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桜颪の中へ  作者: 小藍
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発芽2

次の日僕とタクトが教室に行くと不穏な空気で溢れていた。そこに人だまりができていて、何事かと覗きに行くと教室の隅っこでアヤの取り巻きがミナをか取り囲んでいた。またかと思いながら止めに入ろうとしたときアヤの声が響き渡った。

「あんたの母親死んでるんだって?笑。んで父親は精神を病んで頭がおかしくなってるんだってね。ほんとまともな親のもとで育ってないから、あんたもこんなんなんだね。殺人犯はいい仕事をしたわほーんと笑」

そういわれたミナは僕らに気づき目を見開き睨みつけてきた。その目は怒り恨みで満たされ満開の桜が咲いているような瞳はどんな光も吸収してしまうような夜の闇と化していた。

「あら笑さすがのあんたでも図星過ぎて何にも言い返せなくなった?笑」

そんなアヤの言葉を援護するように笑い声が響き、取り巻きの一人が「なんとか言えよ」とミナを突き飛ばした。

「あんた…どこでその話を聞いたの。」

「昨日たまたまタクト君とリュウキ君が話しているのを聞いただけよ?」

僕らの名前を出された瞬間、ミナの顔は般若のごとく怒りに染まり周りの空気を凍てつかせた。さすがのアヤも少したじろいだがミナを睨み返す。

「そう…そういえばあんたのご両親あんたがいじめていたって話を聞いてあの子に頭を下げにいったそうね。あんたも一緒に。でもそんな努力も虚しくあんたは変わらない。ご両親がかわいそうね。確かに私の母は殺された。でも私を守ってくれた立派な母だ。父も病んではいるが私のことをいつも考えてくれる。だから私もそれに恥じない生き方をする。二人にとって誇れる娘でありたいから。」

そう言い放ったミナの瞳には光が差してあの満開の桜が映っていた。あぁ、彼女は本当に強いな。一人で何事にも負けずに立ち向かっていく。僕はそんな彼女に惚れ、僕の物だけにしたい。そんな感情があふれ出てくる。

アヤの表情は両親の話を出された途端表情が歪み、怒りに満ちた顔をしていた。そしてその怒りに任せた手のひらがミナに振りかざされた。

だが、その手のひらはミナに届くことなくリュウキによって止められてしまった。その光景を二度目だなと思いながらミナは見つめていた。だが、ここからは前回とは違った。リュウキの顔は怒りで満ち、その隣にいたタクトは携帯を構えていた。そしてタクトが言い放った。

「君たち、前回の騒動で許されたのは証拠がないからでしょ?でも今回は違うからね。今度は助けられる。君たちが前回いじめた子。俺の彼女だった子。助けれなくてずっと後悔してた。」

そこでミナは初めて知った。彼女が停学中にタクトに恋人ができ、その彼女をミナが助けていたこと。その事実に少しもやっとしたが、気にしないようにした。

そこからはアヤとその取り巻き達を学年主任の前に突き出し動画を見せたら、アヤたちとミナの両親が呼ばれ話し合いが始まった。そこにタクトとリュウキは証人として話し合いに参加した。

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