『ブラックジョーク』
「ふん!!ヘェアー!でぇぇぇや!」
「………………」
「ほぉ!でぇい!はぁぁぁぁ!」
「お前はなにをやっているんだ?」
「ん?見てわからないか?居合だよ居合。ああそもそも本から目を離してないから俺の方を見てすらないか。オーケーオーケー。俺がどうしてこんなことをしているか聞きたいんだろ?それはだな、俺がアニメを見ているときに凄いシーンを見つけたんだ。刀をつかうSAMURAIが刀でビルやらいろっぺぇ姉ちゃんの服をばらばらに斬るんだよSAMURAI凄くねぇ?」
「侍は凄いがSAMURAIは知らないな」
「だろ?で俺は考えたんだよ!俺も服だけをバラバラに斬れるようになったら俺ウハウハじゃん?つまりはモテモテじゃん!だからこうやって練習してるんだよ」
「そうか」
「で、これから早速練習の成果を試そうと思うんだが肝心の試作相手が居ないんだよ!」
「そうか」
「つうわけで俺はこれからいろっぺぇ姉ちゃん探してくるから留守番よろしく!お土産はピザいいよな?あとコーラ?まぁ全部俺が食うけどやっぱアイスの方がいいか?まぁ気が向いたらなんか買ってくるからちょっと待ってろな!」
「そうか」
「よぉ帰って来たぞ!帰って来たのか?ここ俺の家だよな?おーい管理人さん、ここ俺の家だよな?だって俺の持ってた鍵で家の扉あけたんだし。あれ?そもそも俺家の鍵閉めたっけ?ねぇあんた知ってる?」
「むぐぐ……」
「知ってる?知らない?つかなんであんた口に猿轡してんの?ああ俺がしたんだったな悪い悪い。つかなんで俺の家に居るの?いや俺が連れて来たのか。まぁとりあえずただいま」
「そうか」
「じゃあさっそくあんたには俺の実験台になってもらう。ていうかあんた男?男の服斬っても喜ぶのは一部だけだと思うけどまぁいいや。じゃあこっち来て、早速俺の居合みせてあげるからさ!」
「むぐぐー!」
「そうか」
「………………」
「おおい大成功だぞ!きっちり服はバラバラだ!さすが俺!SAMURAIの秘儀をあっという間にマスターした!すげぇな俺!これで俺はウハウハだモテモテだ!」
「本に血が付いて最後のページが読めないんだが」
「ああそれな!服をバラバラにしたと思ったら?うん?そういや男までバラバラになったんだった!失敗?成功?まぁいいや!新しい本買ってやるからそれで許して!うんありがとう許してくれて!じゃあ俺血とか身体片付けてくるからそれじゃ留守番よろしく!」
「そうか」
とある動画サイトに投稿されている「ロールシャッハとデッドプール」を見ていたらふと思いついたもの。
ロールシャッハはいつか書いてみたいアメコミヒーロー。
いつかは書いてみたい単純馬鹿とクールなコンビ。