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聖樹木を目指して(4)

久々に更新です。

シグナムに今起こっている状況を簡単に説明する。すると理解したのかみるみるうちに顔色が変わっていった。


「シェリルさんが魔王様・・・・」


シグナムは信じられないといったような顔をしている。え? なにこの空気。なんでこんな微妙な感じになってるんだ。


「シ、シグナム? 大丈夫か?」


その空気に耐えられなくなった俺はシグナムに話しかけた。が、依然としてシェリルさんを見つめたまま硬直している。

どうしたんだ? そんなに衝撃的なことだったのだろうか。


「す・・・・」


「「ん?」」


シグナムが何か呟いた。二人して何だと耳を傾けた次の瞬間


「すごいですーーーー!! 本物の魔王様ですーー!!」


「うおっ!!」


いきなり大声をだされて俺は思い切りのけぞった。


「すごいです、すごいです!! まさか、生きているうちにお会いすることができるなんて!!」


目をキラキラさせながら宙を飛び回るシグナム。魔王に会えたことがよほど嬉しいのだろう。


「そ、そんなにすごいことなのか?」


「まぁ、妖精族となんて滅多に顔を合わせないしな」


そういうものなのか? にしてもはしゃぎすぎじゃないのかシグナムは。


「シグナム。ちょっと落ち着けって。あんまり騒ぐとまた見つかるぞ」


「ハッ!!」


そう言うと飛び回るのをやめシグナムは我に返った。


「す、すいませんです~・・・・」


「そんなにすごいことなのか? 魔王に会うってのは」


「そりゃもう!! 私達は基本この森から抜け出せないですから魔王様に会えるなんてものすごく貴重な体験です~」


なるほど。どうやら本当に貴重な体験をしているらしい。確かにこんな場所まで魔王が来ることなんて無いだろうし、それ以前にシェリルさんは今まで箱入り魔王状態だったんだもんな。


「へぇーそうなんだ」


「なぁ、そんなことよりもその大妖精だっけ? が、いる場所はまだなのかよ」


「え? あぁ、そうだった。シグナムそこまであとどれくらいなんだ?」


変な方向にいってた話を元に戻す。


「もう少し先です~。この道を抜れば見えてくるはずです~」


どうやら走っているうちに結構近くまで来ていたようだ。


「よし、それじゃあさっさと行こうぜ」


「はいです~」


俺達はシグナムを先頭にし再び大妖精のいる場所目指して歩き出した。

その前にチラッと後ろを見たが相変わらず妖精たちはグッタリしていた。そのままにしておくのもどうかと思ったのだが、今はとにかく目的地まで急ぐことを優先することにした。

すまない妖精たち・・・・。俺は心の中でそう謝った。









そこからまた森の中に入り、木々の間をくぐりつつ途中途中で見かける妖精たちの目を盗みながら進んで行く。

シェリルさんが面倒だからとまた手荒なことをしようとしたが俺が全力で止めておいた。

むやみな犠牲はだすものじゃない。どうなるかも分からないしな。


そうこうしてるうちに俺達は何とか目的地の前までたどり着くことができた。


「あそこが大妖精様の住んでいらっしゃる聖樹木です~」


そこにはなんとも立派な一本の巨大な木があった。見た目はものすごく古そうで所々に木の皮が剥げてしまった跡がある。ここにこの木が生えてから恐ろしい程の年月が経っているのだろう。


「すげぇ・・・・」


目の前で見るととんでもない迫力があった。少しも曲がることなく綺麗にまっすぐ上へ上へと伸びていっている。その先に生い茂っている葉っぱは気のせいかうっすらと青白く光っているように見えた。

