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犯人はこの中にいる

「このメモはいたずらなんかじゃなかったんだ!」

高山が発狂する

「落ち着け!」

下岡が高山を押さえつけるが逆に殴られダウンした

「問題は誰が殺したか、ってことだろ?」

西村が言った

「その通りアル、そのメモが置かれていた時の状況から振り返るアル」

カンがそう言うと高山は語りだした

「館へ入った後各自の部屋割が教えられたろ?僕が自分の部屋へ入るとドアのそばにこのメモが落ちていたんだ」

高山は机の上の例のメモを指差した

「まてよ、鍵は閉まっていたよな?」

下岡が身を乗り出す

「うん」

高山が頷く

「ということは、マルコスしかメモを中に入れることはできなかったはずだ!犯人は・・・」

希が下岡の台詞を制した

「それはどうかな」

カンが続けた

「メモくらいドアの下の隙間から入れられるアル、それに館に着いた時は皆テンションが上がっていたからそのどさくさに紛れてメモを入れるくらいなら誰にでもできたアル」

「ま、まあな、今のはお前らを試したのさ」

下岡がほざく

「食後のアリバイについては、各自が部屋に戻っていたから誰も証明はできないな」

西村はそう言ったが僕は納得できなかった

「僕と希は一緒にいたぞ!お前だって!」

僕の反論を否定したのは意外にも希だった

「俺とお前がグルという可能性もあるから証明はできないんだよ、高山と西村の場合も同じだ」

僕は唸った

「お話の途中失礼ですが・・・」

いつの間にかこの場にいたマルコスが言った

「森間様が持っていた仮面、あれはロビーに飾ってあった3組の仮面の1つでございます」

「それがどうかしたのか?」

直木がもっともな質問をした

「はい、ほかの2つもなくなっているのです」

僕はそう言ったマルコスが不安そうな顔をしているようにも微笑しているようにも見えた

「何か関連性はありそうだが、今のところは不明だな」

薄井がでしゃばる

「つまりだ、俺が言いたいのはこの無人島の中の館で人が死んだ、密室の中の密室で人が死んだということだ」

希が言った

「部外者はいない、この島にいるのは俺たちだけだ」

「ま・・・まさか・・・」

高山が膝をつく

「そう、犯人はこの中にいる!」

希が叫んだ

キマった

まるでこの場が希のために用意された1シーンのようだ

まるで希を中心にこの場面が回っているような

だてに髪の毛は回っていない

希は続けた

「森間を検死したマルコスに聞いたんだが、森間は後ろから殴られていて後頭部の右側が潰れていたんだ、直接の死因はそれさ」

「気持ち悪いな、だからなんだよ?」

直木が毒づく

「つまり・・・犯人は右利きってことさ!」

「な・・・なるほど!」

僕は思わず声を上げる

「うん、でもここにいる全員右利きアルよ」

カンのその言葉を最後に今日はお開きとなった

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