2日目
「皆聞くアル!」
朝食を食べ終わるとカンが言った
「この館には奇妙な仕掛けが沢山あるアル!」
「な、なんだって?」
「どういうこと?」
「意味がわからん」
皆困惑しているようだ
「ふん、俺以外にも気づいている奴がいたとはな」
下岡がドヤ顔で話に割り込んできた
「どうやら1部屋に1つ仕掛けがあるみたいアル、僕の部屋には覗き穴があったアル」
「俺の部屋はシャワーがら熱湯がでる仕掛けだったぜ」
下岡が顔面をさすりながら言った
「これから皆の部屋の仕掛けを調べたいアル、抜け穴なんかがあったら危険アルからね」
カンがそういうと皆納得した
「じゃあ俺の部屋から頼む!」
まずは直木の部屋から調べることになった
直木の部屋へ入ると異臭がした
それもそうだ
食べカスだらけだからな
「これアルね」
カンが壁に掛けてある絵画をずらすと後ろにボタンがあった
「お、押してみるか?」
そう直木が言うと高山が止めた
「爆発でもしたらどうすんだ!絶対に止めろ!」
「次は俺の部屋をお願いしたい」
薄井が名乗り出ると皆部屋から出た
僕は皆がこちらを見ていないことを確認するとこっそりボタンを押してみた
しかし何も起こらない
まあ、こんなもんか
僕らは薄井の部屋へ向かった
「何か見つかったか?」
薄井が不安そうに尋ねる
薄井の部屋はなかなか奇麗に整頓してあった
「この電灯、傘をずらすと文字が浮かび上がるぜ」
希が仕掛けを発見したようだ
しかしその文字はどうやらこの館の歴史を記したものらしかった
「森間の部屋はどんな仕掛けなんだろうな」
ふと西村がそんなことを言った
「あいつの部屋はドアの横に小さい抜け穴があったアル、犯人はきっとそこから入ったアルね」
みんなの顔が引きつるのがわかった
ようやく自分の身に危険が迫っているということが実感できたようだ
それと同時に雨が降り出したようだ
嵐と言ったほうがいいかもしれない
ピカッ
「ひぃっ」
高山が情けない声を挙げる
雷の音に驚いたらしい
「これはしばらく止みそうにありませんね・・・」
マルコスが言った
次は僕の部屋を見ることになった
「この本棚・・・」
カンがそう言って本棚をずらすとそこには扉があった
どうやら隣の部屋と繋がっているらしい
隣の部屋は希だ
確か希の部屋のこの位置にも本棚があったな
次は高山の部屋だ
「この部屋は特に何もないようだな」
希が言った
「そうみたいアルね」
カンも頷く
「ほ、ほほ本当にないね!?大丈夫だね!?」
高山が何度も確認する
まったくこのビビりは世話が焼ける
次は西村の部屋だ
「実は俺は仕掛け見つけてたんだよね」
西村はそういうと部屋のシャンデリアを下に引っ張った
すると浴室の天井が下りてきて屋根裏への階段ができた
「どうやら倉庫みたいだぜ、お宝沢山ってかんじ」
西村が軽く答える
一応皆で倉庫を確認したがとくに怪しいものなどはなかった
「私の部屋は管理人なので何もなさそうです」
マルコスがそう言うと下岡が言った
「シャワーの温度には気をつけたほうがいい」
僕らは全ての部屋を調べたのち解散した
僕がロビーに置いてある森間が抱いていた仮面を手に取ったその時だった
直木の悲鳴が聞こえた
「うわああああああああああああああああああ」
「どうしたんだ!?」
「何事だ!?」
「大丈夫か!?」
僕らは二階にある直木の部屋へ駆け込んだ
直木の部屋は・・・
水浸しだった
直木の部屋には天井がなく豪雨がそのまま部屋を直撃しているのだ
「な、なんだこれは・・・」
放心状態の直木が膝をつく
「どうやらこの部屋の仕掛けのようだな、このボタンを押すと天井が開閉するのさ」
希がそう言いながらボタンを押すと天井は閉まって行った
「誰かがボタンを押したようだな」
薄井がそう言うと直木が暴れだした
「お陰で食料が水浸しだ!殺してやる!」
「おちつけ直木、食べ物ならキッチンにあるじゃないか、犯人探しなんてやめよう」
僕は直木をなだめると部屋を後にした




