セッチャリ・・
アウトローシリーズの最終章です。
これでもかっ
これでもかっ
これでもかっ
ってくらいの、ありったけの・・・躍動。悪党。
相変わらず、雑踏の音が鳴り止まない東京。
必要悪なのか、必要無いのか。
暴力団、右翼団体 愚連隊
東京の裏社会を取り仕切る三つの団体
その中の愚連隊系で、僅か37歳でトップに立った男
アウトローのカリスマ、岩永 慶太 38歳
不良の憧れ。資産も何百億と桁外れ。政財界にも強い影響力を持つ。
だが、ここにたどり着くまでに、愛した女や、友が何人も死んで行った。
嫁は、二人居る。歌手の女と、これまたアウトローのカリスマの女。
「うひゃ~飲みすぎた~今日。」岩永
「楽しかったね~」嫁
歌手の嫁 はるか 31歳
それなりに有名人。そこそこの歌手。
世間からは、ポンコツ呼ばわりされる。
何より、旦那のすごさと、もう一人の嫁のすごさから。
久しぶりに、いいお酒が飲めたみたいで、ご機嫌で帰り出す二人。
普段なら、タクシーで帰るのだが、気持ちいい秋風に誘われ歩きだす。
何より、自宅へは、そう遠くない距離。
だが・・・
「疲れたよ・・慶太さん」はるか
「あっ!ゴミ捨て場に、自転車捨ててるよ!これで帰る?」岩永
くたびれた自転車、かごも、ひん曲がったまま
汚いが、タイヤもパンクしてない模様で、乗る事は出来そう。
「駄目だよ、捨ててるんだから。大体、自転車乗れるの?慶太さんっ」嫁
「ばっ!乗れるよ。後ろ乗ってみっ」岩永
「わはっ楽しそう、じゃあちょっとだけ~」嫁
「んじゃ、ちょっと、運転~」岩永
「チカっ!」眩しく照らされる光
「・・・ちょっといいかな?おにいさんっ」警察
「えっ!?」岩永
「ん?」嫁
場所は変わり
もう、一人の嫁
これまた、アウトローのカリスマ
山本 あきな 35歳 通称、極悪姫 ボンタン狩りのテル。
過去、不良グループを率いて、東京を制覇した女。
今の東京の愚連隊系の若手すべてを取り仕切るボス、兼、実業家。
こちらも個人資産数十億。未だに現役の不良・・というより趣味が不良。
いわゆる東京の女帝。旦那の慶太は、元々、同じ不良チームの師匠。
そして、竜の後継者・・・
東京の愚連隊系の派閥は、元々四つ。四霊
竜 (渋谷) 山本あきな
鳳凰 (六本木)
麒麟 (池袋)
霊亀 (新宿)
一度、この派閥は解体されたが、解りやすさのため復活。
愚連隊や、暴力団や、右翼など、関係なく、後継できる。
東京のアウトローの目標であり、代表でもある。
いわゆる、その街の代表、管理人と言うか、守り神。
愚連隊ボスの岩永や、暴力団のトップ、右翼のトップの次に位置する者達。
あきなで、言えば、四霊の中でも、トップなので東京のナンバー4にあたる。
今、東京のアウトローは、組織は違うが、一つにまとまり始める。
ちなみに、愚連隊の上部団体、現役は、二名である。
愚連隊上部団体 東京紅蓮 三代目総長 岩永慶太 (三代目竜の後継者)
構成員 山本あきな (四代目竜の後継者)
渋谷の愚連隊系の事務所
暴力団系、右翼系、愚連隊系が、会議中
「明日、乗り込んでくるだと!?」あきな
「はいっ。正式に、看板出すみたいです。」右翼団体の女
東京の右翼団体の女
一条 ユリア 33歳 右翼団体 聖帝会のナンバー3に位置する女
聖帝会の女帝。兼、歌手である。しかも強力。売り上げも、人気も抜群。
二束のわらじを履く女。元愚連隊系不良チームの総長。
あきなとは、愚連隊系、右翼系と派閥は違うが、昔から師弟関係。
通称 破天の十字架
暴力団だ、右翼だ、愚連隊だと、言ってる場合じゃなさそう・・・
ここに来て、正式に・・・しかも東京・・
渋谷の愚連隊系の事務所
「何~~ウチの旦那パクられた~~!?」あきな
「えっ?」ユリア
「はいっ。今、警察から連絡あって・・・
2~3日、留置所に泊まってもらうそうです・・」武藤
武藤 19歳 今この東京の若手の不良のナンバー1
愚連隊系若手のトップ。
二代目イチゴパフェ愚連隊総長
セッチャリ・・・自転車泥棒で・・・
どうやら、盗難届けが出てたみたい。
留置所
「お前、俺、東京のドンだぞ!資産100億以上だぞ!」岩永
「はいっはいっ・・もう奥さんは、帰っていいから・・」新米警官
「私も歌手っ!有名人!取らないって自転車なんて!」はるか
「はいっはいっ・・お金なかったのかな~・・」新米警官
「こっのっやろーーー総理呼ぶぞ!」岩永
「おお~呼んじゃえ呼んじゃえ!」はるか
「はいっ・・はいっ・・」新米警官
遠くで見てる警視庁長官と、お偉いさん
「どうします?総理呼ばれますが・・・」お偉いさん
「・・・・一応、2~3日泊まってもらったら帰ってもらって・・
新米に、いちいち説明するの面倒くさいや・・
書類も作ったみたいだし・・あっ・・丁寧に対応してね。」警視庁長官
「ええ・・高級ホテル取りました。」お偉いさん
渋谷の事務所
「何やってんだ~ウチの大将は?こんな時に・・」あきな
「本当・・・。とりあえず、暴力団、右翼、愚連隊
総出で対応すると言う事で・・・」ユリア
「だな・・まあ・・
だが、とりあえず、向こうは様子見か?
いきなり、戦争は、しかけて来ないだろ、・・」椎名
そう、言い聞かせたいから、言った・・・
椎名ほどの人物なら、分かっている・・・
揉める気が無けりゃ、乗り込んでなんか、きやしない。
椎名 49歳
関東最大の暴力団 東義会二代目会長 元、愚連隊系麒麟の初代。
死亡説が出ていたが、ウケ狙いで何十年と路上本屋をしていたが
誰も突っ込まずにいいかげん辞めた・・・
と言うより、突っ込みたくなかった・・そのまま表に出てくるなと・・・
東義会には派閥違いだったが、先代に能力を買われて二代目会長に。
通称 アホの椎名 ずうずうしいな。
本当に、ずうずうしい男。
「高杉さんは、何て?」椎名
「ウチも全力で対応するとの事です。
だがまず若手の不良の抗争からじゃないか?って・・」ユリア
高杉 60歳 関東最大の右翼団体 聖帝会トップ。
「だな。よしっ、若手の兵隊集めよう」椎名
「はいっ。ウチも」あきな
「はいっ。」ユリア
現、東京のトップ達
愚連隊 本部渋谷
東京紅蓮 総長 岩永 女帝 山本 あきな (東京の女帝)
右翼団体 本部池袋
聖帝会 会長 高杉 女帝 一条 ユリア
暴力団 本部六本木
東義会 会長 椎名 女帝 谷岡 心愛
東京の最高傑作の悪達が・・・・
「悪党のすべて・・・ぶち込んでやる。」
「勝てると思ってるのかね?」
大阪の最高傑作のクズ達とぶち当たる。
悲しみを詰め込んだ、
さぼてんのクズ達が・・・東京で殴りあう・・・運命のラプソディー。