エブリワン・シンキング
中村希様
俺はそう書かれている招待状を見つめた
何でこんなことに・・
じっとしていても何も始まらないので、俺は今回の事件を最初から振り返ることにした
まずは第1の殺人
森間の死からだ
あいつが殺されたのは1日目の夜、食後だ
食後は各自部屋に戻ったから誰もアリバイはない
顔を切り裂かれていてマスクと共に俺が発見した
第2の殺人の犠牲者はカンだ
直木の天井上で殺されていたのを俺が発見した
カンも森間同様マスクを身に着けていた
カンがいた天井上にはダイイングメッセージらしきものが残されていたが意味はさっぱりわからない
VV・・・これには一体どんなメッセージが・・・
そしてその後ボート乗り場に行きこれを見つけた
俺は田熊の学生証を見つめた
そのとき俺は気づいた
犠牲者の2人が持っていたあのマスクは3組だ
そのうちの2つが死体と共に見つかっている
この流れからして3つ目が見つかるのは・・・
まさか殺人はまだ終わっていない・・・!?
俺はマスクの角度を鏡で入念に直すと散歩に出かけることにした
一体この館で何が起こっているというんだ?
森間だけじゃなくカンまでやられるなんて・・・
1人じゃ危険だな
直木でも誘ってあいつの意見を聞くとするか
俺は夕食のメニューを想像していた
ここの食事は最高だったが今日の昼飯は何で冷凍食品だったんだ?
マルコスもさすがに俺が食いすぎるから料理が面倒くさくなったのかな
そうならそれは困ったな
彼の料理は一流だ
今の俺の心を落ち着かせてくれるのは彼の料理しかない
気分転換にキッチンで何か食べるとするか
いや、それもまずいな
七面鳥を食ったことがバレているようだからな
どうしたものか・・・
その時部屋のドアが勢いよく叩かれた
俺は硬直した
「だっ誰だ!」
「よっ」
薄井のようだ
俺は食べていたヨウカンを机に置くと隣にあったバターナイフを構えた
「何のようだ?」
「散歩でもどうかと思って」
俺が問いかけると薄井は答えた
こいつが犯人かもしれないんだ
探りを入れてみるか
俺はバターナイフを隠し持つと扉を開け薄井の散歩に付き合うことにした
「おいっ2死かよ!」
高山が叫ぶ
「悪ぃ」
俺は謝ったがゲームには集中できないでいた
昼食を食べたときの違和感がずっと気になっていた
この違和感は何か重要なことな気がしてならない
それにカンの残したVVというメッセージの意味も分からないままだ・・・
犯人は一体誰なんだ?
「あっそっち行ったよ!」
俺は3死した
もはや高山の罵声も耳に入らなかった
次は俺かもしれない・・・
犯人は俺らを皆殺しにするんだ!
落ち着け俺!
シャワーでも浴びよう
いやダメだ!
俺は最初に熱湯で殺されかけてるんだ
犯人は殺し損ねた相手をそのままにしておくような奴か?
いや違う
きっと今にも俺を殺しにかかってくるに違いない
今もドアの向こうで俺の様子を伺っているかもしれないんだ・・・
そのときドアの向こうから声がした
「ひぃぃ!?」
思わずちびる
「先生夕食ですよ」
希だった
「わわかった、先に行っていてくれ」
俺はパンツを履き替えるとロビーへと向かった
私は料理を作り終えるとため息をついた
「ふう・・・」
ずいぶんと楽になりましたね
何せ人数が3人も減ったんだから
さてそろそろ皆さんが集まって来るころだ
「マルコスさんこんばんはー」
ロビーにはいつもの通り薄井が一番に入ってきた
さて、ディナー・タイムを始めるとしますか




