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そして魔王とご対面

久々に更新です。よろしくお願いします。

「さぁ、つきましたよ」

テスタさんと空を飛ぶこと数分。何とか魔王の部屋とやらについた。

「や、やっとですか・・おえっぷ」

き、気持ち悪い・・・・もういやだ、心が折れそうだよ。

「さぁ、行きますよ佐藤さん」

そう言ってテスタさんが俺の手を掴んできた。

「は、はい・・うぷっ」

何とか立ち上がりあたりを見回してみた。目の前にはとてつもなく大きな扉があり取っ手の部分だけでも軽く俺の頭を超えるくらいの大きさだ。

「こ、この扉開くんですか?」

「ええ、もちろん」

テスタさんは扉に近づくと両手で扉を押し始めた。

「よいしょっ・・と!!」

すると扉がギギギギギ・・と鈍い音をたてながら徐々に開き始めた。

「す、すげぇー・・・」

俺は呆然としながらその光景をみていた。しばらくしてテスタさんが完全に扉を開ききった。

「ふぅ・・・・さてと、魔王様ーーー!いらっしゃいますかーーー?」

部屋の中に入りながらテスタさんが大きな声で魔王のことを呼んでいた。

俺もその後に続くように部屋の中に入ってみたがとにかく広い。床には真紅色の絨毯が敷き詰められている。天井にもバカみたいにでかいシャンデリアやら綺麗なステンドガラスやらとにかく豪華そうなものが敷き詰められている。さすが魔王の部屋って感じだな。

「魔王様ー!テスタですよー!出てきてくださーい」

俺が部屋の中をキョロキョロしている間もテスタさんはひたすら魔王のことを呼び続けていた。

「テスタさん魔王様いないいんですか?」

「いや、この時間ならお部屋にいるはずなんですけど。おかしいなぁ」

二人してあたりを見回してみる。正直俺は魔王に会わなくていいのならそれのほうがいいんだけど。

そんなこと思っていたときふとあるものが目についた。部屋の奥のほうに大きな椅子があったのだ。なんとも厳かなオーラを放っているのでただの椅子ではないだろう。

「うわぁー・・なんか雰囲気あるなー」

「ああ、それは魔王様がいつも座っている椅子ですよ」

やっぱりな。そんな感じがひしひしと伝わってくるもんな。

俺は椅子に近づいてみた。見れば見るほどでかいし立派だ。こんな椅子に座ってる魔王と今から会おうとしているのだと思うと俺は嫌な予感しかしなかった。

そんなときだった。

「ん?なんだ?」

椅子の裏のほうで何かが動いた気がした。俺は気になって椅子の裏側に回ってみた。しかし何もいない。気のせいだったか?

「魔王様!!そこにいたんですね」

すると今度は椅子の向こう側でテスタさんがそう言っていた。

「え!?魔王いたんですか!?」

椅子の裏側から恐る恐る顔をだしてみると

「て、テスタさんあのお方はだだだだだだ、誰ですか?」

「魔王様落ち着いてください。大丈夫ですよ彼はあなたに会いに来てくれたんですから」

「わ、私に!?あ、あああああああの方は人間の方なのですよね?」

「ええ、そうですよ。よかったですね魔王様!!」

そこにいたのはテスタさんの背中に隠れるようにしてこちらを見ているとてつもなく綺麗な女の人だった。

「・・・・・・・・・・」

「あ、佐藤さんご紹介しますね。こちらのお方がこの城の主であり魔族の王である魔王様です」

・・・・・・・・・・・・・・・・へ?

「この人が魔王様?こんなに綺麗な人が?」

「魔王様!お綺麗ですってよ!!」

「や、やだテスタさんきっとお世辞で言ってくれてるのですわ」

顔を赤くしてもじもじしている自称魔王を見て俺は思った。

これ・・・・これは・・・・・・俺の知ってる魔王違う!!これが魔王!?

「ええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!」

俺はとりあえず叫んでおくことにした。いろんな意味を込めて。



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