残酷無慈悲な魔王は、強心臓の桁違い令嬢にハマってしまう。
「良いかい?リオノーラ、この門をくぐったら絶対に自分を出すな。それが命のためでもある。お願いだ、リオノーラ今日は壁の花になっていておくれ?」
お父様が強い視線で私に訴えかける。
私、リオノーラ・ジル・ディアスは小さな子爵家の長女だ。と、言っても上に兄が三人いる。今年17になる私は婚約者などいないためお嫁の貰い手探しのために舞踏会に参列させられる生活を送っていた。メンドクサイがお父様とお母さまのご厚意でもあるため無下にはできない。嫌気の指す社交シーズンの始まりに王家が定例舞踏会を開くのだ。今すぐ取り潰してしまいたいその恒例行事は私だけでなく他の令嬢、貴族たちも恐怖対象として扱っている。なぜなら、うちの王様は…魔王様なのだから。
第1話 残酷無慈悲
2021/01/07 14:04
第2話 脱走
2021/01/07 14:08
第3話 セオドア兄さん
2021/01/07 14:12
第4話 ブキッ
2021/01/07 14:13
第5話 実力行使ですか?!?!
2021/01/10 21:52