒尾

 第五代秋高番長ヤクケン(暫定)

 藤原と名前と年齢を変えた、高橋・・・そう、山本の兄貴だ」川上


「・・・それでか・・」あきな

「番長なら、有名なんじゃ?すごい人なの?」はるか


「・・・・・」中野

「・・・・・」石川


「どう、説明したらいいか・・・

 そうだな、当時のエースオブドラゴンのヤクケン派の若手だけで、見ても

 田辺、小島、ゴスロリ、黒猫、田村・・・」川上


誰もが、知ってる東京のアウトローの有名人達・・・


「うひゃ~・・強力・・マジ?」はるか

「ゴスロリさんも!?すげえメンバー・・」あきな


「もっと、分かりやすく、ヤクケンのすごさを、伝えるのなら・・」川上


「ゴクっ」一同固唾を呑む


「田代さんを、東京の女帝に押し上げたのが、このヤクケンだ!」川上


東京の女帝・・・

後にも先にも、出ない、古今無双の・・・女帝。

愚連隊の女王。


「マジ、ギブ・・」あきな

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