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失恋日記  作者: RiN
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癒えない傷の置き所

彼はどうして、私を振ったのか。


未だに聞くことができない。


年に数回、彼に会える。


一回につき、数時間。


他愛のない話以外、したことがない。


これで満足だなんて思ってない。


ただ、どうしても、切り出せないだけだ。



実際、切り出したところで、何を聞くの?


私を好きじゃなくなった理由?今も会ってくれる理由?


どれを聞いても、私はきっと、満足しない。


もっともっと、聞きたいことが、増えるだけ。


彼の気持ちのすべてを知りたくなって、彼のすべてが欲しくなる。


わかっているから、口を紡ぐ。


馬鹿な彼の隣で、本音を隠した私は前と同じようには笑えない。


彼はそれに、果たして気付いているのでしょうか。



あの時、私がこうしていたら、ああしていたら。


いろいろ考えて早3年。


3年って短いのか長いのか、もう私にはよくわからない。


あれだけ一日を、一時間を、一分を、一秒を過ごすのが、辛かったことを私は忘れないし、


そう思えば3年なんて、とてつもなく長かったかもしれないし、


今まで21年生きてきて、恋愛なんていくつもして、1人の人を六年間好きだったこともあって、


そう考えれば3年なんて、まだまだ短いのかもしれない。


いくらでも考えた。後悔した。


でもそれのどれが正しいのか、答えなんて出るはずもなくて


何年考えようと、彼に聞いたとしても、答えは出ないんだろう。



忘れていい感情なのか、わからない。


もしこのまま今の彼、それかこれから別の人を本気で好きになってしまったら


あのときの、あんなに幸せだった気持ちや、こんなに苦しい気持ちを


もう二度と味わえないんじゃないかって。


人生それでいいのかって思ってしまう。




あんだけ恨んで、無理にでも友達に戻って。


好きになって、4年が経った。別れて、3年が経った。


今でもこんなにドキドキするのは、今でもこんなに笑顔にしてくれるのは、


君しかいないって、


わかっても困る。


それでもそれが事実なら、もし君以外の他の人がいないなら


どうしたらいい。


受け入れるしかないのかな。


生きていくには、どうしたらいいのかな。


強く生きることが出来たら、ただ、あなたを好きなまま、生きることが出来るのかな。


こんなに幸せな気持ちを、今もまだ、与えてくれるのなら。


私は恨めない。


私はあなたを好きでいたい。


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