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Lex Ⅲ:Reactio(第三法則:反作用)

あなたを救える解が無い?

否、あった。ある二次方程式が実数の範囲で解けないとしても、虚数iを導入する事で解ける様に定義自体が間違っていた。

あなたと私が救われるという定義がバイアスのかかったものだった。

よく、あなたは言っていた。

「ほとんどの見方にはバイアスがかかっている。そして、科学者はそのバイアスを取り除き、理性でモノを見なくてはならない」

所詮、私はあの時と同じで利己的だったのだ。

確かに質量という観点からは、私とあなたは、交換できない(非可換)。他に不要なものも少しは残っていたが、それを全て捨てたとしても、依然、非可換のままだった。

四肢切断も考えたが、一人の四肢と、もう一人の片腕以外の三肢を切断し投棄しても不可能だった。

それに、この状態では失血死する可能性もあった。


四肢切断という解法を、あなただけが救えるという定義で再び解くだけで、容易に解が生まれた。今まで行った複雑なシミュレーションなど無くても解ける。


私があなたの両足を切断し、それと共に深海へ沈めばよかった!

そして、両足を切断した私を、あなたは憎むだろうから、私の死に責任を感じる事もない。

確かに両足切断は辛いが、コルプスなら、義足や車椅子を自分用に改造したりして前向きに生きて行けるはずだ。

足という部分が無くなるとしても、生という全体が無くなるよりははるかにましだ。


これが、

The True Only Neat Thing To Do

真のたったひとつの冴えたやりかた

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