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スティール・トーク×フード

僕は眠れる気がしなかった

それもそうだ

人が死んだんだ

僕はホットミルクでも飲もうとキッチンへ向かうことにした

ロビーの前を通ると人影が見えたのでとっさに身構えた

カンだ

一体何をしているのだろう

何かを調べているのか、探しているのか

僕は気づかれないように影から見ていた

「カン様、用事とは一体なんでしょう?」

奥の影からマルコスが現れた

「しらばっくれるなアル、仕掛けだらけのこの館、それにあの仮面・・・お前は何か知っているアルね?」

カンは鋭い口調でマルコスを追求した

「お気づきになられましたか」

マルコスは観念したように語りだした

「この館の仕掛けはご主人様が晩年みるようになった悪霊から逃げるための物でございます、遺書に従ってそのまま残してあるのです」

「続けるアル」

メモを取りながらカンが言った

「全ての仕掛けを把握しているのはご主人様のみで、私はほんの一部しか知りません」

「何故黙っていたアル?」

「皆様の楽しい修学旅行を台無しにしてしまうかと思いまして」

「ふん、あの仮面について教えるアル」

「あの仮面はご主人様が特に大切にしていたものでございます、あの仮面を着けた者は死んでしまうと言われています」

「違う、あの仮面と森間の死の関連性を教えろと言ったアル」

「それは私にはわかりません、もしかしたらあの仮面の呪い・・・かもしれませんね」

そしてしばらく沈黙が続いた

僕は物陰から耳を澄ましてこのやりとりを聞いていた

「それでは失礼します」

マルコスはそういうとロビーを去って行った

「ふぅ・・・そこにいるのはわかってる、出てくるアル」

ため息をついたカンが言った

僕が観念して出て行こうとするとほかの影が現れた

「ちっ違うんだ!聞くつもりはなかった!ただ俺は夜食を食いに来ただけなんだ!」

それは直木だった

「別に聞かれて困るような話はしてないアル、おやすみアル」

そう言うとカンは自室へ戻って行った

「俺はまだ食い足りんから寝ないけどな」

直木はキッチンへと姿を消した

僕はミルクを飲む気が失せてしまったので部屋へ戻ることにした

西村の部屋の前を通ると声が聞こえた

「砲撃当てんなコラ!」

そして夜は更けていった

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