これは乙女ゲームであって遊びではないデスゲームの最初に死ぬモブ悪役令嬢に転生した俺は全力で死亡フラグを回避する。
乙女ゲーム、「Love death game」。それは殺人鬼や異常者との恋愛を描いた乙女ゲーム。俺がこのゲームを買った理由は、乙女ゲームなのにデスゲームだと言う事を珍しく思って買ってみたからだった。
そして、そのゲームのことすら忘れていた晩年、俺は安らかに老衰で死んでしまった。そしたらなんか変な空間に飛ばされてそこには女神様がいて、次の生では幸せになれるように、このゲームのモブに転生させるからよろしくー。
なんて軽い事を言われて飛ばされた。女神何してくれんねん!?て、ツッコミを入れたいぐらいだ。で、後から転生先ミスったー。スマソ♡とか言って謝ってきやがった。
代わりに何かアイテムとか能力1つあげるから許してちょ♡とか言いやがる。俺はムカついてじゃあお前って言ったわけ。そしたら本当に女神ゲットしたわけなんだけど……。
「わ、私、何もできないわよ?!だって誰かを転生させることと、時間を戻すことしかできないのにぃー!(泣)」
なんて言われてしまう。仕方なく2人でこのデスゲームから抜け出す為に力を合わせる事になった。に、してもなんで、俺、女の子になってるんだよーー!!と、叫びたくなる。転生したのは1番最初に死ぬ事になったモブ悪役令嬢なのだ。
死ぬこと決まってるじゃねーか?!まあ、まあ!また転生すればいいじゃない!それより私、帰れないんですけどーー!(泣)どうやらこのゲームを主人公がクリアしないと帰れなくなったらしい。
無能女神役に立たねぇ。そうとなれば主人公を適当な攻略対象とくっつけて幸せになって貰えばいい。そう思ったのだが、全員死んでデッドエンドになったら帰れるから死になさいよ!とか言い出す。全員ってあんたも死んでんじゃねーかっ!て、言ったらあ、そっか!て、泣きはじめた。アホなのかこの女神。
とにかく、第1被害者にならないように気をつけなくてはならなくなった。確か、最初に殺されのは殺人鬼の攻略対象に部屋まで呼び出されて殺されてしまうと言う設定だったはず。そういうことで怪しいさそいは断るようにしようと誓う。案の定、乙女ゲームが始まってすぐに攻略対象のセツから声を掛けられた。俺はついて行くのを断ろうとした。そしたらいきなり誰もいない廊下でナイフが俺の首を掻っ切ったのだ。デッドエンドである。
だが、ここで女神が時間を戻してくれた。そんなことができるなら転生前に戻してくれよと言うがそれは無理らしい。こうして、とりあえず、人のいる場所から離れ無いことを決めた。さっきのように殺されるのは御免こうむる。
常に人のいる場所で待機する事になった。主人公も殺されてしまう可能性があるので、女神に見張って貰う。こうして最初に殺される事は回避したのだが、別のモブが死ぬことになった。
「怖い」
と、言って震える主人公そんな主人公にまあまあ、どんまい!来世で幸せになれるわよ。と言う女神、こいつ空気読めねぇのか?!
そして主人公は殺人鬼ルートに移ったらしい。
「ここまできたら簡単ね!」
女神は何故か喜んでいる。
「なにが簡単なんだよ。」
「とっとと2人に付き合ってもらって、ハッピーエンドにしちゃえばいいのよ!」
「それのどこが簡単なんだよ。」
そう話している間にどんどんストーリーは進む。ついに主人公と殺人鬼は無事結ばれた。これで帰れる。そう思ったのだが、女神が、あっれー?とか言ってる。
「どうした?」
「か、帰れない(泣)」
「なんで?!」
「私達すでにモブキャラとして確立しちゃってるのよぉおおお?!」
「はあ?」
つまり、主人公がハッピーになっても俺達は俺達でなんとか生きて行くしかないそうだ。ふっざけんな!絶望的な状態の中、女神はある事に気がついた。
「あ、帰れる!転生し直せば帰れる!」
そうして女神は女神に転生してなんとか帰る事ができたんだが、俺はおいてかれた。ふざけんなーーー!!と、怒っているともう1回転生し直してあげるわ!そう言われ。よしっ!と、思ったこのつかの間、俺は今度は主人公に転生してしまったのだ。死ぬしかないじゃない!!
「ふっざけんなーーー!!」
~完~