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トラブル・ティーチャー

4日目の朝

結局一睡もできなかった

ロビーのソファーに座りながら俺は頭を抱えた

「よっ、西村っ」

薄井が声をかけてきたが俺はそれをシカトしてシャワーを浴びに部屋へ戻った

もちろん、1人では危険なので高山を連れてだ

キッチンの前を通ると、直木が白目を向いて倒れていた

「ど、どうしたんだ!?」

高山が直木に駆け寄ると直木は黒目を向いて叫んだ

「お、終わりだ・・・俺らは全員死ぬんだ!!」

「おちつけ、何があった?」

俺がそう言うと直木は過呼吸気味に話し出した

「しょっ食料が・・・なっないんだよ!つっつついに底を尽きたんだ!おお俺はもう駄目だ・・・先に逝ってる・・・ぜ・・・」

直木はそう言うと眠りに落ちた

「ったく・・・」

俺は直木をソファーに移そうとしたが重すぎたため断念して歩き出した

「言うほどではないけど、食料が尽きたのは問題だな、早く脱出しないと」

高山の言うとおりだ

「今は心のリフレッシュが先決さ」

俺はそう言うと自室のドアを開けた

するとそこには紙切れが落ちていた

「これは・・・」

俺が手に取るとそれにはこう書かれていた

”ショウゴ ヒトリデ ソウコ ニ コイ by マルコス”

「ん?何それ」

高山が覗きこもうとしたが俺はそれを隠した

「なんでもないよ、じゃあちょっくら待っててくれ」

俺はそういうとシャワーを浴びにバスルームへと入った


俺はトイレでぼさぼさの頭をくしでとかしていた

となりで薄井が愚痴る

「いくらとかしてもまっすぐにはならんよ、その髪は」

俺がシカトしてヘアアイロンを取り出したその時だった

背後の大便の個室で物音がした

!?

俺たちは硬直した

まさか、マルコス!?

こんな所に隠れていたとはな

俺は深呼吸をすると薄井に耳打ちをした

(ドアを思い切り蹴り破ってくれ、俺がこのデッキブラシで戦う)

(ダメだ、危険だ)

薄井はそう言ったが俺の決意は固かった

(今を逃したらさらに犠牲者がでるかもしれない、そんなことは絶対に許せない)

(・・・わかった、いくぞ)

ドガッ

薄井がドアを蹴り破る

「うおあああああああああ」

俺はそう叫ぶとデッキブラシでマルコスを滅多打ちにした

バキドガベキボガグシャボキッ

「はぁ・・・はぁ・・・」

俺は息を切らしながらマルコスから距離をとった

いや、それはマルコスよりも見なれた顔だった

もはや原型は留めていないが

「下岡・・・」

昨日トイレに駆け込んでそのまま寝てしまっていたらしい

俺らは顔面が腫れあがった下岡が気絶していることを確認するとそっとトイレを後にした


正午前

俺がこっそり館を抜け出すと館の中から下岡の絶叫が聞こえた

「びぎゃあああああああああああああああああす」

尋常ではない叫びようだ

マルコスは倉庫にいるはずだが・・・

まさか罠か!?

俺は急いで館の中へ戻った

するとそこには顔面を腫れあがらせた下岡の姿があった

「びしゃい・・・びしゃい・・・びぇ・・・」

下岡が何かを言う

「痛い、痛い、びぇ」

高山が訳す

「一体何があったんだ!?」

俺は下岡の顔面に消毒液をぶっかけながら尋ねた

「チビルチビル!誰ひゃがポイレでねれら俺をバッタムチにしやがっひゃ!」

「しみるしみる、誰かがトイレで寝てた俺を滅多打ちにしやがった」

高山が訳す

マルコスの野郎・・・許せん・・・

「殺されなくてよかったな、いやあ不幸中の幸いってやつだな」

薄井が言った

「その通りだ、マルコスのやつも今回ばかりはドジ踏んだらしい」

希が続いた

俺はみんなが下岡をロビーのソファーで手当てをしている隙に再び外へ出た

時刻は正午を回ろうとしていた

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