狐憑き巫女のもふもふとした狐耳
1枚目の挿絵の画像を作成する際には、ももいろね様の「もっとももいろね式女美少女メーカー」を使用させて頂きました。
また、2~4枚目の挿絵の画像を作成する際には、「AIイラストくん」を使用させて頂きました。
私こと絹掛雅、京都の嵐山に建立された牙城大社の氏子の家に生まれて早くも十数年になりますか。
大社に所属する霊能力者で構成された自警組織である京洛牙城衆への参加を許されて、正しく幸甚の至りで御座いますよ。
それも実働要員である戦巫女への任官なのですから、実に誇らしい限りです。
邪悪な怨霊や凶悪無比な邪教集団を向こうに回しての戦闘行為は、確かに危険と隣り合わせの命を賭した物で御座いますよ。
しかしながら諸先輩方や同輩達は皆様気さくな方揃いで、毎日楽しく過ごさせて頂いております。
その中でも深草花之美さんという先輩には特に懇意にして頂いており、「深草の姉様」という愛称での呼び掛けさえ御許し頂けているのですよ。
この深草の姉様は代々狐憑きの家系で、先祖伝来の神道九字を切る事で半人半獣の白狐への転身を行えるのです。
そうして狐憑きとしての高い霊能力と戦闘能力をお持ちである深草の姉様は、京洛牙城衆の中でも一目置かれる御方で御座います。
しかしながら平時に於きましては、在籍する牙城門高等女学校の先輩と後輩の間柄として何かと良くして頂いているのですよ。
特に先だって神戸で行った悪霊騒動の調査は、実に楽しゅう御座いましたよ。
何しろ潜入捜査先である異人館の使用人部屋で、姉様と相部屋になれたのですからね。
此度の潜入捜査で姉様の様々な一面を垣間見る事が出来ましたが、特に印象的なのは御髪の手入れに熱心な点でしたよ。
確かに深草の姉様の銀髪は御美しいですが、それにしても念入り過ぎるのですね。
「髪は乙女の命と申しますが、深草の姉様は櫛るのに余念が御座いませんね。」
「狐憑きに生まれれば自ずとこうもなりますよ、雅さん。天地玄妙、神変転身狐!」
軽口を叩く私に小さな微笑で応じると、鏡台に向かわれた姉様は神道九字を唱えられたのです。
「おおおっ!」
そして次の瞬間には、姉様の御姿は半人半獣の白狐に転じていたのでした。
「何しろ白狐に転身すれば、この髪は狐耳となって超感覚を司ってくれるのですからね。索敵などにも用いる以上、疎かになど出来ません。」
もふもふとした白い狐耳と、使用人の黒い御仕着せの洋服。
その両者は実に見事な調和を成しており、神々しいまでの美しさを醸し出していたのです。
願わくばあの美しい毛並みの狐耳に触れ、もふもふとした手触りを堪能してみたい物ですよ。
とはいえ、それが許されるのは姉様にとって真に愛しい方だけなのでしょうね…