私が美人なせいで恋愛すら出来ないでいる!?
私の名前は 『滝野 キオ』 21歳で飲食店のバイトをしている。
今まで、私は本気で男性を好きになった事が1度もない!
ただ、私の見た目なのか、、、?
言い寄られる事は日常的に頻繫にある事だった、、、!
『お姉さん! 綺麗だね? 良かったらお茶しない!?』
『今、忙しいから! 私に話しかけないで!』
『怖ッ! でもその怒った顔も可愛いよ~』
『しつこい男って! 嫌われるわよ!』
『まあまあ、そう言わずにさ~ いいじゃんいいじゃん! 一緒に遊ぼうよ~』
『私、ホント! アンタみたいな男! 大嫌いなんだよね!!!』
『気が強えー女だな~! もぉ~いいよ!』
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何処に行っても、必ずといっていいほど、私を口説いてくる男がいて
正直ウンザリしていた、、、。
以前、私の女友達と二人で食事をしていたら、、、?
知らない男が急に私たちの空いてる席に座って話しかけてきた、、、!?
『キミ可愛いねぇ~! よく言われるでしょ?』
『勝手に、座るのやめてくれませんか?』
『怒った感じもいいねぇ~』
『スミマセーン! この人が勝手にここに座って来たんですけど、、、?
つまみだしてくれませんか?』
『えぇ!?』
『お客さん! もうこの店には来ないでください!』
『はぁ!?』
『出入り禁止です!』
そう言うと、、、?
そこの店員が、私の横に来て小声でこんな事を言った、、、!
『キミを俺が助けてあげたんだから、連絡先教えてくれない?』
『はぁ!? もう! こんな店出よう!』
『あぁ、ううん、』
▽
私は、この顔のせいで性格がひねくれたところもある!
どの男も、私の外見だけで言い寄ってくる男ばかりで、、、。
性格がどんどんキツくなっているように感じる...。
こんな性格だから、逆に女性も私に近寄ってこないし、、、!
幼なじみの梨花だけが私の味方だった、、、と思っていたのに、、、。
ある時、梨花からこんな事を言われる。
『ワタシがずっと好きだった男の子のこと? キオは知ってる?』
『あぁ~ 松本クンでしょ? 知ってるよ!』
『ワタシさ、思い切って松本クンに告白した事があったんだ!』
『そうなんだ~ 梨花にしては頑張ったね!』
『ううん、でもさ、、、フラれたんだ! 松本クン、キオの事がずっと好き
なんだって!』
『えぇ!? そんな男の事なんか! 早く忘れたほうがイイよ~!』
『...何時も、キオはそう言うじゃん! でもキオはさ! 男性を本気で好きに
なった事がないだけでしょ!!!』
『......』
『そんな人にワタシの事、あれこれ言われたくない!』
『......梨花、ごめんね、』
『もーいいよ!』
...そう言って、梨花は走って帰ってしまった。
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私は家に帰らず、家の近くのベンチで梨花に言われた事を考えていた...。
『私にとって、たった一人の信頼できる親友を失いたくない!』
『何故、こんな事になってしまったんだろう、、、。』
『梨花ごめんね、』
私はいろんな事がこみあげてきて、つい思わず泣いてしまった...。
そんな私に話しかけてきた男性がいた!
『あれ? 滝野さんどうしたの? 何故泣いてるの、、、?』
『えぇ!? 新田クン? どうしてここに、、、!?』
『毎日、夜はこの公園でランニングしててね! そしたら滝野さんが泣いている
ところを見つけたから、、、。』
『...そうなんだ!』
『大丈夫なの?』
『...ううん。』
...新田クンは、何時も松本クンと一緒にいた男の子だ!
まさか、数年ぶりに会うなって、、、。
でもこの事があってから、私たちはよく会う仲になった、、、。
生まれて初めて、私は本気で男性を好きになったのかもしれない!
新田クンは、私の外見んだけじゃなく中身を見てくれていた。
ワガママで気が強い本当の私を、、、。
その事を、梨花に話したら、、、?
梨花が私に言ってくれた。
『キオ、前はごめんね! 言い過ぎたよ...。』
『もういいよ! 気にしてないから、それよりね! 私、初めて好きな人が
出来たんだ~!』
『えぇ!? だれ? 誰?』
『高校の時、一緒のクラスの新田クンだよ!』
『ウソ!? ホントなの!?』
『うん。』
『良かったね! キオもやっと男性を好きになれたんだねぇ~』
『何よ~それ!?』
『フフッ、でも本当に良かったねぇ~!』
『ありがとう梨花!』
*
私はこうして、、、。
親友も好きな男性も出来て、今がとっても幸せだよ。
最後までお読みいただきありがとうございます。