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偶然が生んだ最強種  作者: 大路
3/55

与えらた力

 話しを聞き粗方理解する事が出来た。

 そして今は城を出て裏にある森に来ている。


 尻尾を振るだけであの威力。

 今だったらシェパードのアグリ何か楽勝だな。


 一人になりまず何をしようかと考えて集中して

 いると突然頭に文字が浮かぶ。

 見た事はない文字だが何となく理解出来る。

 その中に気になる文字。



 種族??



 チワワではないよな。



 それを何となく開く様に念じる。




 種族 どのカテゴリーにも該当しません

(進化可能種)

 進化条件 ハイゴブリン0/10




 こんな感じの物が大量のページに渡り出現。




 何だそれ・・・




 進化可能種って事はあの横にある条件を満たせば

 また姿が変わる可能性があるって事か。


 後もう一つ気になる魔法という文字を開く。



 基本属性魔法

 火 ○ 水○ 風◎ 土△ 光◎ 闇○


 特殊属性魔法

 時◎ 重○



取り敢えず◎が付いている風を選び集中してみる。

今度は文字ではなく大体の使用方法が頭に

入ってくる。



「ガルァ!」



 こんな感じか?

 風の刃が飛び目の前の岩を両断する。

 頭の中でイメージする事で魔法が発動するみたいで

 今は目の前の岩を斬りたいと念じてみた。


 △○◎何かは相性みたいで唯一の△が付いている

 土属性の魔法は風と比べれば威力も小さく扱える

 範囲も少なかった。



 後は何処まで出来るかは要練習みたいだ。



 最後に特殊能力という欄を開く。

 最強の嗅覚 最強の聴覚 尻尾タクト

 空歩 異常進化



 何となく耳に意識を集中してみる。

 1㎞位の間であれば集中すれば会話を聞き取れる。

 恐らく嗅覚も同じだ。



 尻尾に集中する。

 直感で何が起こるか分からない危険性を感じ

 一旦保留にする



 これちょっと危険な感じだな・・・



 王様を吹き飛ばした前科もあるしあんまり無闇に

 尻尾は振らない様にしよう。



 空歩

 脚に集中する事で空中に道がある様に空を駆ける

 事が出来た。



 これは気持ち良い!!



 異常進化に関しては何も出来る事はなかった。


 大体自分の能力が把握出来たし眠くなってきたから

 城に帰ろう。


 城に帰るとメイドさんが恐る恐る話しかけてきた。



「お、お帰りなさいませ、部屋を用意致してます

 のでこちらです」



 そんなに怖いのか?

 あのキュートな姿に戻る事とか出来るのかな?


 そんな事を考えていると案内されたのは

 これでもかという位に豪華な部屋。


 ベッドに飛び込んでみるけどフカフカしすぎて

 眠りにくい!



「な、何かありましたらお呼び下さいね」


「ガラァ!!」


「ひっ、し、失礼します」



 だから分かったって言ったのに。

 文字分かるし書く練習とかしようかな?


 進化したら喋れたりするのかな?

 喋れたら楽しいだろうな!


 まぁせっかくこの世界に来たんだし

 やれるだけやってみよう


 でも眠りにくいので部屋の隅に行く。

 すると話し声が聞こえてきた。



「ムーサ王3日後に迫っておりますぞ」

「分かっておる!何とかせねば・・・」



「勇者様の今のお姿では」

「影武者を使うしかあるまい!」



 王様の名前ムーサっていうんだな。

 まぁそんな事より話しの内容はどうやら3日後に

 同盟国の首脳が集まり魔王復活に対しての会議が

 行われるようだ。


 そこで勇者のお披露目をするのが決まりらしいが

 生憎俺はこの獣の姿。

 勇者召喚で名を馳せてる国だから余計に召喚に

 失敗したと評判が流れてもバツが悪い。

 そこで影武者だが模擬で実力を見せるのが

 少々ネックなようだ。



 何か責任感じるなぁ・・・



 あ!!



 もしかしたら進化とかいうのしたら多少今より

 大丈夫な姿になるかな?


 明日にでも相談してみるか。



 後俺には此処に来てからずっと心配な事が一つある

 それは前の世界にいる腹違いの兄弟テリーの事だ。

 同じペットショップで生まれ同じ様に直樹の家で

 暮らしていた。



 彼奴は馬鹿だし俺がいないと何も出来ない奴だから

 今頃きっと寂しくて震えているだろう。




 テリー会いたいな・・・


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