ゲロリスト
「よっ」
薄井が挨拶をしてきたがそれをシカトして自分の席へ座った
「おはよう」
寝起きなのかボサボサ頭の希が僕の隣だ
「おはよう」
僕が挨拶を返すと同時にバスが動き出した
うっ・・・なんだこの臭いは!?
僕が後ろを振り向くとそこには朝っぱらから牛丼をつつく直木の姿があった
「食いたいのか?やらねーよ!」
「うるせーデブ!」
僕はそう返すと座り直した
「粉塵お願い!あっありがと!」
「ちょっ当たり判定おかしいだろこの尻尾!」
隣でゲームをやりながら騒いでいるのは高山と西村だ
そしてその後ろで黙々とダンベルを上下させているのが森間
その隣で音楽を聴いているのがカンだ
「やっぱりハチャトゥリアンはいいアルね~」
「やれやれ、相変わらずのやつらだな」
希が呆れるのも無理はない
「俺はちょっくら二度寝でもするから着いたら起こしてくれ」
「うん」
そう答えた僕もなんだか眠く・・・ん?
前の席の下岡が僕の席に乗り出してきた
「うぷっ・・・悪いけどビニール袋とか・・・ない?」
「んーちょっとないです」
「だ・・・誰か・・・持ってウォボロロロロロロロロロロロ」
!?!?
下岡の野郎僕と希に向ってゲロりやがった
「くっくせぇぇーーーーー」
「下岡ぁぁぁああああああ」
「ざっけんなコラァァァァ」
「飯がまずくなんだろボケェ」
数々の罵声が下岡に浴びせられる
「・・・ごめぇっぷ」
下岡はそういうと下を向いて黙り込んでしまった
僕はゲロを拭きながら騒ぎに気付かず希が寝続けていることに気がついた
はぁ、先が思いやられるな・・・
下岡のゲロによって大惨事と化したバスは着々と目的地との距離を縮めていた




