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殺人ギャングスタ

「・・・・・・・」はるか


「・・大丈夫だよ、ねーちゃん」ヤクケン


「・・・・・・・」はるか


「ふ~・・」ヤクケン



(どうして・・・ごめんなさい・・

 やらなければよかった・・こんなにも後悔・・・)はるか


それが、浮気。


(しょうがねえな・・)ヤクケン電話を賭けだす


~~~~~~~~

新宿


「おっ・・ヤクケンからだ・・

 おお・・ああ。わかった・・ほれっ・・ヤクケンが変われってよ」荒尾


「ああ・・」岩永


(遂に・・・この二人が・・)あきな


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

六本木


「お前の嫁さん、無理やり抱いたぞっ!

 くくく、どうせ、このまま殺すけどな」ヤクケン


(ヤクケンさん・・・)はるか


「ちょっ・・ちょっと、待てや!

 ウチのはるかは、カタギだぞ!」電話の岩永


「・・・何がカタギだ・・じゃあ、この刺青は何だ?

 俺も、この刺青がなけりゃ、犯しもしねえし、殺しもしねえよ・・

 そこまでの、覚悟があって、入れさせたんだろうが!」ヤクケン


「くっ・・それは・・」岩永

(確かにそうだ・・俺が悪い・・強く言えない・・

 犯される可能性もあれば、殺される可能性も当然出てくる・・)


「取引するか?まだ命はあるぞ・・」ヤクケン

「・・ココと、交換か?」岩永



(ココと、交換?・・まあ打倒・・しょうがない・・

 攫われたんだから・・まず命さえあれば・・)あきな 


「くくく・・・二つだ。」ヤクケン

「二つ?なんだ?」岩永


「今から、このねーちゃんと、新宿の100丁を回収させてもらう」ヤクケン

「・・まあ、しょうがない。でないと、封印するために殺すんだろ?」岩永


「当然。」ヤクケン


100丁の拳銃を回収できなくても、殺してしまえば金庫を封印できる。

ただし、後継者が居ない場合。

居れば、若井の弟子が後継者をすぐ本物に・・


「もう一つは?」岩永

「・・・伝説の単車・・」ヤクケン


「・・・あきなのか?」岩永

(私の?何?)あきな

「その新宿の事務所に鍵と単車置いて帰れ・・」ヤクケン


(ですぎたか?気づくなよ・・)ヤクケン


「・・一旦こちらで相談する。

 まず、そちらが、ウチの嫁連れて、新宿の100丁を回収しろ」岩永

「わかった・・回収したら、また電話する・・」ヤクケン



「行こうか・・ねーちゃん・・」ヤクケン

「・・・うん。ありがと・・悪者になってくれて・・」はるか


「えっ?悪者だもん。だって、人の嫁無理やり抱くんだよ?」ヤクケン

「無理やりって言うか・・拒否できなかったし・・」はるか

「い~やっ、俺が、無理やり、キスしただろ?」ヤクケン

「う・・うん」はるか(まあ確かに、誘ったのはヤクケンさん・・)


少しでも、浮気の罪悪感を取ってやろうと・・



~~~~~~~~~~~~~~~~~~

新宿


「これね・・」ヤクケン

「うん。」はるか


兵隊を使いすべて持ち出す。

そしてまた二人きり。



「ごめんなさい・・・」はるか

「ううん。一度だけど、愛してたよ。」ヤクケン


「本当、スケベだし、うまいな・・

 あっ!、この際だから、聞けるとき聞いておこ・・」はるか

「うん。いいよ。大体答える」ヤクケン


「田代・佐藤・ゴスロリさんで、誰が一番愛してた?」はるか(やっぱ田代か?)

「・・・・・・」ヤクケン


岩永も愛した三人。


「・・あれっ?やっぱり悩むの?」はるか

「・・・いやっ、まったく。」ヤクケン


「じゃあ、聞かせて・・・誰が一番愛してた?」はるか


「・・・・・・佐藤。」ヤクケンさみしそうに・・


「・・・・・ごめんなさい・・複雑だったね・・」はるか


岩永の姉である、佐藤。(岩永の本名は佐藤)


