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<R15>15歳未満の方は移動してください。

悪役令嬢?

馬車の中で〜ルシアside〜

作者: 逢瀬

ルシア視点です

平常心、平常心。。

広場のほど近くにある、ナディア様の店までの道のり、僕の心臓は痛いくらいうるさかった。



小さな寝息をたてながら僕の肩に頭を預けているエミリー嬢、僕の主人だ。

腕をからませるようにしているので、胸のふくらみが、僕の二の腕に当たっている。

ユニコーンの馬車はほとんど揺れないが、それでも振動のたびに意識せざるを得ない。



もうすぐ学園に上がる15歳だというのに、変なところは無防備な子供の頃のままである。


従者のことをどう思っているんだか、、今日だって着替えは覗くし、僕の匂いと似た香水を探そうとか言うし。


振り回そうとか、からかおうなんて気持ちもなく、そういう行動をとるのがエミリー嬢らしい。



12歳で己の気持ちを自覚してから、ずいぶんと我慢が上手になったと思う。

先日は、我慢しきれず抱きしめてしまったが、あれはエマも悪いと思う。


好きな相手に腕の中で「もっと欲しい」なんて言われたら、魔力のコントロールが乱れたって仕方ない。

僕は聖人君子ではないのだ。



「ん、、」

少し身じろぎをした、エマの顔が上向きになった。

「ルシア?」


そう呼ぶエマの声が聞こえたのは、都合のいい僕の幻聴なのかもしれない。

気づかれないように、僕は主人にキスをした。

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