サクラにワカレをツゲテ
私の横でお茶を飲み
微笑んでいるその姿は
離れて行くのでしょうか
ハラハラと桜の花びらが散る景色の向こうで
哀しげに一言
口にするのでしょうか
現実に目を向ければ
それは今起こっていることだと
気づくけれど
お礼を言われる権利など
私にはないのに
あなたと別れたいという気持ちが渦を巻き
別れたくないという気持ちがそれを収めた
永遠の命を持つ私たちが
ずっと共に歩けるということはありえない
それは分かっていたはずなのに
あなたは私に忠誠を誓い
私はあなたを見守ると誓った
自分の命に恐れをなして
ついに別れてしまった
あなたの名前は忘れられないわ
妖しい夢に
私は翻弄され続けたのだから
どこかで桜が
泣いている声を
私の身体は捉えた