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ノット・バット・ゼアー

そろそろ昼食の時間だ

希を部屋に呼びに行こうとした時僕は重要なことを思い出した

緊急ボート!

この騒ぎですっかり忘れていたけどここには緊急ボートがあるんだ!

逃げ出せるじゃないか!

希もマルコスもすっかり忘れていたみたいだな

僕は嵐も気にせず急いでボート乗り場に向かった

あった!

僕がボートに乗ろうと身を乗り出したそのとき後頭部に違和感を感じた

「ん?」

不思議に思い後頭部を触ってみるとなんだかヌルヌルと温かい物がついている

これは?

なんだ・・・?

僕は遠のく意識の中

水中を漂っているという感覚を感じた

そして


俺は昼食のために食堂に集まったがその時閃いてしまった

「そうだ!」

俺は思わず大きな声を挙げてしまった

「なんだよ天パ」

直木が不機嫌そうに尋ねる

「ボートだよ!緊急ボートがあるんだよ!」

俺がそういうと皆驚いたようだった

「なんだって!?」

下岡も俺に負けずに声を張り上げる

「本当ですかマルコスさん!?」

薄井がマルコスに尋ねるとマルコスはあっさりと答えた

「はい」

「なぜもっと早く言わないアル!」

カンも驚いているようだ

「ボートは1人乗りですし、この嵐ですので」

マルコスが不気味な笑みを浮かべながら答えた

「とにかく!ボートへ向かうぞ!」

俺はそういうと嵐も気にせず館を飛び出した

1人でも逃げ出せれば助けが呼べる

そうすれば助かる!

この悪夢ともおさらばだ!

俺はそう思っていたが考えが甘かったようだ

ボートが遠く沖に流されていたのだ

カンが膝をつく

「ないアル・・・」

どっちだよ

「こんなボロいロープで繋いでいるから流されるんだろう!」

下岡がマルコスに掴みかかる

「待て、ロープの切り口を見ろ、ボロくて千切れたなら先がボロボロなはずだがこいつは何か鋭利なもので切られたようだ、さて誰の仕業かな・・・」

キマったぜ


そこに気づくとはさすが希だ

なかなか頭が回る奴だ、だてに髪の毛は回ってない

「しょうがないアル、館に戻るアル」

僕のその言葉に皆は大人しく従った

「そういえば、田熊の姿が見えないけど」

高山が言った

「そういえば、部屋にもいなかったな」

希も知らないようだ

「危険だ!あれだけ1人になるなと言ったのに!」

下岡が慌てふためく

僕らは急いで館に戻ると田熊の姿を探したが彼の姿はどこにもなかった

館内をくまなく探したが痕跡1つ見つけることは出来なかった

「一体どこにいったアル・・・」

僕は思わず呟いた

「まさかアイツはもう既にこの世に・・・」

薄井が涙目になる

「その逆・・・かもな」

西村が怪しい笑みを浮かべた

「ど、どういう意味だ!」

希が西村に掴みかかった

「言った通りの意味だよ、事実アイツは姿を見せない、もし死んだなら死体があってもいいはずだろ?」

西村の冷静な反撃に希は怒りを隠せないようだった

「貴様・・・!」

「まあまあ、2人とも落ち着きなっボゲッ」

下岡が割って入ったが希のアッパーカットに1発KOを喰らってしまった

「落ち着くアル、田熊が犯人ということは恐らくないアル」

僕は言った

「なんだって?」

西村が僕を見る

「田熊の持ち物は手がつけられてなかったアル、身を隠すのに必要最低限の物さえ置いたままだったアル、だからおそらく田熊はいきなり・・・」

僕はそれ以上言うことができなかった

「ふん、ごちそーさん」

西村はそう言うと部屋へ戻ってしまった

「カン・・・サンキュ・・・」

希もそう言うと部屋へ戻って行った

「田熊までやられた・・・犯人は一体誰なんだ!」

高山が机に拳を叩きつけた

「落ち着くアル、今は自分の身を守ることが先決アル、絶対に1人になっちゃダメアル」

そして僕らは下岡1人をロビーに残し解散した


夕食は昼食が遅めだったので食べたい奴だけが自炊して食べることになった

僕がふとロビーの前を通ると直木が1人夕食をほおばっていた

何故僕が部屋にいないのかというと1つ聞きたいことがあってね

犯人はほぼ確実に僕らの中にいる

今現在生き残っているのは希、薄井、直木、高山、西村、マルコス、その他

殺されたのが森間、そして恐らく田熊

僕は奴を見つけた

「あんたに聞きたい事があるアル、部屋に連れて行ってほしいアル」

そう言うと奴はあっさりと部屋へ入れてくれた

「あんたにだけ聞いてないことがあったアル、ちょっと部屋を調べさせてもらうアルよ」

僕はそう言うと部屋を調べ始めた

こいつを犯人と決めつけて部屋に入ったのにこいつに背を向けた事が僕の一生の不覚だった

僕は頭を押さえて倒れこんだ

「や・・・はりアンタが・・・伝えるアル・・・誰かに伝え」

僕が最後に見たのは奴がナイフを振り下ろす瞬間だった


「うぐっ!」

俺はノドに詰まったチキンをシチューで流し込むと一息ついた

「ふぅ・・・」

最終日の打ち上げで食う予定だった七面鳥・・・美味かったぜ

問題はどうやってこの骨を隠すかだな

まあ、それはメインディッシュを食ってから考えるとするか

前菜の七面鳥はなかなかイケたがお次はどうかな


「当てろよ!」

「この槍タイミング難しいんだって!」

そして2日目の夜は過ぎて行った

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