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最後の悪党

秋高が復活すれば・・


「うおっ!・・・確かに、片平さんの様になれる・・」あきな

「そうだ・・結局、アウトローのほとんどは、ここ出身」石川


片平 

初代東京紅蓮総長 秋葉原高等学校校長



すべて、この人の手の中で、踊っていた様なもの・・・

いくら、この石川や、関東最大の暴力団会長になった椎名

愚連隊の東京のドン岩永でも、まだこの人の下に過ぎない・


「たしか、拳銃、麻薬製造も・・・」はるか

「やる気さえあれば、無限にな・・結局ここを抑えたやつが・・

 すべてのアウトローのドンになれる。」石川


武器、麻薬、アウトローを無限に作れる・・・

結局アウトローの最大派閥なのだ・・秋高出身の肩書きが・・



「こりゃ、殺してでも、奪い合いたいわ」あきな

「まだ、上が、あった・・・本当の東京のドン・・アウトローのドン」岩永


秋葉原高等学校校長・・・


「片平さんの了承は?」はるか

「勿論ある。大体、もう、長くない・・片平さんも。急いでるくらいだ」石川


次の王を、待っている・・・

強力な、どちらかを・・・正義か、悪か・・



「だから、鍵を、お前に譲った・・・

 もし、このポジションを奪える奴が居るとすれば・・

 それは岩永・・お前か・・・・」石川


「ヤクケン・・・」あきな


ヤクケンは、四霊の金庫は、知らなさそうだが・・

四凶は荒尾が居る。当然これを、知ってるはず・・


やはり、まず、鍵は、四凶・・・


「滝部さんは、何だったの?四凶の」あきな

檮杌とうこつ」石川


檮杌とうこつ

尊大かつ頑固な性格で、荒野の中を好き勝手に暴れ回り、

戦う時は退却することを知らずに死ぬまで戦う。

常に天下の平和を乱そうと考えている


「すげえ・・申し訳ないけど、ぴったり・・」あきな


「尊大って・・」はるか


尊大・・・

いばって、他人を見下げるような態度を とること。また、そのさま。高慢。横柄。


「若い時の滝部は、まさしく、退却知らずだったな・・」石川


「まじ、若井さん、すげえな・・よく理解してる」岩永

「じゃあ、荒尾さんってのは?」はるか

「でも、なぜ、荒尾さんが四凶だって、わかるの?」あきな

「あっ!そりゃそうだ・・」はるか


「滝部から聞いた・・殴り合った時、もう、服も脱げてたから見えたって、

 俺と同じ四凶の中の、窮奇きゅうきでした・・ってな」石川



窮奇きゅうき


人が喧嘩していると正しいことを言っている方を食べ、

誠実な人がいるとその人の鼻を食べ、

悪人がいると獣を捕まえてその者に贈るとしている


「まさに、悪党だな・・・悪党を褒めて育てて、正義は潰す?」岩永

「そんな感じだな・・・」石川


絶対に合いそうに無い、荒尾と岩永・・・


「直接やりあった事あったんだ、この二人」あきな

「20億の一発勝負のタイマン戦ってのが、あったんだ・・

 その前哨戦と、言うか・・・」石川


「すげー、かっこいい!」あきな、目を、キラキラさせながら

「そんなの、スレでも、書いてないよ」はるか

「消え去られた歴史だ・・もう、封印も解けたからいずれ出てくるよ」石川


「もう、恐いよ・・・混沌が、出てくるの・・・」はるか

「まあ、若井が選んだほど・・そうとうの悪党だぞ」石川

「敵に回したくないな・・」岩永

「でも、もう、何十年と、出てこない・・・」あきな


「だが・・もし、出てくるなら・・この、混沌としだした・・今」石川

「唯一、鍵が、揃いそうなチャンス・・荒尾の東京進出で・・」あきな


「もしかして、この鍵が最後の可能性も?」岩永自分の鍵を手に・・


荒尾が確定。ヤクケンが怪しい。田代が、奪ったのは、すでにヤクケン側?


「だな・・お前に掛かってる・・・・」石川

(あっ・・押し付けたんだ・・面倒くさいから・・)あきな


「ブルっ」と、身震いして岩永に寄って行く、はるか


「ぎゅっ」っと、やさしく抱きしめる岩永



「ああ・・重要な事、もう一つ忘れてた」石川

「何でしょう?」岩永

「最近改造したらしい・・金庫を。

 セキュリティーを強化したみたいだ・・片平さんの指示でな・・」石川


四凶の鍵、四つと、四霊の刺青二つ無いと開かない・・


「なるほど、二重ロックか」岩永

「ああ・・刺青認証と、鍵四つ」石川


「悪を征して、なおかつ、神を二人連れて来い?」はるか

「まあ、いい表現。悪党だけじゃ駄目って事だ。」石川


「えっと・・今、すでに・・・」あきな

「・・・・・」はるか

「・・・うん・・ああ、竜二匹居ますが・・」岩永


岩永と、あきなが、四霊の竜。


「たしか、引退した者でもいいけど、同じのは駄目って、言ってたな」石川

「ややこしいな・・」はるか


「だが、これは、ウチに有利・・いつでも四霊は出せる。」岩永

「だね。大花は、良くて、鍵、三つと・・鳳凰ココ」あきな

「・・・・」岩永(さすがに、ココだと気づいてるか・・)


「気をつけろ・・四霊の奴が向こうに付かないように・・」石川


(やっぱり、キーマンになりそうだな・・篠崎さん(ヤクケン)。)あきな


「そして何より、やっぱり、最後の鍵・・最後の・・悪党。」石川



誰もが、この見えない敵に、恐怖する。

もし、鍵をそろえるなら、今・・・



最後の悪党・・・混沌。




新宿



暗い大花組の事務所

ただ一人、この電気も付けてない事務所のソファーで、座り、うつむく男・・



「我は・・・木偶なり・・・

 ・・使われて・・・踊るなり・・・」暗闇の中の男



商売女を抱いた後の、服を脱いだ背中には、刺青がある・・・



混沌。



ヤクケンは、二人居る・・・しかも似ている・・雰囲気、しゃべり、格好・・


そう・・

陰武者・・




金山。



時代の主役・・・混沌が、

新宿に舞い戻る。

 

「ふふ・・ふふ・・はは・・わはは・・・」 


暗闇の中、空を見て笑う・・混沌。



最後の悪党。

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