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7.ときめきと戦慄


二人で出掛けたあの日からフィリップはすっかり優しくなった。毒気が抜けたというか、雰囲気が柔らかくなった。時々じっと見つめられるのはまだ慣れないけれど、嫌な気分ではなかった。


ーー居心地は悪くないんだよなあ。


フィリップが淹れてくれたコーヒーを飲みながら、引き継ぎの書類を整理していると


「ソフィア嬢にバレた!」


ウィリアムが飛び込んできた。


「僕が偽物だろうって言うんだ!本物と合わせないと婚約破棄するって!」


詳しく話を聞くと、今まで偽王子が気を回し過ぎたのが仇となったらしい。


『ちっとも気が利かない!貴方偽物でしょう!』


との事だった。


「ど、どうしよう…」


真っ青になったウィリアムがオロオロしている。更に最悪なことに動揺して、否定するでもなくソフィア嬢をその場に置き去りにして帰ってきてしまったらしい。


あまりの事に執務台に突っ伏す。



二日後は建国記念パーティーだ。私も影武者になった時に養子になった伯爵家の令嬢として参加することになっている。


ーー目立たないようにしないと。


と、思っていたのに


グイッと髪を引っ張られて、押さえながら慌てて振り向く。


「…見つけましたわ」


涙目のソフィア嬢と目が合った。

ブックマークありがとうございます^^ソフィア嬢ヒロインも書きたいなと思っています。

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