今は、何を?
渋谷
「じゃあ、明日な」石川
「はいっ」岩永
「はい」あきな
「・・・・・」あきな
「・・・・・」はるか
「ガチャ・・」
石川・椎名・中野・ユリアが、ドアから、出た瞬間・・
「はるかっ!スレ!」あきな
「もう、探してる!」はるか
急いで、ネット検索・・・
「もう、あれか、あれしか居ないよね。」はるか
「いや、もう、確定・・・」あきな
五代目池袋喧嘩会総長・パク
「キムさんは、違う兄弟分よね?」はるか
「でしょ。パクさんで確定だ・・・」あきな
「確かに、いつも、まとめのスレとか見てても、よく、名前載ってた」はるか
「そうっ。あんまり武勇伝も聞かないのに・・・」あきな
「う~ん。第二代秋高番長くらいしか出ないな・・」はるか
(謎だ・・篠崎さんが、パクなのか?・・)あきな
「あっ、慶太さんは、会った事ないの?」はるか
「ないのよ・・・滝部さんに似てたらしいけど・・」岩永
「う~ん・・正直、もう、滝部さんの顔も・・20年前だし・・」あきな
ここに来て、パクが何か狙うのか?
石川達は、やる気があるんだろと・・・
だが、まず、明日の話し合い・・・
(う~ん・・篠崎さんの事は、明日以降にしよう・・
まず、向こうの出方次第・・)あきな
新宿~~~~~~~~~~~~~
「それ、マジなんですか?パクさんが、滝部さんの弟って?」金山
当時、滝部の直属の兵隊だった金山
第二代秋高番長 五代目池袋喧嘩会総長 パク
「年子か・・確かに、似てた。」荒尾
「龍也が、思いっきり、潰してたな当時。」西田
「一度も、見た事ないですよ、一緒に居るの・・」金山
「仲悪かったんだろ。当時も、滝部の応援にも来ないし。」荒尾
「城島現れて、干されてたらしい。池袋系から」西田
「片親違うパターンかな?」荒尾
「あっ!!!」金山
「どうした?」荒尾
「・・・田代さんが、かわいがってた・・・
確かに、当時おかしいと思った、池袋系なのにって・・・」金山
「当時から、もう、単独で行動してたな・・一匹狼だ。」荒尾
「そうか、荒尾君が、一年の時パクさんが、三年か・・」西田
「たしかに、謎が多い人ですよね。
常に、スレとかでも、有名人で名前出てるけど、コレといった話聞かないし
池喧も、すぐ辞めたとか・・・」金山
「だな・・強いんだけど、人望も無いし・・手に負えないし・・」荒尾
「当時どんな感じだったんですか?」西田
「まず、金が、稼げねえ・・池袋系の金喰うばっかり、
上も下も殴る。いばりちらす、出世にも興味ねえ・・
喧嘩は、すごかったよ・・もう、退却知らずで、死ぬまで戦うって感じ」荒尾
「それで、椎名さんに嫌われたのか・・城島は、ゴマするのと、
金稼ぐのは、得意でしたからね・・・」西田
「へ~。今は何を・・・?」金山
「えっ?知らないの?・・」西田
「あれっ?言ってなかったか・・」荒尾
池袋~~~~~~~~~~~~
「・・で・・俺に、相談役のポストに就いてくれ?」パク
「はいっ。」鳥谷
「出世したもんだな、渡辺~。俺より、喧嘩弱いのに、今や、会長か・・」パク
「・・・・嫌なら、拾ってやらねぇぞ・・」渡辺
「ほうっ・・・役職が、ついたら、人も変わるか?」パク
(困った・・確かに強さや、過去の実績はパクさん・・
だが、所詮、フリーのチンピラ・・会長は今や、東京を二分するほどの極道・・
だが欲しい。これほど強力な人物・・・最後の大物・・)鳥谷
「この、最後の乱戦に、死に場所与えてやるって、言ってんだ!」渡辺
「かははははは・・・保留だ・・・
くくく。じゃあな・・くくく・・」パク
去って行くパク
「・・・毒ですよ・・あの男・・」鳥谷
「毒を食らわば、皿までもってな・・・」渡辺
まだ、漂ったまま・・・
渋谷~~~~~~~~~~~~~
渋谷から、一人、帰り出す、はるか
タクシーに乗り込もうと、した時・・
「お姐さんよろしいでしょうか?」
「・・・・よく、顔が出せるな?ココ・・」はるか
「大事なお話が・・」ココ
「殺す気?大声だすよ。」はるか
「いえっ。カタギの有名人で、身内ですし、そんな事は・・
このタクシーで、お姐さんの指定する場所で・・」ココ
「まっ、いっか・・いいよ。運ちゃん出して」はるか
安全なタクシーの中で会話・・・
「慶太さん、浮気してますよ・・・」ココ
