勇者に頼まれた伝言
勇者の周りに飛び立つ鳥達がいた。
その鳥達は、勇者と話すことができた。
「あの丘の向こうに、僕たちの巣がある。
知らない人たちにいつも虐められてる」
鳥達が勇者に話すと、勇者は言った。
「僕もあの丘の向こうに行こうと思ってたんだ!
僕でよければ、お手伝いするよ!」
そう伝えると、鳥達は嬉しそうに羽を広げて勇者の頭の上を周回した。
勇者と鳥達は、あの丘の向こうへと旅に出た。
そして、歩くこと数日がたった。
とうとう勇者の食糧が尽きてしまった。
そこそこお腹が減った勇者は、腰を下ろした。
そして、打開策を思いついたのだろうか?
夜静まる空に向かって嬉しそうに叫んだ。
「よし!今夜は焼き鳥にしよう!」