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拘束導炉

作者: 藍夜幽

滑稽な夢に脇見してさ

走れる道路なんかなくても

縛り続けられて生きる今日に

導く光なんてどこにもないから

真っ直ぐに走れなくて

曲がりくねって事故りたくなくて

自己を守る保険もないから

高速乗って安心な顔して抜かれた

僕らはまだ


縛られて生きてく時代を

愛せない僕ら拘束導炉に身を任せて

右や左にハンドルも切れないって

ブレーキ踏んだって止まるタイヤも

ないから

サイドミラーに映る僕は嫌いだった


腐りかけていた未来からさ

臭みが消えてなくなるよう

縛られて生きるこの痛みも

いつか消えてなくなる気がするから

右向け右をされたくらいで

右向くような人になりたくなくて

左向く抵抗も下らないから

微動だにない僕は拘束されてるのと

変わらなくて


満たされることない欲望を

積み重ね僕らは縛り縛るこの世の中に

上も下も言い出す奴はバカだって

前向いて走ったっていつか壁に当たるんだって

怪我の数僕は自分を好きになった


飽きることない感情も

走る代償のガソリンも

エンジンになれば変わりなくて

走る源は案外安くて

動く勇気だけ意外に高くて

当たる結末はとても美しいから


突き当ることの痛みさえも

壁を壊す勇気は僕の中に心の中に

前に向けた力は後ろにあったんだ

縛るものは僕にはなんの意味もなかったから

力尽きる前に僕はまだ先を見るんだ


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