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白雪姫

・・・おや、来たのかい?



少し待ちたまえ。今噺を用意しよう。



シュ・・・ッ。



女は本棚から古く分厚い本を取り出す。



この噺は個人的には好きではないんだがね、

まあ、君にとっては面白いと思うよ。



これは、醜い女の物語さ。





***************





むかしむかし、とっても美しいけれど、

心の醜いおきさきがいました。



おきさきは魔法のカガミを持っていて、

いつも魔法のカガミにたずねます。



「カガミよカガミよ、この世で一番美しいのは誰?」



おきさきは、カガミがいつもの様に、



「あなたが、一番美しいです」



と、答えるのを待ちました。

しかしカガミは、



「あなたの娘、白雪姫です」



と、答えたのです。

おきさきは、白雪姫の2度目のお母さんです。

おきさきは激しく腹を立て、白雪姫を猟師に殺させようとしました。

でも心の優しい猟師は白雪姫をそっと森の中に隠して、おきさきには白雪姫を殺したとうそをついたのです。



白雪姫は、森に住む七人の小人たちと暮らす事になりました。



そして小人たちが山に働きに行っている間、掃除や洗濯や針仕事をしたり、ごはんを作ったりして毎日を楽しく過ごしました。



「白雪姫、わたしたちが仕事に行っている間、誰も家に入れちゃいけないよ。あの怖いおきさきに、ここが知られてしまうからね」



と、いつも小人たちは言うのでした。



ところがある日、



「カガミよカガミよ、この世で一番美しいのはだれ?」



と、おきさきがカガミに聞くと、



「山を越えたその向こう、七人の小人の家にいる白雪姫です」



と、答えたのです。

「なんですって!! 

あの猟師、裏切ったね!よし、こうなれば」

自分で白雪姫を殺そうと考えたおきさきは、物売りのおばあさんに化けると、毒リンゴを手に七つの山を越えて小人の家に行きました。

そして、窓を叩いて言いました。



「美しい娘さんに、おくり物だよ」



「まあ、何てきれいなリンゴ。おばあさん、ありがとう」



けれど、そのリンゴを一口かじるなり白雪姫はバタリと倒れて、二度と目を開きませんでした。



白雪姫が死んだ事を知った小人たちは悲しみ、せめて美しい白雪姫がいつでも見られる様にと、ガラスのひつぎの中に白雪姫を寝かせて森の中に置きました。

そしてある日、1人の王子が森で、白雪姫のひつぎを見つけたのです。



「何てきれいな姫なんだ。まるで眠っているようだ」



王子は思わず、ひつぎの中の白雪姫にキスをしました。

するとキスしたはずみで、毒リンゴのかけらが白雪姫ののどから飛び出したのです。

目を開けた白雪姫は、



「わたしは、どこにいるのかしら?」



と、王子に尋ねました。



「ずっと、わたしと一緒にいるのですよ。姫」



王子と結婚した白雪姫は、ずっと幸せに暮らしました。





***************





めでたし、めでたし。





・・・さてと、面白かったかな?



・・・

これは中々つまらない噺でね、

あまり読む気はなかったんだ。



だってそうだろう?



こんな「ありきたりな噺」なんて、

まだ脳が未発達な幼児にしか興味を

惹かないよ。



この噺はただの醜い女の嫉妬の噺に

すぎないからね。

始めに言っただろう?

これは、白雪姫の噺ではないんだよ。



これはどこにでもある普通の噺さ。

あの子が可愛い。だから嫉妬をする。

そして殺意が湧き、最後には殺そうとする。



至って普通の感情さ。

どこがおかしいというんだい?

嫉妬というのは、誰もが持っているモノだろう?

今回はそれが行き過ぎて事を招いただけの事だよ。

なんの面白みもないね。

この噺を読んで、可哀想と思った方は殆ど、白雪姫が毒りんごを食べたところを読んで、そう思ったのだろうね。



あはは、

まぁ、誰もがそう思うだろうねぇ。

あれもまあそうだけれどね、私はそこじゃないと

思うんだよ。

私が一番悲劇だと思うのは、



“ 白雪姫の未来が、

王子様に勝手に決められてしまったことさ ”



わけがわからない、という顔をしているね?

簡単な事さ。

最後の辺りの噺を読んでご覧?

王子は勝手に白雪姫を



“ 自分のモノにしたんだ ”



“ ずっと一緒にいる。”



これ以上の呪いの言葉はないからね。

これではいくら白雪姫でも反論出来るわけがない。

なにしろ、自分を助けてくれた恩人なのだから。



だからこの噺で卑怯なのは、王子様なのさ。

まぁ、この言葉には願いも込められてはいるがね?



とりあえず、これを幸か不幸か捉えるのは

あなた方次第だ。





さて、そろそろお開きにするとしようか。

あまり一つの噺に固執したってつまらないからね。



またおいで。

私も次の噺を用意しておこう。





クスクスクスクス・・・。





これはまた酷い作品になりました。

すみません´д` ;

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