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いざ、勝負です

究極にグダグダです(泣)


魔王と向かい合って座り目の前に城から持ってきたピコピコハンマーとたまたま見つけたヘルメットのような形をした防具をだした。

「あの、これは一体」

「これを使って今から勝負するんですよ」

「ええ!?しょ、勝負ですか?」

勝負という言葉を聴いて表情を不安げに曇らせる魔王。うーん・・・この人本当に魔王なんだよな?

「と言ってもルールは簡単だし、危ないことは何も無いから安心してください」

「は、はぁ・・・」

「よし!んじゃまずはルール説明からしますね。えーと最初にじゃんけんをして・・・」

「じゃんけん?」

魔王の頭に?マークが浮かぶ。

「あれ?じゃんけん知りませんか?」

「は、はい」

なんてこった、そこから説明しなければならないのか。自分からやるぞと言っておいてなんだがめんどくせぇ・・・

「じゃ、じゃあとりあえずそこから説明しましょうか」


~30分後~

一通り今からやろうとしている勝負についての説明を終えた。

「そ、そんな難しいルールの勝負私にできるでしょうか?」

「大丈夫、大丈夫。慣れれば簡単だよ」

俺たちがこれからやろうとしているゲーム。

ピコピコハンマーにヘルメット(のような防具)があるならばやる勝負は一つ。

「それじゃあ、始めますか!叩いてかぶってじゃんけんぽん!」

そう。これしかないでしょう!

いやまさか魔王とこれをすることになるとは思わなかったけどな・・・

まぁ、しかし俺はこのゲームが大得意である。これなら魔王にも負けないだろう。

「そして、魔王様。最後にもう一つルールを決めます」

「は、はい」

俺はニヤッと笑って

「もし、この勝負に負けたら負けた相手は勝った相手の言うことをなんでも一つ聞くこと!」

「言うことをなんでも一つ聞くですか」

「はい。いいですね?」

「わ、わかりました」

ふっふっふっ・・・魔王よいいのかいわかりましたなんて言って。後で後悔してもしらないんだからね!

「じゃあ、やりますか!」

「あの、なんでそんなに興奮してるんですか?」

「してないですよ!全然してませんようん!」

とりあえず勝負だ!

「では、1回戦目じゃんけん・・ぽん!」

くっ・・・俺の負けか。しかし俺はすぐに頭を守ろうとヘルメット型の防具を・・・・

ピコッ!

「って、え?」

「や、やった!私の勝ちですね」

うそ・・だろ・・まったく見えなかったぞ。俺は瞬時に頭を守ろうとしたはずなのに・・魔王はいつの間にかピコピコハンマーを握っていてそして俺の頭めがけてなんとも適度な力加減で瞬時に叩きつけてきていたのだ。一瞬背中に嫌な汗がつたった。

「くっ・・・や、やるじゃないか。けどまだ一回戦目。まだまだこれからだ!」

2回戦目

俺× 魔王○

3回戦目

俺× 魔王○

4回戦目

俺× 魔王○

5回戦目

俺× 魔王○

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「お願いします!!もう一回だけ!これで最後!!」

「わ、わかりました」

俺は自分が持つ限りの集中力と瞬発力をその一戦につぎこんだ。

「うおおおおおおおおおおおおおおお!!」


結果は・・・・・惨敗でした。

「ちくしょおおおおおおおおおおおおおおお」

強すぎだろ!これなんて無理ゲーだよ!なんでだよ!魔王だからか?魔王だからなのか!?

「あ、あの・・・」

「・・・・・・はい」

もうだめだ。俺はこの後どうなるのだろうか?いくら気が弱くてとても魔王に見えないようなこの魔王でも自分を倒しにきた奴を放っておくわけが無いだろう。

「わ、私勝っちゃいましたけど・・」

「・・・・・はい」

「なんでも一つ言うことををかなえてくれるんですよね?」

「・・・・・・・はい(泣)」

もうどうとでもしてくれ・・・・

「じゃ、じゃあ・・・・」

ゴクリ・・と生唾を飲み込む。グッバイ俺の人生。

魔王は大きく息を吸い込みそして

「わ、私とお友達になってください!!お願いします!」

・・・・・・・・・・・・・・・ん?

俺はついに耳までいかれてしまったのか?何だかものすごくピュアなお願いが聞こえてきた気がする。

「ん~と?今なんて?」

「あ、えと、その、で、ですから私とお、お友達になって欲しいんです」

・・・・うん、ごめん。もうさ俺この人、いやこのお方のこと魔王として見れないわ。

だって、だってさ・・・・・・可愛すぎるでしょおおおおおおおおおおお!!

「ほ、本当にそれだけでいいんですか?」

「い、嫌だったでしょうか?」

「滅相も無い!!むしろよろしくお願いします!!」

俺は深々と頭を下げた。

えーと、というわけで俺魔王とお友達になりました。

てへっ!

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