「いいんじゃない。別に。」はるか
いつもの事だが・・・
「・・・これっ・・」写真を見せるココ
「・・・ユリアね・・・・」はるか
相手が問題・・
ユリアと、岩永の写真
「・・組みませんか?ユリア潰し。」ココ
「・・・なるほどね・・・えげつない子だね?」はるか
「いえっ・・私は、慶太さんの身内ですし。
あきなお姐さんと、はるかお姐さんの味方になりたいだけです」ココ
「よく、師匠に手を挙げるね・・」はるか
「一番愛されようとしてますよ・・・ユリアさん・・」ココ
「ふふ・・・家で、ゆっくり話そうか?」はるか
「はいっ。」ココ(よしっ。)
渋谷の事務所
岩永と、あきなだけが残る
「あきな、たまには・・・」岩永
「・・・・いやっ・・いい」あきな
「・・・・・どうした?最近」岩永
「別に・・・」あきな
「ふ~・・・・」困った表情の岩永
「・・・ユリアは、駄目って、言ったよね・・・」あきな
「なるほど・・・そこか・・・
別に、もう、隠しもしないけど・・・」岩永
「逆ギレ?」あきな
「・・・ふ~・・・・
・・・・ほれっ・・お前も、浮気してるだろ?」写真を見せる岩永
「えっ!(篠崎さん?サングラスしてるけど・・)」あきな
あきなが、金庫のあるビルに入った後に、同じく入って行く男
「えっ!?違うよ。会ってないよ。これも、ツーショットじゃないじゃん」あきな
「まあ・・どうとでも、言えるか・・うまいね・・」あきな
「ちょっと、待ってよ。本当に、何にも無いって!」あきな
「俺も、同じ事言おうかな・・何もないよ、ユリアとは・・・
コレと、何が、違うの?」岩永
「確かに、その人と、会う約束してたのは、認める。だけど、情報収集の為
にーちゃんの友達だったみたいだし、
多分・・霊亀・・その人。明日の、話し合いの後、相談しようと・・」あきな
「・・・・明日ねぇ・・・なあ、あきな、正直に言え・・
何がしたい?嫉妬か?ユリアとデキてるから・・・」岩永
「違うよ、気づいたのは、さっきだもん。」あきな
「・・・破門かぁ!!?・・・」岩永
「えっ!、ちょっと、待ってよ。何で、私が!?」あきな
「思い出したよ・・
六本木でも、会ってたよな・・んで、こないだも目撃情報があった・・」岩永
「六本木は、たまたま。そして、多分墓参りの時だと思うけど、
それも、たまたま」あきな
「秋葉原も、たまたまか?」岩永
「会ってないよ。秋葉原は!」あきな
うまく撮られた写真
たしかに、あの時会ってないが、二枚の写真には、同じ通行人が・・
本当に、あきなの後、追って入ったように撮られている。
「俺も、そう言うよ・・浮気を疑われたら・・」岩永
「私が、絶対にそういうことしないの、わかるでしょ!?」あきな
「それでも、会ってる相手が問題・・・」岩永
「えっ?」(やっぱり、篠崎さんが・・パクさん?)あきな
「しばらく、自宅で謹慎しろや!!」岩永
「嫌だっ!」あきな
「まさか、お前が、匿ってたとはな!俺が刑務所で居ない間にデキてたのか!?
騙されたよっ。俺も。あきなが死んだはずの金山君と密会しているなんてな。」岩永
「うそっ?・・・」あきな
六本木~~~~~~~~~
「ヤクケン、明日俺は、どうする?」
「まあ、変わらず、このロアビルの管理頼むよ。」ヤクケン
「分かった。渡辺が、俺の事スカウトしてるぞ」
「あの、破門された、鳴かず飛ばずの右翼屋か・・」ヤクケン
そう・・パク。
「破門にしたの、ユリアらしいな・・くくく。」パク
「聞いたよ。ココから。今攻めてるよ。そこから」ヤクケン
「さすが・・」パク
「すまんな・・複雑なのに・・」ヤクケン
「いやっ、一緒に生活もした事もなければ、しゃべった事もねえよ」パク
「母親違い?」ヤクケン
「だな。まあ、田代さんには、お互い、かわいがってもらったけど」パク
20数年前~~~~~~~~
「ロアビルは、どうするの?」田代
「それは、ずっと俺の物。田代さんがくれた唯一で最高のプレゼントだから
管理は、誰かしらにやらせるよ隠れて」ヤクケン
~~~~~~~~~~~~~
ロアビル支配人、フリーのチンピラ・・いや・・
大花系・・・
パク。
滝部の弟。
ヤクケンが、東京追放前に潰した男。
これでもかっ・・てくらいの、躍動・・悪党・・の、ヤクケン。
すべて、ぐちゃぐちゃのまま、明日の話し合いへ・・