幻想的。まさにそんな言葉が当てはまるような場所だった。


「たいした大木だな。で、大妖精とやらはどこにいるんだい」


「えっと、ちょっと待ってくださいね」


そう言ってシグナムは木の根元まで近づいていった。そこに自分の手を当て何かを呟いている。

すると、どこからともなく鈴の音のようなものが聞こえてきた。


「何だこの音」


ものすごく清らかな音色。聞いているだけで今までの疲れが癒されていくような気がする。

さらにどこからともなく風が吹き始め、生い茂った葉っぱを揺らし始める。


「これで大丈夫です。もうすぐお目見えになるはずです~」


どうやらこれが大妖精を呼び出す一連の流れのようだ。

俺達はそのまま様子を見る。風がとても心地よい。やはり大妖精が住んでいるだけあってここは特別な場所なんだろう。

少しして、聖樹木の上の方から何かが降りてきた。光の玉のようなものに包まれており中がなんなのかは分からない。


「やっと登場か」


「あれが大妖精?」


あの玉の中に大妖精が入っているんだろうか? ゆっくりと地面に降り立つと徐々にその玉が消え始める。

そして中から一人の妖精が現れた。見た目からして女性のようだ。綺麗な金色の布を体にまとっている。シグナムや他の妖精たちよりも身長はすこし大きいようだ。スラッとした背やはっきりした顔立ちが印象的でどことなく女神的なオーラを感じた。


「大妖精様!!」


シグナムが嬉しそうに声を掛ける。


「シグナム、随分と久しぶりね。元気にしていましたか?」


「はい!! 元気元気です~」


会えたことが嬉しいのだろう。シグナムのテンションが一気に上がった。


「あら? そちらのお二人は・・・・」


大妖精がこちらの方を見る。その瞬間なんでか分からないがものすごくドキッとしてしまった。


「あ、そうだ。大妖精様ご紹介しますね。まずこちらの方が佐藤 勇治さん」


「は、初めまして。佐藤 勇治といいます」


「人間の方ですね。シグナムがお世話になっています」


丁寧に頭を下げられ俺も慌ててお辞儀をする。


「そして、こちらが・・・・」


「魔王様ですよね」


・・・・ん? あれ。今シグナムが紹介する前に魔王って言ったよな。


「大妖精様シェリルさんのこと知ってるんですか?」


「知ってるもなにもずっと待ってましたからね」


待ってた? どういう意味だろう。


「なんだいあたしが来るのが分かってたみたいだね」


「ええ。だってあなたたちがこの森に入って来てからずっと監視させてましたからね」


か、監視? あれれ? 大妖精様何言ってるんだ?


「どういう意味だい」


シェリルさんの顔つきが変わる。


「んふふふふふふ・・・・」


大妖精様が突然笑い始める。

ちょ、何何何何!?


「大妖精様? どうしたんですか?」


シグナムの心配をよそに大妖精様は笑い続けている。

何か様子がおかしい。というかものすごく嫌な予感がする。

すると、大妖精様の後ろから人影が現れた。


「誰だい!!」


そこにいたのは黒いフードを被った一人の男。顔以外は全部黒い布に覆われている。


「あれって・・・・」


もしかして俺達が追いかけてる旅の一団のメンバー?


「おやおやこれは皆さん初めまして」


男はにやっと不気味に笑うと丁寧にお辞儀をした。


「あんたは・・・・」


「いやはや待ちくたびれましたよ魔王様」


ただならぬ雰囲気をかもしだす男は陽気な口調でそう言うと首を曲げコキコキと鳴らした。


「待ってくれなんて言った覚えはないけどな」


「おやおや、確かに」


ケラケラと笑いながら答える男。そんな態度が気にくわないのかシェリルさんの表情が少し変わる。


「おやおや、そんなカリカリなさらずに。美しいお顔が台無しですよ」


男に悪びれた様子は全くない。


「お前はここで何してるんだ?」


「いえね、ここで魔王様をお迎えしようと思ってたんですがなかなかお越しにならないものですから、暇つぶしにこの森にいる妖精たちを操って遊んでいたんですよ」


「操ってた?」


シェリルさんがそう聞くと男は右手からあるものを出現させた。


「これを使ってね」


そこにあったのは


「あれって紫の水晶!!」


ギーグや先ほどの妖精たちに生えたものとまるきり同じものが男の手に乗っている。


「なるほど。今までのはあんたがやってたって訳ね」


「ご名答。これを使えば相手の思考、精神、肉体その他諸々何でも操り放題って訳です」


「なんてことを・・・・」


ひどすぎる。それで今までの奴らはみんな・・・・


「それで、お前は私をどうしよってんだい」


そう聞かれた男はうーんと少し考えるような仕草をする。


「そうですねぇー。魔王様はなかなかせっかちな性格のようですからねぇ。回りくどいのはやめて単刀直入に申し上げましょうかね」


そして、男はまたにやりと笑うと


「あなたには魔王をやめていただこうと思います」


男は不気味な笑顔のままそう言った。

急展開でも気にしない!! それ、ワカチコ、ワカ(ry

グダグダですいません・・・・

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