「・・・ごめんなさい・・」はるか、ヤクケンが尋常じゃなく寂しそうに見える

「・・・みんな死んだな・・俺の愛した女・・」ヤクケン


「三人か・・でも、ウチの旦那もっと多いよ。

 その三人の他にさらに三人も・・」はるか


皆殺しの博徒・銀華・歌舞伎町のピストル姫


「かわいい弟みたいなもんだよ・・」ヤクケン

「・・・ヤクケンさんになら、負けてもいいと思うよ・・」はるか


ヤクケンの背中が小さく見えたような・・・


「どうして、トップにこだわるの?」はるか

「もう、これ以上・・この先、糞が出て来ないように・・」ヤクケン


「秋高の復活か・・それも、いい方向として・・・」はるか

「・・・・・」ヤクケン


(正義の大泥棒か・・・)はるか


「本当はいい人なんだね・・先の為にすべてを圧倒的力で盗む?」はるか

「まあ、女の夢でもあるし・・俺が日本のトップに立つのが」ヤクケン


大花真美・葵の夢。


「あっそうだ、教えたから教えて・・・後継者いる?誰?」ヤクケン

「・・・居るよ・・・」はるか


「若手?ねーちゃんが選ぶんだろ?」ヤクケン


「うん・・・ベテラン・・・」はるか

「聞いていい?もう、拳銃ないし。」ヤクケン


「・・・・・渡辺さん・・・」はるか


「・・・・・」ヤクケン


「あれっ?どうしたの?まずい事行った?」はるか

「・・もう、潰してたわ・・」ヤクケン



新宿~~~~~~~~~~~~~~~~~ 


「遅いな・・・」椎名


「先に、言っとくわ。俺の鍵は岩永が持ってるぞ」石川


「・・・・」荒尾


「どうしました?荒尾君」金山


「・・・ここで、これだけ、吹っ飛べば、ウチの勝ちか?」荒尾

握った手榴弾を眺める


「くっ!まだそんな考えでいるのか?」椎名


「・・・・・」岩永

(実際どうだ?生き残るのは、はるかだけ・・

 向こうは、ヤクケンが生きてる・・負けか・・・)


「電話がねえって事は、そうしろって事か・・・」荒尾

「・・・・お兄さんがそれでいいなら・・」金山

「ちょっと待てや!」椎名


「・・・なんで、私の単車が欲しいの?」あきな


(うまい・・空気を変えた)ユリア


「・・・あれ、ヤクケンのだぞ・・」荒尾


「えええええ!?」岩永・あきな・ユリア


「えっ?ゴスロリさんが初代じゃないの?」あきな

「あれ、俺達が東京追放になった時に、

 ヤクケンがひとみに、やったんだよ・・」荒尾


「へ~・・知らなかった・・あの後、田村で、山本か・・」金山


「なんで、山本に行ったのか、わからねえ・・

 あれは、暗黙のルールで、エースオブドラゴン系で受継いで・・

 ああ・・田代さんに気に入られてたか・・ねーちゃん」荒尾


「うん。だって、あれ、田代さんから・・・」山本(ん?)


「ピピピ・・・」荒尾の携帯


「んっ?ヤクケンじゃねえけど・・もしもし~

 おお・・おお・・わかった。なるほどね。了解」荒尾


「・・・・」岩永


「落したぞ・・爆撃。」荒尾

「さすが、西田さん」金山


(もう一人の追放された人・・確かにここに居なかった・・)あきな

(なんちゅう、スピード・・これがエースオブドラゴン・・)岩永

(・・・・・困った人だ・・せめて勝てば私も・・・)ユリア


「バカ右翼が、後継者だったってな。これも攫った。

 霊亀は完全封印。ココの鳳凰も、すでに回収済み。

 後継者も、ウチ系列。」荒尾


「あと、四霊が二つに、四凶の鍵が・・これ一つか?」岩永が鍵を見せる


「さて何個あるやら・・・んで、どうやったら、その鍵くれるかね?」荒尾


「殺すしかねえぞ・・」岩永


「ばっ!!」


荒尾が、その手に持った鍵を握り締める。


「奪う気か?強引に・・・」岩永


「ばっ!!」


「えっ?」あきな


こちらも、金山が、あきなの目の前に置かれていた単車の鍵を必死で握りしめる。


「何の意味があんだよ・・奪ったら逃げろよ・・

 離さねえけどな・・」岩永


「しっかり握ってろや金山、鍵だけは、ぶっとばねえように・・」荒尾

「・・たぁいっ~~!!」金山 (うおおおお!)



「コトっ」


「うわああ」

「うおっ」

「バカ、またっ!」


荒尾が、手に握った手榴弾を離し岩永の前へ・・


「・・・・・」岩永(舐めんなや!動かねえぞ!)唇かみ締める

「・・・・・」荒尾


「岩永っ!早くっ」椎名

「慶太さんっ!」ユリア


「・・・・く」岩永

「・・・・・」荒尾


「もう駄目だ!伏せろっ!」椎名

「わああ」あきな

「きゃああ」ユリア


「・・・・・くっ!」岩永

「・・・・・・・・」荒尾


「・・・・・」石川、すっと、目を閉じる。


「・・・・・・・・・」一同沈黙




「・・・・ぐはっ!ぶは~~!」岩永 耐え切れずに止めた息を吐く


「・・・・あれっ・・不発?」あきな

「よかった~・・こんな偶然・・・」ユリア


「どうせ、最初から、この手榴弾は爆発しないんだろ?

 びびらせやがっ・・・・」岩永


「・・ぶはあぁ!!~・・ぶはああぁ~!!」荒尾がすごい息づかい


「マジか!?」岩永


荒尾が、すごい脂汗に目が充血。もう目から血があふれ出しそうな位に。


(えがった~~~オイラまだ生きてる!神様ありがと~)金山



殺人ギャングスタ

こちらも、古今無双の悪党・・・根性。


まだ、東京の運命は漂ったまま・・・

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